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Andrew Kovacs Studio: week_10

気付けばもう10週目。最終講評を含め残りあと3回。今回のゲストはSheila Kleinというアーティストのレクチャーとエスキス。

先週今週と他のワークショップとその準備があり、レクチャーの感想は飛ばしています……。そのうち書きます。とりあえずエスキスとメモを投稿。

前回はこちら。

01. I want to dress the world

02. New Representation of Architecture

前回にもっと個別のケースの断面が多くあるといいとの事だったので、また模型を作った。しかし、最終講評に向けて部分ごとに作って、延長して行ける模型にしたかったことと、ある程度インパクトがある大きさにすること、断面の写真が撮れることなどを考えると、どうやって模型を作ればいいかと悩んだ。最終的には1:50でA3サイズの模型を作り、最終講評までに継ぎ足していくことにした。

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fig. 1:50模型写真

そして断面の写真と個々のシーンの写真を撮る。この日は曇りで微妙に太陽が見え隠れしていたので、室内で撮影した。晴れている日にまとめて写真を撮りたい……。
その断面を前回までに作っていた断面と合体し、連続断面を作った。これくらい長さがあると様になるが、以前の断面を最終講評でも使うのだろうか。適当に地下鉄も張り付け。
そしてこの細長い断面をゆっくり流すムービーを作成。マリオのステージに近い感じになった気がする。動画で流れるとシークエンスが分かりやすい。

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fig. 断面ドローイング

Sheilaからは、これらはあくまで建築のレイヤーの一つに見え、これらをどのようにアートと建築の関係性にするのか、どのように定義するのかと言われた。現在の都市が小さくなっている状況下で、これらは建築の延長であり、プライベートアートと異なるレイヤーとなり対応しないのではということだろうか。

Andrewからは先週に言われた、他の個別のシーンをもっと表現するという話に加えて、これらのオブジェクトが道を占拠するというコンセプトも面白いので、もう少し交通をコントロールするような提案もいいかもしれないと言われた。今は銀座の歩行者天国を敷地と言っているものの、具体的に周辺との関連でものを配置していないので、もっと個別に、具体的に設計していき、それぞれの場所で形や関係が変わっていく必要があるだろう。

動画についても基本的に表現は面白いが、電車が動いていたらもっと良いとのこと。今回は電車を動かす時間がなかったが、電車や車、人が異なるスピードで動いていれば、異なるスピードがこのシークエンスに重なりもっと豊かに見えるかも。

加えてSheilaから、東京に行ったときに人が非常に多いのが印象的だったが、その中で人々がどのように自分のプライベートな領域を作るのか興味があるとのこと。人々は音楽を聴くなどして周囲をチューニングして、自分の領域を作り出せるが、この提案もそのように空間的に異なるチャンネルを提供しているのが面白いと言われた。しかし、もっとバラエティが見えるといいとそのようなシーンがまだプレゼンの中であまり見えていない気がする。パースをどうやって見せるのかもまだ悩みどころ。

最後に表現について、マスタープラン、平面、断面、動画など表現が多くなって、一貫性がないように思え、またそれぞれの表現が適切かなどが分からなくなってきたので聞いてみた。
Andrewも平野さんも特に問題ないのでは?という感じだった。作った模型や表現を使って次の表現を作る、コラージュしていくのには一貫性があるということだった(と思う)。平面の動画も作ったら初代のGTA(Grand Theft Auto)みたいな感じで面白いのではないかと言われた。

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fig. Grand Theft Auto

スーパーマリオやGTAなど、ゲームのような表現は、ゲームの操作の体験を想起させるかもしれない。図面やリアルなパース、模型写真などもそれぞれ異なる印象や体験を想起させるだろう。それらの表現がミックスされ、違和感や異なる質が生み出せたら、Andrewのcollective modelの手法を真似した甲斐があるのかもしれない。


残り2回のエスキスと最終講評だが、次回は他のワークショップと被っているので、早めに取り組まなければ……。思えば今までの課題はほぼすべて設計やコンセプトがギリギリまで決まらなかったので、このスタジオではしっかりと表現について考えられている。せっかく表現を発展させていくフェーズになっているので、どんどん進めていきたい。

次回はこちら。


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