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変身!ガングリオンの巻📚

【はじめに】
 
何だかなー。
年々歳を重ねるたびに、身体に異変が出てくるんですよ。
皆さん、そんな事ないですか。
それも、いつも急に起こるんです。
何でも急な変化は身体に負担がかかり良くないですよね。
抜けた。
ハゲた。
ツルツル。
そんなもんじゃ、無いですよ。
色んなことが起こっちゃってるんです。
じゃ、一体何が起こってるかって。
大きな声では言えませんが、小さな声では聞こえませんので、
本編にてどうぞ!
 
 
【本 編】
 
ガングリオンって、知ってますか。
実は私・・・。
ガングリオンに変身したことがあるんですわ。
何かエバンゲリオンみたいでカッコいいでしょ。

まさかガングリオンになれる日が来るなんて思いもしませんでしたよ。
ほんで、ほんで。
ガングリオンって何やねんと思っておられる方、いらっしゃいますよね。

そうでしょう。
そうでしょ。
そんな、ご存知ない方のために。
ご説明いたしましょう!
ガングリオンとは、
カクカク、シカジカで、続きはもちろんWEBで!
って説明せんのんか~い!
 
ちょっと、お静かに!

実は、私の身に起こった出来事なんですが、聞いてやって下さいよ。
油断してたら、皆さんの身にも起こりうる事なんですコレがソレが。
 
ある日突然。
私は、ガングリオンに変身してしまったんです。

私の利き手である右手の甲側。
お母さん指とお兄さん指の付け根の付近に小さく膨らんでるコブを発見しました。
って言うか、お母さん指とお兄さん指って何処やねんって。
そっちの方が気になってるがなぁ、とお悩みの方いらっしゃいますよね。
では、基本的な私の指の呼び方からご説明しておきましょう。
よ~く、聞いといて下さいね。
まず、両手を大きく開き、甲の方を上にバンザ〜イはなしよって?
おい!ドリフかい!
いやいや、欽ちゃんのスター誕生やろ!

落ち着いて下さい。
それでは気を取り直して、
親指は、お父さん指。
人差し指は、お母さん指。
中指は、お兄さん指。
薬指は、お姉さん指。
小指は、鼻をほじる指。
と私はこう呼んでいます。

えっへん!
何か小指だけ可哀想やんって思ってませんか。
しかし皆さんも自身では気付かないうちに鼻や耳をほじってることあると思います、ハイ。
それで利き手が右なのに左手の小指でほじろうとした日にゃあんた。
腕もつるっちゅうねん。
って、何の話してますのん。
 
そうそうガングリオンのお話でした。
ついついムキムキになってしまいました。
 
その指の間のコブ平。
その正体とは、腫瘤でした。
悪性であれば、命を落としかねない。
私は、行き付けの先生を訪ねることにしました。
 
待合室で想いに耽っていると私の順番が来た!
直様立ち上がり診察室に向かう。
 
『 今日は、どうされましたか? 』

引っ込み思案な私が、少し照れながら右手をそっと先生に差し出した。
すると先生は私の手を見るなり、

『あっ!はぁっ。』

と小さく声をあげ、顔色が変わるのが見て取れた。
もしや、コレは!
命に関わる一大事なのか。
落胆する私に。
先生から、こう告げられました。

『 コレね、放っといても大丈夫です 』

えっ?今何と!
もう、手も付けられない、処置を施すことも出来ない状態となっているのか。
愕然とする。

少し間、沈黙。
そして、もう一度、よーく聞いてみると放っといても問題なく、気になる様であれば、取り除くことも出来るとのことであった。

チッ、キショ~!
もう少しで騙されるところであった。
またしても、弄ばれてしまっている。
3枚目半を目指している私にガングリオンを取らない選択がどこにあろうか。
今直ぐにでも、処置をお願いしたい。
そんな私を更に追い込む。

先生は、『 私なら放っておきますが、そんなに気になりますかね。一度取っても、また出来ることもありますよ 』って言いよった。

ここで、怯んではなるまい。
そこを何とか。
何とかお願いしたい!
足元に縋り付く。
 
少し考えたような仕草の後、
『 そんなに気になるのでしたら処置しましょ 』
軽い言い回しである。

徐に空の注射器を手にすると、お母さん指とお兄さん指の付け根付近のコブ平に向けて突き刺した。
通常押し込むピストン部位を引っ張り上げた。
そして、コブ平の中身を吸い出した。
そこに目にしたものは。
 
何か隠してる~?
正直に言って~。
そう、マンナンライフのララクラシュのごとく、ゼリー状の物が注射器の中に収まっていたのです。
流石にコンニャクは入ってませんけどね。

私の右手の甲からガングリオンは消えていた。
何だか、寂しい気もする。
身体の一部がもぎ取られたような感覚に襲われた。
さらばガングリオン。

哀愁に浸る私に先生は、
『 また出来ましたら、言って下さいね 』
と少し半笑いのような声。

私は、深く頭を下げ診察室を後にした。
そう、ガングリオンとの闘病は終わった。
コレで私の三枚目半は保たれたのであった。
めでたし、メデタシ。
 
気負いした私はフラつきながら家に帰り、ガングリオンついて調べてみました。

すっ、すると。
なっ!なんと!
若い女性に発症しやすいと言うではないか。
まさか私の身体に異変が起こっていると言うのか。
気が付かない内にオッサンからのオバハン化が徐々に進行していたのかも知れない。

何故なら、何故なら。
それは、思い出すのも悍ましい。
外反母趾事件が思い起こされる。

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私の身体は一体、全体、小ちゃい前になれ!
イチ、ニッ、サンっ!

そこっ!今、動いたやろ!
何で、ダルマさんが転んだやってんのん。
 
その後、私の右手がガングリオンに変身することはなかった。
そう、克服したのである。

そして、もう変身することは出来ない!

 
おしまい


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by まるまるの虫 カメさん


【あとがき】

歳と共に変化する身体。
歳のせいか、食生活に伴うものなのか。
自分でしか分からない変化もあるでしょう。
気にしなければ、それで良し。
しかし、気になることもあるんですよね。

うまく?
騙し騙し付き合っていこうと思います。

これからは100歳時代です。
まだまだ、先は長しかな。

よ〜ぉ、ポン!

 
以下は、ネット検索からの抜粋情報です。
 
●ガングリオンとは
ゼリー状の物質が詰まった腫瘤であり、柔らかい場合と硬い場合があります。
ガングリオンができやすい場所は、手関節背側(甲側)があり、これは手関節にある関節を包む袋である関節包につながっています。
他に、手首の母指(親指)側にある掌側の関節包、ばね指の生じる指の付け根の掌側の腱鞘などにできやすいとされています。
ただし、体のあらゆる場所にできる可能性があり、手だけにできるものではありません。
なお、骨や神経、筋肉などに生じたものは、粘液変性したものが融合していると考えられています。

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