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時刻表

私が勤務する、近隣の小中学校で、広報誌をつくっています。
小学6年生が、中学校での授業を体験したり、部活動を見学したりした内容です。
その「おたより」の最後に寄せた、私からのメッセージです。

かれこれ、40数年前の話になります。

3階の一番端の教室でした。テニスコート側の教室です。そして、近くには、鉄道が通っています。

こんな同級生がいました。
時刻表を作成した私の友人です。普通、時刻表というと、駅の発着を表しているのですが、何と…中学校の教室付近を通過する電車の時刻表を作ったのです。

机上に、その時刻表を張り付けているので、とうとう、担任の先生が気付く日がやってきました。

その先生は、苦笑いしながらも、「よくまあ、作ったな。」と、その友人をまず「認め」られました。授業に集中していないので、叱られるのかな…と思ったのですが。先生の反応に、ほっとした気持ちになったことを覚えています。

朝、私は子どもたちに「あいさつ」を届けているのですが、一人一人に頭を下げているのは、その先生の影響です。

さて、中学校への進学を控えて、新たな気持ちで頑張ろうとしていることと思います。また、新しい環境や生活に、期待と不安があるかもしれませんね。

中学校で学ぶことは、たくさんあります。
教科の学習を通して、新たな知識や技能を身に着けること。先生や友人から、様々なものの見方や考え方を学ぶこと。そして、自分に取り入れること。思いやりの気持ちをもつこと。正しいと思うことに、自信をもって取り組むこと…

小学校で大事にしていること、学んできたこと。中学校でも、変わりませんよね。

そんなことを考えています。

【2024年1月17日 発行】

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