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詩作Ⅲ 鳥に生まれなかったわたしは

鴨は 飛べる

アヒルは 飛べない

合鴨は 鴨とアヒルの 合いの子だから

飛べるかどうかは 分からない

父と 母は 羽根を持たない

鳥に生まれなかった わたしは

水辺を離れ 家を去り

遠い よだかの翼に 抱かれて

あの星のひかりを つかんで

飛ぶ

わたしは 合鴨のもとへ 降り立ち

君は 飛べる とささやく

よだかは かならず 君を 迎えに来る

鳥に生まれなかった

すべてのものの


【作者あとがき】
あけましておめでとうございます。もの書きのkazuma(@kazumawords)です。書き初めということで、詩を書いてみました。試作した三つ目の詩になります。最初の「鴨〜、アヒル〜、合鴨〜」というところは、実はいま書いている小説の登場人物の台詞です。なんだか語呂がよかったので、これで何かひとつ作れないかな、という予感がしたので、続きを詩にしてみました。普段は小説を書いていますが、詩は形式に囚われないのがいいなと思います。夜中の三時に閃いて、ノートに書き留めたものを元にして作りました。小説の方も頑張ります。

2023.1.3

kazuma


1月2日の夜更けに布団の中で書き綴った詩。

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