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自信を取り戻し順調にやっていたのに、またやってきた「なんか違う」(第5話)

こんにちは。

言語化コーチの宮尾多希です。


「いい人・できる人」でいることにしがみついて
ブレて疲れてを繰り返してきた私が、
自分だからこその思いや強みにたどり着き
「自分の人生」を取り戻していったストーリーを綴っています。



前回は、

病休に入り、人生のどん底を味わいながらも、
新しい視点を手に入れ、
世界の見方、自分への見方が変わり、
退職を決めたところまで書きました。


今日はその続き。

安定を手放すということも、
職を失い自分がどうなってしまうかわからないということも、
不安ではありましたが、

「これからどんなふうにでも未来をつくっていける」
その希望の方をとって退職を決意しました。

しかし、またしてもバーンアウトになりかけるのです・・・


インプットもアウトプットも変化も激しい時期だったので、
とっても長くなりましたが、ぜひ読んでみてください!

第5話です。どうぞ。



退職して、最初で最大の難関

退職してすぐに、ある人のブログに行きつきました。

自分の価値観や自分の好きなこと、得意なことなど、自分を軸にして生き方、働き方を考えていく

つまり、「本当の自分と一致した人生にしていく」

そういう考え方に出会いました。

今ではけっこう耳にするようになった気はしますが、
当時、そういうことを全く知らなかった私は、

「そうだ、これだ!」と思って

オンラインコミュニティに入り学び始めました。


そこでは同じように自分に向き合い
自分らしい人生に変えていこうとする仲間がたくさんいて、
その人たちととにかく対話を重ねました。

私にとってそこでの経験はとてもとても大きかったです。

本当の自分で生きていくためには、
当たり前だけど、本当の自分を相手にさらさなければならない。

まずはそこが、最初で最大の難関でした。


自分が思っていること、考えていることは
相手にどう受け取られるのか?どう届くのか?


今までいろんな人とコミュニケーションしてきたはずだけど、
そこをずっとずっと避けてきたんですね。

その根底にあったのは

「自分なんて相手にされない」
「自分のことなんて誰も見てない」

自分の存在意義や存在価値を
自分自身が信じてない。自分自身が軽んじてる。

だからずっと私は殻に閉じこもったままだったんです。


冷や汗ダラダラで本当の自分をさらけ出す

とにかく、私の奥底には、
「自分を信じられない」これがこびりついていたのです。

でも、私は本当の自分を取り戻しに来た。
ここでやらなければ意味がない。

そこは覚悟をもっていました。

だから、

心臓が口から飛び出そうなほどドキドキしていたし
冷や汗ダラダラだったけど

ありのままの自分を出すことを心掛けました。

この分厚い殻を破っていく経験が大きかったのです。


思ったまま、ありのままをアウトプットすること。
そしてそれに対してフィードバックをもらうこと。


この効果が本当に絶大だった。
一番磨かれる。
一番早く本当の自分にたどり着く。

こんなこと言っても大丈夫なんだ…
こんな自分がまさか重宝されるとは…


この表現で伝わらないかもしれませんが、
自分の中には、自分では思ってもない宝というかリソースというか、
そういう価値あるものがいっぱいある、ということが言いたい。

なのに、自分をさらすことが怖くて出してない。
今までなんてもったいないことをしていたんだ!と思ったわけです。


成果や仕事ぶりを評価されたのとは違い、
「自分そのもの」を認めてもらえた感覚。嬉しかった。

こうしてアウトプットとフィードバックを繰り返し、
自分の本当の価値というものを再認識していきました。

この時点で、自分への自信は教員時代とは雲泥の差だったし、
何より、本当の自分を表現できる喜びに満たされていました。



自信がついて行動が加速

このタイミングでライフステージも大きく変わります。

詳しくは割愛しますが、
もっと家族との時間を有意義に持ちたいということで、
夫にも退職してもらい、田舎の祖母の家に移住しました。

祖母の家は築100年、古さを残しつつリノベーションをして住むことに。

壁の漆喰塗りをワークショップにして提供したり、
いろいろ捨ててきた移住者ってことで、笑
次第に我が家に人が集まるようになりました。

ここから、我が家でのワークショップライフが始まります。


当時、私が問題意識を感じていたこととして
環境問題、動物福祉、児童労働などがあり、

誰か(何か)を犠牲にして
その上に自分の幸せがあるということを知ってほしくて、
それらを題材にワークショップを始めました。

で、それらは、「食」を通して伝えられ、解決することもできる!
ということに辿りつき、
プラントベースの料理ワークショップを定期開催。

また、味噌づくりや麹の勉強会をしたり、
段ボールコンポストのワークショップをしたり、

とにかくいろんな人といろんなジャンルで、
でも私が興味関心の高いもので企画して人を集めて、
みんなで学んだり楽しんだりしていました。

食だけでなく、
教育や自己理解も伝えたかったので、
その対話会も催すようになりました。

やることで、繋がりがどんどん広がり、
また新しいことを企ててやってみる。

それを繰り返していたら、なんと、

10ヶ月で20回以上のイベントを開催して
延べ370名の方に参加していただいたのです!

自宅でですよ!すごい!


またやってきた「なんか違う」

自分が問題意識をもっているものを題材にして、
相手が知りたい情報を伝え、
社会(地球)も幸せになっていく形。

まさにwin-win-win!!


でも、だんだんしんどくなってきたのです。


なんか違う・・・


担任をもちながら、年度の途中で病休に入ってしまった
あの時を思い出すようでした。

心がついていっていない。

教員の時は、プツンと糸が切れるまで働いてしまったけど、
今回は違和感に早めに気づき、自分で糸を切ることにしました。


10ヶ月目、企画して募集もかけていたけれど、
ここで一旦すべてのイベントを閉じました。



私、また繰り返してる?

これは何なのだろう?


主導権を握っているようで、握っていない感じ。

それってどういうこと?

みんなからいいねと言われること
みんなから承認されやすいことをやろうとしてない?

つまり、その活動の原点は「自分」ではない。


こんなふうに書くと、計算高いヤツだと思われそうだけど、
無意識下での話なんです。

自分ではどうにもならないところで、
どうしても「いい子」「いい人」におさまろうとしてしまう。

そして結局、

自分ではない誰かの承認を得るため
自分ではない誰かにいいねって言ってもらうために
自分の人生を捧げてしまう・・・

これで私は苦しくなっていたんだ。



もう「なんか違う人生」は歩みたくない!

こうして内側で巻き起こっていたものを
言葉にできるようになっただけでも
「こういうことか」
ってわかって少し楽になるのだけど、

でも、
もういい加減、繰り返したくない。

周りに合わせて
期待に応えて
誰かの承認を求めて
生きるのではなく、


自分が納得して
自分が満足している人生にしたい!!!

そのためにここまできたんだろ!!!


周りの想いを汲み取って
確かに、それいいね!って思うと
それに合わせて突っ走れる人間なのです。

適応能力が高いと言えば聞こえはいいですが、
自分が無い、とも言える。

結局そこか…。

イベントを始めた頃も
教員になりたての頃もそう、
自分の内側からみなぎるパワーがあった。

でも、いつの間にか「自分」からズレていってしまう。

そして、大丈夫、大丈夫ってごまかしてしまう。


私は「適応したい」わけじゃない。


私の心は

もっと自分らしく生きたい
もっと自分を表現したい
もっと自分の力を発揮したい
もっと自分の人生を生きたい

そう望んでいる。強く望んでいる。


そのための、あと1ピース。🧩


どこにあるの?
私はどうしたらいいの?


バーンアウトは免れたけれど、
またまた迷子になってしまいました。


でも、なんとなく、前向きな迷子。

今度こそ、本当に求めていたところにたどり着けるのか…?

最後のピースがハマるのか…??


次回、最終話。

どうぞお楽しみに。


最終話はこちら!


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