見出し画像

「小ささ」と「技術」のある仕事とは

こんにちは、かず(@kazu_1247)です。

『ハッカーと画家』を読んで学んだことのアウトプットをしていきます。


【目次】

・測定と梃子(テコ)がある仕事をする
・小ささ=測定
・技術=梃子


・測定と梃子(テコ)がある仕事をする

裕福になるためには、二つの環境を整えなければならない。測定と梃子だ。

測定とは、自分がやっている仕事の生産性が測れるということです。

梃子(てこ)とは、自分の決定が大きな効果を持つことです。

測定と梃子の両方がある仕事の一つに、映画俳優があります。

なぜかというと、その仕事ぶりは映画の興行収入で測れますし、自分の演技が映画の成功を左右しているという意味で、梃子も手にしているからです。

CEOも測定と梃子を持っています。会社の成績が自分の成績になるという意味で測れますし、自分の決断によって会社の全ての方向が決まるからです。

自分の努力によって裕福になった人々は誰もが、測定と梃子のある環境にいると著者は言います。

梃子があるかないかは、リスクがあるかどうかで判断できます。良いことは悪いこととバランスしていなければいけません。大きな利益を得られる可能性がある場所には、常に恐ろしいリスクの危険も潜んでいます。

でも、測定と梃子を手に入れるためにCEOや映画スターになる必要はありません。難しい問題に取り組む小さな集団に参加すればいいいんです。


・小ささ=測定

お金に関心があり、かつ能力のある人は、同じような仲間との小さな集団で働く方がよいだろう。

従業員一人一人の仕事の価値が測れないにしても、小さなグループによる仕事の価値は測れると著者はいいます。

会社が小さければ、各人の貢献を測ることに近いところまでいけます。元気なベンチャー企業は10人くらいしか従業員がいませんが、10倍くらいの係数の範囲で測れるということを意味します。

大企業は1000人の漕ぎ手がいる巨大なガレー船のようなものです。

この船が遅くなる理由は二つあります。

まず、個々の漕ぎ手が自分の努力の結果を見ることができないということです。そして、1000人もいれば、平均的な漕ぎ手というのは、文字通り平均的な可能性が高いです。

その船からランダムに10人の漕ぎ手を選んで別の船に乗せれば、たぶんその船はより早く進みます。目の前にニンジンがぶら下がっているからです。力が余っている漕ぎ手は、自分の努力次第で船のスピードが上がると知ればやる気を出すでしょう。

集団が大きくなればなるほど、その平均は人口全体の平均に近づいていきます。

したがって、他の条件が全て同じなら、大企業にいる非常に能力の高い人は損していることになります。彼の成果はより低い成果に足を引きづられてしまうからです。

もちろん他の条件はいつも同じではありません。お金を儲けることに関心がある人だっているし、大企業の安定性を重視する人だっています。

ですが、お金に関心があり、かつ能力のある人は、同じような仲間との小さな集団で働くほうがよいと著者はいいます。


・技術=梃子

技術とは何だろうか。それは、手法だ。何かを行う際の手法だ。よく言われるように、それは魚ではなく、釣竿なんだ。

先ほど述べたように、小さいことで測定が可能になり、新しい技術を発明してお金を儲けることが梃子になります。

ここで考えなければいけないのは、技術とは何かということです。

それは手法だと著者はいいます。

ベンチャー企業がレストランや美容室と違うのはそこです。

例えば、レストランでは卵を一つずつ炒めたり、美容室では一人ずつ髪の毛を切ります。

しかし、多くの人たちが関心を持つ技術上の問題を解決すれば、その解法を使う全ての人たちを助けることができます。これが梃子です。

歴史を振り返って見ると、富を創ることで裕福になった人たちは、新しい技術を創ることでそうなってきたとわかります。

1200年におけるフィレンツェを裕福にしたのは、当時のハイテク製品である毛織物を生産する手法でした。1600年のオランダを裕福にしたのは新しい造船技術と航海術で、これによって彼らは極等までの航路を一手に収めました。

難しい問題を選ぶことから始め、決断が必要な場面では常に難しい方を選べばよい。

ソフトウェアに追加する機能を二つのうちから選ぶとして、どちらもその困難度に比例した価値があったとしたら、常に難しい方を選んだと著者はいいます。

その理由は、そちらの方が価値が高いというだけでなく、そちらの方が難しいからです。

自分たちがこれだけ苦労するような問題なら、きっと競争相手は誰も解決できないだろうと思ったそうです。

そもそも、こういうことをするのがベンチャー企業で、ベンチャーキャピタリストはこのことを知っています。

「参入障壁」という言葉があります。

ベンチャーキャピタリストに投資を持ちかけたら、まずは「他の誰かが作るのがどれほど難しいか」ということを聞かれます。あなたと追随者の間にはどれだけ困難な領域があるのかということです。

これに対して、あなたは、その技術を用いて他で作るのがどれほど困難なのか説得力を持って説明しなければいけません。



今回はこれで終わりです。

読み進めたらまたアウトプットしていきます。

それではまた!

Written by かず(@kazu_1247


この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?