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適性を配慮されるようになったら、「使われる人」で終わる。

私は自ら適性を把握し、長所を活かすことが何より大事だと考えている人です。でも、人を見るときに、2つの視点で適性を見ています。それは…伸びる人と使われる人。伸びる人と使われる人の差は何か。それは適性を自ら活かしているか、または適性に甘んじているか、の差です。

「伸びる人」は自分の適性を活かす術を持っている

自分の適性=強味と弱みについては絶対知っていないと、まず伸びる人にはなれません。なぜなら強味、弱みがわかるからこそ、課題をどうやって乗り越えていけるかを考え、行動することができるからです。
そこで気を付けないといけないのは、適性を活かすということは、自分の弱みをどのようにカバーをして成果を出すことができるか、ということです。
自分の適性を知ることは「●●は向いてない~」といって、向いていることだけやることではないのです。
成果を出すために苦手をどうクリアするか、そこが「伸びる人」の重要なポイントです。

苦手を克服するというと、苦手なことでも一所懸命に取り組むということではありません。苦手なことは他の人とうまく協働するとか、いかに苦手なことをクリアして成果が出せるか、巻き込み力や工夫の力が発揮できる人です。

そして「伸びる人」には次から次へと新しい仕事や役割が回ってきます。それは、適性を考えて割り振られた仕事ではなく、チャレンジングな仕事が多いのです。そのチャンスにポジティブに挑んでいくことで一層その人は伸びていきます。

「使われる人」の特徴は?

では、使われる人の特徴はどんな人でしょう。
2つの傾向があると私は見ています。

1つは、「自分には無理だぁ~」と決めつけて、好きなことだけやる人です。そして二言目には「だって適性がないもの」と割り切ってしまっている人です。そういう人は、最初から、適性を見た仕事を割り振ると、ヘンなストレスもお互いに生じずに仕事ができます。
組織のコマとして機能してくれることを望むとある意味で楽な関わりになります。

2つめのタイプは、ちょっと厄介です。自分の適性について、ある程度知っていたとしても、「自分は十分やっている」とか、または適性として向いていないのに「自分はこの役割をやりたい」と思い込んでいる人です。自分の適性を活かしきれていない人なのかもしれません。
このタイプの人は、使う側が適性を見極めて、その人がイキイキと成果を高める仕事を割り振らないといけないでしょう。

適性に配慮されているうちは「伸びる人」と見られていない

以前、尊敬する経営者の方と話をしていた時、私が「適性を考えて配置をしないと」というと、その方が「適性なんて関係ないんや」とおっしゃり、なんでやろ?とその時は思いましたが、今はその真意はよくわかります。

適性に配慮されているうちは「伸びる人」ではないのです。伸びる人、または人財と呼ばれる人は自らの適性をもしっかりマネジメントできる人なんです。

新入社員やキャリアが浅い人には、適性への配慮はあってもいいのですが、そこに甘んじていては、成長しないということなんでしょうね。



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