〈読書〉成瀬は信じた道をいく
『成瀬は信じた道をいく』は、『成瀬は天下を取りにいく』の続編です。
成瀬あかりのまっすぐさ、潔さが気持ちいいので、続編も読んでみました。
・成瀬は信じた道をいく 著者:宮島 未奈
今回も成瀬あかりと大津に関する短編で構成されています。
『ときめっきっ子タイム』
小学校では、総合学習の時間がありますよね。(子どもが大きくなった我が家にとっては、懐かしい!)
我が家の子どもたちも、総合学習の時間に調べ学習をしていたような記憶があります。
小学校4年生の北川みらいは、成瀬あかりと島崎みゆきの漫才コンビ『ゼゼカラ』が大好きです。
北川みらいが、成瀬と島崎にインタビューをして、総合学習の時間に発表をする話です。
『成瀬慶彦の憂鬱』
今回は成瀬あかりの父親目線の話です。
個性的ですが、勉強もできて、しっかり我が道をいく娘を心配してしまう父親。
優秀な娘でも、父親は心配してしまうものなのでしょうか。
学力面では全く問題がない成瀬あかりは、順調に京都大学の受験当日を迎えます。
しかし、まさかの受験当日の出来事には、驚き、笑ってしまいました。
大学受験まで、成瀬らしいです。
『やめたいクレーマー』
今回は、かなり強烈なクレーマー(をやめたい)主婦が登場します。
私だったら、どの様に対応したらよいのか、おろおろしてしまいそうな強烈な方です。
大学生になり、スーパーでアルバイトをしている成瀬は、主婦のクレームにもひるむことはありません。
さすが成瀬です。
クレーマー(をやめたい)主婦も成瀬のペースに巻き込まれていきます。
『コンビーフはうまい』
成瀬は、びわ湖大津観光大使の選考会へ。
今回の語り手は、成瀬とともにびわ湖大津観光大使になった大学生・篠原かれん。
かれんは、地元の議員の娘で、母や祖母も観光大使の経験者。
お嬢様育ちのかれんですが、懸命にびわ湖大津観光大使の活動に取り組む成瀬を認め、一緒に活動していきます。
我が道をいく成瀬を見ているうちに、あかりは、自分ももっとやりたいことをやってみようと思い始めます。
『探さないでください』
大晦日にサプライズで大津にやってきた、今は東京に住む島崎みゆき。
成瀬とは幼なじみで、今でも時々成瀬と『ゼゼカラ』として活動しています。
大晦日の日、なぜか、成瀬あかりは失踪していて、島崎は成瀬の父、北川みらい、篠原かれんと成瀬を探すことになります。
今までの登場人物たちが、次々に登場して、忙しい大晦日となります。
『成瀬は信じた道をいく』の主人公・成瀬あかりは、とても個性的ですが、まっすぐで、魅力的です。
成瀬に巻き込まれていく周囲の人たちの様子を楽しく読みました。
難しいことは考えずに、『成瀬は信じた道をいく』を読んで、個性的な成瀬に出会ってほしいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
※琵琶湖の画像はお借りしました。
関東在住で、京都には行くのですが、滋賀にはまだ行ったことがありません。
いつか行ってみたいです。
私K.Kからのごあいさつです↓↓↓
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