Kazutaka Togashi

オオムラサキセンターの館長です。 センターへの問い合わせは HP(http://oom…

Kazutaka Togashi

オオムラサキセンターの館長です。 センターへの問い合わせは HP(http://oomurasaki.net/)の メールボックスまでお願いします。 前館長のブログはこちら → https://oomurasaki.exblog.jp/

記事一覧

オオムラサキ野帳

むかしからあった、お客さんからの要望のひとつとして 「売店にオオムラサキのグッズが少ない」 というものがあり、どうしてあげようかなーっと思っていました。 つくって…

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むーちゃんのソフビ

オオムラサキセンターが監修を務めた『むーちゃんソフビ』が、DIGさまから発売されました。センター売店では、先行して暗闇で光る「蓄光バージョン」を販売しておりました…

Kazutaka Togashi
2週間前
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追悼 山口進 展

ご無沙汰してます。 ゴールデンウィークが近づいてきました。 イベントや展示の準備で慌ただしい毎日が続いています。 4月27日からのゴールデンウィークは、2つの企画展…

Kazutaka Togashi
1か月前
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ウェブサイトの勉強会

昨日、企業のHPに携わっている専門の先生をお招きして、勉強会が開催されました。 現状、オオムラサキセンターのHPはPCで見るように設計されています。私はPC派です…

Kazutaka Togashi
5か月前
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ニッチェライフ

オンラインの学術誌「ニッチェライフ」に、私が関わった報文2報が掲載されました。オープンアクセスですので、ぜひごらんください。 ・長野県におけるマダラコガシラミズ…

Kazutaka Togashi
5か月前
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羽化るお守り販売中

オオムラサキセンターでは、12~3月の期間限定で「羽化るお守り」を販売しています。チョウがサナギから成虫になる「羽化」と、合格の「受かる」をかけた限定グッズです。 …

Kazutaka Togashi
5か月前
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湿地帯のソーセージ

今年もガマ爆発の季節がやってきました。 みつけると揉まずにはいられません。 来園したちびっこの前で爆発させたら、よろこんでました。 動画はこちら https://twitter.c

Kazutaka Togashi
5か月前
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タマムシスプーン

美しいタマムシの色彩は色素ではなく、表面の微細な構造により発色している(=構造色)ので、時間が経過しても色褪せることがありません。この性質から、タマムシの翅は玉…

Kazutaka Togashi
6か月前
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サッカーをやるのは嫌だけど見るのは好き

今日はサッカーJ2の最終節。甲府 対 山形でした。 私は山梨在住の山形出身なので、大きな関心ごとでした。 うずうずしながら帰宅後に試合結果をみると・・・? 後半ロスタ…

Kazutaka Togashi
6か月前
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化石割りのはなし

オオムラサキセンターのイベントは多彩で 時期とタイミングにもよりますが、楽しい体験ができます。 今日は、化石割り体験をやってくれた女の子がクモの化石をみつけまし…

Kazutaka Togashi
6か月前
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近況

10月からカマキリ展が始まりました。 頑張ってパネルなど作りましたが、最近ちょっとバタバタしていて 手直しが必要なところや、足りないところがいっぱいあります。 ハナ…

Kazutaka Togashi
7か月前
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オオムラサキの幼虫

生態観察施設内のオオムラサキですが、チョウのシーズンが終わりを迎えつつあります。成虫は、メスがごく僅かにみられるのみとなりました。 エノキの葉をみると、次の世代…

Kazutaka Togashi
9か月前
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うばたまむし

タマムシの一種、ウバタマムシです。いわゆる「タマムシ色」をしていないタマムシですが、金銅色に金粉をまぶしたような色合いがとても美しい種類 です。 成虫は6月~8月…

Kazutaka Togashi
10か月前
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夏空を舞うロザリア

今年も、自然公園でルリボシカミキリに出会いました。瑠璃色と黒い斑紋のあるからだが美しい種類で、カミキリはさっぱり知らない人も、この種類だけは知っているという方も…

Kazutaka Togashi
10か月前
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近況

生態観察施設のオオムラサキが最盛期を迎えています。晴れの日はたくさん のチョウが乱舞する様子を観察できるようになりました。 日曜日は雨でしたが、700人以上のお客…

Kazutaka Togashi
10か月前
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オオムラサキ、続々羽化。

オオムラサキが続々と羽化しています。 ほとんどがオスですが、身体がひとまわり大きなメスも現れました。 見頃は7月の第1~2週目といったところでしょうか。

Kazutaka Togashi
10か月前
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オオムラサキ野帳

オオムラサキ野帳

むかしからあった、お客さんからの要望のひとつとして
「売店にオオムラサキのグッズが少ない」
というものがあり、どうしてあげようかなーっと思っていました。

つくっても売れなければ仕方ないし、
でもどんなものが売れるのか分からない。

いろいろ考えた末
「自分がほしいものをつくろう」という結論に至り・・・

私はよくフィールドに出かけてムシを観察するひとだから
そのお供になるようなグッズがほしい。

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むーちゃんのソフビ

むーちゃんのソフビ

オオムラサキセンターが監修を務めた『むーちゃんソフビ』が、DIGさまから発売されました。センター売店では、先行して暗闇で光る「蓄光バージョン」を販売しておりましたが、本日、ホンモノに近い彩色を施した「彩色バージョン」も入荷し、5月3日から販売を開始しました。

彩色バージョンは当初、6月からの発売予定で、ゴールデンウィークには間に合わないと言われていました。しかし私が打ち合わせで「ゴールデンウィー

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追悼 山口進 展

ご無沙汰してます。
ゴールデンウィークが近づいてきました。
イベントや展示の準備で慌ただしい毎日が続いています。

4月27日からのゴールデンウィークは、2つの企画展を計画しています。

ひとつは毎年恒例の「世界のカブト・クワガタ展」。会期はゴールデンウィーク限りとなっていますが、生体が生きている限り大型連休が終わったあとも展示を継続する予定です。ちびっこ憧れのあんなやつやこんなやつが登場します。

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ウェブサイトの勉強会

ウェブサイトの勉強会

昨日、企業のHPに携わっている専門の先生をお招きして、勉強会が開催されました。

現状、オオムラサキセンターのHPはPCで見るように設計されています。私はPC派ですが、いまやウェブサイトはスマホをはじめとした携帯端末で見ている方が大半のようです。

講習会では、HPのスマホ対応を含めたHPの課題と改善策、ITを活用した情報発信の方策などについてアドバイスをいただきました。今後の運営に活かしていきた

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ニッチェライフ

ニッチェライフ

オンラインの学術誌「ニッチェライフ」に、私が関わった報文2報が掲載されました。オープンアクセスですので、ぜひごらんください。

・長野県におけるマダラコガシラミズムシの追加記録
(内田大貴・岩田泰幸・冨樫和孝)
長野県では長野市と松本市からの記録しかなかったマダラコガシラミズムシについて、新たに千曲市と富士見町から採集されたことを報告しました。また、すでに既知記録が存在する松本市での写真記録につい

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羽化るお守り販売中

羽化るお守り販売中

オオムラサキセンターでは、12~3月の期間限定で「羽化るお守り」を販売しています。チョウがサナギから成虫になる「羽化」と、合格の「受かる」をかけた限定グッズです。

お守りはスタッフの手作りで、オオムラサキのシーズン(夏)にあらかじめ回収しておいたサナギの抜け殻ををコルク瓶(と、お守り袋)に封入しています。

オオムラサキの幼虫は、サナギになる前に葉っぱの裏に糸を張って台座をつくり、そこからぶら下

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湿地帯のソーセージ

湿地帯のソーセージ

今年もガマ爆発の季節がやってきました。
みつけると揉まずにはいられません。
来園したちびっこの前で爆発させたら、よろこんでました。

動画はこちら
https://twitter.com/i/status/1727648815061324076

ガマの穂が熟してモコモコするようになるのは11月くらいからです。
ほおっておくと自然に爆発してワタ(種)を飛ばしてしまうので
タイミングを図って揉んでみ

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タマムシスプーン

タマムシスプーン

美しいタマムシの色彩は色素ではなく、表面の微細な構造により発色している(=構造色)ので、時間が経過しても色褪せることがありません。この性質から、タマムシの翅は玉虫厨子をはじめ、文化財の装飾として用いられました。

東京農大さんがタマムシの構造色を応用したスプーンを販売していると聞いて、購入しました。染料・塗料をつかうことなく、光の干渉という現象によって発色しているそうです。とてもキレイです。よい買

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サッカーをやるのは嫌だけど見るのは好き

今日はサッカーJ2の最終節。甲府 対 山形でした。
私は山梨在住の山形出身なので、大きな関心ごとでした。

うずうずしながら帰宅後に試合結果をみると・・・?
後半ロスタイムの決勝弾により山形が勝利したそうです。
リーグ順位は7位→5位に上がり、PO進出を勝ち取りました。
おめでとうございます。さすがはプレーオフの鬼。
今年こそ昇格を成し遂げていただきたい。
甲府は残念でしたが、来年こそは。
そして

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化石割りのはなし

化石割りのはなし

オオムラサキセンターのイベントは多彩で
時期とタイミングにもよりますが、楽しい体験ができます。

今日は、化石割り体験をやってくれた女の子がクモの化石をみつけました。
30万年前のクモです。これは素晴らしい。
これまで昆虫や魚が出てきたことがありますが、クモは初めてです。

化石割り体験で見つかる化石は枯れ葉が多く、
「落ち葉しか出ないんすか」と言われてしまうこともありました。
いや、落ち葉でもス

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近況

近況

10月からカマキリ展が始まりました。
頑張ってパネルなど作りましたが、最近ちょっとバタバタしていて
手直しが必要なところや、足りないところがいっぱいあります。
ハナカマキリやカレハカマキリなどが展示されています
生体の展示はこれから増える予定です。
ぜひ見に来てください。

仕事やプライベートで心配事がたくさん出てきて
しかし解決策が見いだせず、休みの日も悩んでいます。
何も考えずにぼーっとする時

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オオムラサキの幼虫

オオムラサキの幼虫

生態観察施設内のオオムラサキですが、チョウのシーズンが終わりを迎えつつあります。成虫は、メスがごく僅かにみられるのみとなりました。

エノキの葉をみると、次の世代の幼虫を観察することができます。

しかし、まだ1センチないほどの大きさなので、なかなか見つけにくいかもしれません。

私は、お客さんに幼虫の探し方を教えるときに、エノキの葉を下から見てもらうようにしています。

そうすると、小さな幼虫で

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うばたまむし

うばたまむし

タマムシの一種、ウバタマムシです。いわゆる「タマムシ色」をしていないタマムシですが、金銅色に金粉をまぶしたような色合いがとても美しい種類 です。

成虫は6月~8月にかけて、おもにマツ林でみられます。マツ材の衰弱木や枯死木に産卵し、幼虫はその材を食べて成長します。

その道の人に聞けば、ウバタマムシは珍しい虫ではないらしいのですが、私は水生昆虫を専門に探してきたので、この虫が生息するマツ林に出かけ

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夏空を舞うロザリア

夏空を舞うロザリア

今年も、自然公園でルリボシカミキリに出会いました。瑠璃色と黒い斑紋のあるからだが美しい種類で、カミキリはさっぱり知らない人も、この種類だけは知っているという方も多いようです。私みたいに。

生き物の世界共通のなまえを学名といいます。ルリボシカミキリの学名は「Rosalia batesi」といい、美しい乙女を象徴する女性名(=Rosalia:ロザリア)はこの美しさをあらわすのに大変ふさわしいと思いま

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近況

近況

生態観察施設のオオムラサキが最盛期を迎えています。晴れの日はたくさん のチョウが乱舞する様子を観察できるようになりました。

日曜日は雨でしたが、700人以上のお客様にご来館いただきました。数年前はオオムラサキの最盛期でも一日に500人は超えなかったと記憶しています。ありがたい限りです。

オオムラサキ、続々羽化。

オオムラサキ、続々羽化。

オオムラサキが続々と羽化しています。
ほとんどがオスですが、身体がひとまわり大きなメスも現れました。
見頃は7月の第1~2週目といったところでしょうか。