見出し画像

今年の宣伝会議賞を考える

宣伝会議賞のSKAT、今年から発売なし!

定期購読している人だけが閲覧できる
「サブスク限定」になるそうです。

宣伝会議賞ガチ勢にとってはもう
TwitterがXになった以来の衝撃!

でも、今年から参加する皆さんにしたら
「そもそもSKATって何?」という感じですよね。

なので、簡単に解説したいと思います。
皆さんの助けになれば幸いです!


宣伝会議賞とは

プロアマ問わず参加できる

キャッチフレーズの公募賞です。

月刊「宣伝会議」が主催する歴史ある賞で

審査員はコピーライター界のレジェンド。

日本最大の公募型広告賞!優勝賞金は100万円!
まさにキャッチコピーのM-1グランプリ!

それが宣伝会議賞です。

SKATって何?

そして今回、話題になっているSKATとは、
宣伝会議が毎年発売していた冊子のことです。

SENDEN KAIGI AWARD TEXT の略。

前年大会の1次審査を通過した
全コピーを掲載した作品集です。

最初のSKAT.1が2001年大会のものだったので、
ちょうど西暦がナンバリングになっています。

一昨年のSKAT.20までは紙の本で
全国の本屋で発売されていましたが。

去年のSKAT.21は、まさかのPDFで
ダウンロード販売のみになって。

ついに今年のSKAT.22から発売なし。

月刊「宣伝会議」の定期購読者だけが、
専用サイトで閲覧できるのみになりました。

ただし、後に説明する「特別セット」を買うと
応募期間中だけは非定期購読者も閲覧できます。

SKATが持っていた2つの役割

参考書としてのSKAT

今までのSKATには、2つの側面がありました。

ひとつは、通過コピーの傾向を知れる
「参考書」としての側面です。

こういうコピーが通るんだな。
こういう切り口があるんだな。

コピーを書き始めた人にとって、
めちゃくちゃ参考になるわけです。

もちろんそのままパクるのはダメですけどね。

入賞者リストとしてのSKAT

そしてもうひとつが、
「入賞者リスト」としての側面です。

宣伝会議賞の1次通過率は約1%。
100本書いて、1本載るかどうか。

SKATに載るって、めちゃめちゃ嬉しいんですよ。

2次や3次はさらに狭き門ですが、
そこを通過すると文字の級数が上がります。

自分の名前と書いたコピーが、
全国の店頭に並ぶ本にでっかく載るんです。

これが本当に嬉しくて、
来年もがんばろうって励みになるんです。

家族や友人に自慢できますしね。

サブスク化でSKATが失ったもの

あらゆるサブスクに言えることですが、
「所有できない」ことが今までと違います。

去年の時点で、すでに紙の本から
PDFデータに変わってはいましたが。

今年から、所有すらできなくなりました。
参考書としても、入賞者リストとしても。

宣伝会議は、今年3月に投資ファンドに買収されて
「脱出版」の成長戦略を掲げているそうなので。

今回のサブスク化もその一環だと思います。

去年までは買い切りで2,200円だったものが、
今年からはサブスク限定、月額1,100円。

「情報」としてだけ考えるなら便利になった、
安くなったと言えるかもしれません。

ただ、個人的には自分が入賞したSKATは、
紙の本で、せめてダウンロードしたPDFで。

手元に置きたかったなぁと思っちゃいますね。

母さん、俺の書いたコピーが本屋に並んだよ。
見に行ってみてよって、言いたかったなぁ。

とても残念です。

今年の宣伝会議賞の参加コース

つって、しんみりしちゃってすいません!

これはもう仕方ないことなんで。
買収は止められません。

TwitterがXになっちゃったように、
SKATはサブスクになっちゃいました。

その上で、今年の宣伝会議賞に参加する
皆さんに3つのコースをご案内します!

【梅コース】 何も買わない 0円

何も買わずに裸一貫!
0円で参加するコースです。

個人的には参考書としての
SKAT閲覧がおすすめですが。

最初はとりあえず書いて送ってみる、
でも全然いいと思います。

気楽に始めましょう!

宣伝会議10月号で発表される課題も、
購読しなくても公式サイトで見れます。

ただ、これは例年通りだった場合なので、
今年から見れなくなる可能性もあります。

そのときはすいません!
次の竹コースでお願いします。

【竹コース】 定期購読を契約する 月1,100円

月刊『宣伝会議』デジタル版の定期購読、
月額1,100円を契約するコースです。

これに契約することで、課題が載っている
宣伝会議10月号とSKAT.22を閲覧できます。

閲覧ですからね。ダウンロードはできません。
1か月の間で目に焼き付けてください。

宣伝会議賞の応募期間は9/1〜10/31の2か月。
なので、期間中だけ入ると2,200円ですね。

ちなみに、紙の本の定期購読もありますが、
こちらは年間契約のみ(18,000円)なので注意。

ただ、デジタル版の定期購読は
クレジットカード払いのみです。

中高生の方はハードルが高いかもしれません。
ここだけでも改善してくれるといいんですが……!

なので、中高生の方は梅コースか、
あるいは保護者の方にお願いしましょう。

【松コース】 特別セットを買う 3,000円

宣伝会議が用意した特別セットを
3,000円で買うコースです。

定期購読だの特別セットだの、
ややこしくてすいません……!

セットの内容は以下の通りです。

1.紙の宣伝会議10月号
(課題掲載号、9/1ごろ郵送)

2.紙の宣伝会議11月号
(企業アドバイス掲載号、9/28ごろ郵送)

3.11月号の企業アドバイス部分のPDF
(9/19にメールで配信)

4.SKAT.22の閲覧権限 ←NEW!
(応募期間の9/1〜10/31限定)

去年までの特別セットは1〜3のみ。

紙の宣伝会議を2号セットで買う特典として、
「企業アドバイス」を半月ほど早く読める。

そこに今年から4のSKAT閲覧権限
(2ヶ月限定)が加わった形です。

ただ、今年はなぜか3のPDF配信が
若干遅くなり、9/19になってます。

9/28に郵送される本の内容の一部を
9/19にメールで送りますよ!ってことですね。

9日間の違いだったら、そんなに
特別感はないかなと個人的には思います。

おすすめのコースは?

他にもいくつか選択肢はありますが、
割高だったりややこしかったりするので。

この松竹梅で考えていいかなと。

ちなみに僕のおすすめは【竹コース】の
デジタル版の定期購読(月1,100円)です!

紙の宣伝会議(1,500円)より400円安いし、
購読中はSKAT.22も閲覧できます。

9月だけ入って目に焼き付けてもいいし、
余裕を持って10月まで入ってもいい。

それでも2,200円です。特別セットより安い。

しかもなんと、8月31日までに契約すると
企業アドバイスPDFデータももらえます!

公式サイトに書いてありました。

松コースの特別セットと
同じ特典、同じタイミング。

え?じゃあこっちでよくない?
って思うじゃないですか。

特別セットの意味

特別セットのメリットは、ただひとつ。
「紙の宣伝会議」を所有できることです。

皮肉ですねー!

SKATがサブスク限定のデータ
閲覧になったこのタイミングで。

紙を所有できることが「特別」……!

でも、おそらく宣伝会議側も
竹コースを推してると思います。

そのまま3ヶ月目も継続してくれたら、
それこそ「脱出版の成長戦略」なので。

宣伝会議にお願いしたいこと

せめて、定期購読がコンビニ払いも
対応してくれたらいいなと思います。

ダメもとでメール送ってみようかな?

特別セットを代引き(追加で330円)で
買えばいいって言われちゃうかな?

でも、てことは中高生がSKAT.22を読みたいと
思ったら、合計3,330円かかるってことすよ?

なかなかのハードルだと思うんすけど。

中高生にSKATは不要ってことですか?
いつからSKATは18禁になったんすか!

御社の脱出版の成長戦略にとって、
若い世代の取り込みは必須じゃないんすか!

むしろ学割とかあってもよくないすか?
コピーキッズの未来のために!

お願いします!宣伝会議さーん!