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干し柿が完成した

干し柿と聞いて、どの時の干し柿を思い浮かべるだろう

トロトロのあんぽ柿?
カチカチの田舎の干し柿?

私が干し柿を食べられるようになったのは、自分で干すようになってからなのだが、好きな干し柿はトロトロ派

渋柿は渋が抜けるのに数日かかる。いろんな作り方があるが、私は毎日焼酎を吹きかける派だ

前回柿狩りをして、頂いた柿は全部で116個

すべてその日に皮を向いて煮沸消毒し干した

5時間、高枝ハサミをにぎり、3時間皮を向いた右手は震えていたが、すごい満足感だった

毎日焼酎を吹きかけ、
「美味しくなれ〜美味しくなれ〜」
とおまじないをかける


4日もすれば表面が乾いてくるから焼酎は程々に

干し柿をモミモミとモミ始める

「甘くなれ〜、甘くなれ〜」

5日目に強くモミ過ぎて、中の汁が飛び出した柿があったので舐めてみる

渋い

5日では渋は抜けないのだな
なるほどと思いながら、また舐める

やっぱり渋い

大切にモミモミして8日目
まだ表面は乾いているが中はトロトロ、ぽってりとした干し柿を
1つ
ハサミで切り離して
口の中に…

頬張る

口の中にトロトロの柿の実

ねっとり、濃厚な柿の風味、甘さ

これぞ上菓子

干した人だけだ楽しめる渋が抜けた瞬間の一番水分を含んだ干し柿を頬張る幸せ

亀屋でも、鶴屋でも、末富でも、御倉屋でも、味わえない

砂糖では出ない甘さ

喉を焼くような甘さにクラクラしす

これぞ生菓子

この瞬間のために大切に育てた干し柿


今年も大成功

後は1ヶ月かけてゆっくり育てて、その時々で食べ方を変えて楽しむ

これぞ贅沢な時間だ

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