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小6男児と小2女児、2人の自閉スペクトラム症児の母。生活の記録。ときどきドラマ感想も。

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小6男児と小2女児、2人の自閉スペクトラム症児の母。生活の記録。ときどきドラマ感想も。

最近の記事

母親の視点で ~ケの日のケケケ

「ケの日のケケケ」特別版の放送があったので視聴した。 今回は主人公の母親にフォーカスを当てて感想を書いてみようと思う。 以下、ネタバレを含むので注意されたい。 主人公あまねの家庭は、母親・響子とあまねの2人暮らし。 どうやら父親と母親は離別したらしい。 あまねは母親のことを「響ちゃん」と呼ぶ。 毎朝、朝食作りはあまねの担当で、響子は 「今日も美味しい」 と毎日同じメニューの朝食を笑って食べている。 ご機嫌な時に「ケケケケケ」と笑うのも、響子とあまねは「お揃い」だ。 あまね

    • それでもどうしても寝てしまうんだ:わたしの話

      Xでこんなポストが流れてきた。 私はADHDだ。 診断こそないが、精神科医とカウンセラーにもそう言われたのでそう思っている。 授業中に寝てしまう 私も例に漏れず、授業中によく寝てしまう子だった。 今でも覚えているのが、高1の世界史の時間。 背中をこれでもかというほど丸めて熟睡している私を、担当教師は授業内容に絡めて笑いのネタにしていたらしいが、それでも私はまったく気づかず眠っていた。 さすがに心配した教師が、「起こしてあげて」と私の前の席の生徒に声をかけ、私はその生徒

      • コミュメモは深いコミュニケーションが可能になるだけでなく、その場にいなかった人への強力な説得力を持つエビデンスにもなるという話

        新年度になって早1か月。 我が家の子どもたちも、息子は小6に、娘は小2に進級した。 入学ではないので、多少の不安はあっても昨年度ほどではないだろうと高を括っていた。 甘かった。 娘は4月だけで通算8日、欠席している。 小1の壁もそれはそれは高かったが、 初めての進級も「学校のことわかってるでしょ」という前提で進められるので、意外と壁が高い。 日曜日。 昼間はそれなりに調子良く過ごしていたが、夜になると甘えたいような唸り声を出し、「明日が不安だ、行きたくない」アピールを

        • コラボレーションな使い方

          娘がデイのイベントへ出掛けた休日。 家で私と夫が昼食はどうするかと話していると、息子が何か言いたい様子。 そこでおはなしツインでお昼についてどうしたいか彼に聞いてみたところ、 こんな風に返してきた。 このガストのカードは、コバリテで使用しているカード。 普段はこうやって使っている。 書くことに苦手さがある息子。 咄嗟にこのコバリテカードを取り出して書く代わりにおはなしツインメモに載せてきた。 これは私にとってはプチ驚きだった。 確かにこういう使い方は、おはなしツイン

        母親の視点で ~ケの日のケケケ

        • それでもどうしても寝てしまうんだ:わたしの話

        • コミュメモは深いコミュニケーションが可能になるだけでなく、その場にいなかった人への強力な説得力を持つエビデンスにもなるという話

        • コラボレーションな使い方

          見通しはお守りであり命綱だ。

          1年前から歯科通いを再開した息子。 すっかり3か月ごとのルーティンになったようだ。 待合室で「まだちょっと心配」と言うので、慌てて4コマメモで見通しをお知らせ。 この程度であっても、本人には安心材料になるらしい。 歯科健診中、ずっと手に持っていた。 前回はメモを待合室で見せた後は私が持っていたのだけど、 今回は息子自身がこうやってずっと手に持っていたことで、衛生士も歯科医師もメモに気づいてくれた。 すると、 「椅子倒すよ」 「これ(スケーラー)使うよ」 などメモを指

          見通しはお守りであり命綱だ。

          今日は自主休校します

          我が家の子どもたち、2人とも学校休むって!! 息子は寒暖差なのか花粉なのか、鼻詰まりで眠りが浅く、朝からぐったりしている。 娘は風邪。熱は下がったが、まだ体力は落ちているので今日まで休んで明日から行くらしい。 今年度は、本人に選ばせてその決定を尊重するようにする。 ここで無理して登校させても良い事は何もない。 家でしっかり休養をとる。 そして元気になったら子どもはまた登校できる。 とてもシンプル。 休み癖なんかつかないよ。 学校が、安心して楽しく通える環境ならね。

          今日は自主休校します

          日常は過剰に刺激的で痛い〜ケの日のケケケ

          だいぶ日が空いてしまった。 今回もドラマ「ケの日のケケケ」を視聴して、感覚過敏のことを知ってもらいたくてこの記事を書く。 少しネタバレをしているので、未視聴でこれから見ようと思っている方は注意して読んでもらいたい。 感覚過敏を持つ主人公・あまねにとっては、なんでもない普通の日をご機嫌に過ごすということがものすごく難しい。 家を一歩出れば、風が木々をゆする音、車のエンジン音、道行く人たちのおしゃべりな声や足音、室外機のファンが回る音… あるいは、日光と反射するガラスや鏡、横

          日常は過剰に刺激的で痛い〜ケの日のケケケ

          本を読むぞという決意表明

          新年度バタバタしていたら間が空いてしまった。 実は書きかけの記事が何本か下書きにあるのだが、思考があちこちに行ってる私らしいと自分で苦笑する。 今年度は自分が好きだとか意味あると思える活動や人付き合いだけをしようと心に決め、少しずつ実践中である。 逆に言えば、自分がつまらない意味のないことはやらないし、心地よくない人付き合いはしないことにする。 でも断捨離かといえばそうでもなくて、仕事も任される範囲が増えてきたし、見たいドラマも読みたい本も行きたいセミナーや集会も多すぎて、

          本を読むぞという決意表明

          感覚過敏なのか同一保持なのか、それが問題だ。

          「ケの日のケケケ」を視聴して感じたことその2。 「ケの日のケケケ」では感覚過敏にのみスポットが当てられていたが、 ASDには感覚過敏なのか同一保持なのかという問題がある。 これ、厄介なのが両方同時に存在している場合が多いということ。 以下は息子の例だ。 息子は、口内過敏が強く世の中のほとんどの食べ物が食べられない。 そんな息子の数少ない食べられる物のひとつが、PASCOの超熟6枚切り食パンだ。 フジパン本仕込みやヤマザキロイヤルブレッドはダメだし、超熟でも5枚切りや山型に

          感覚過敏なのか同一保持なのか、それが問題だ。

          世界自閉症啓発デーに寄せて(2021年4月1日の日記)

          数日前に息子が8歳になりました。 ということは、私と夫が親になって8年が経ったということです。 息子の子育てを通じて、世界を見るときの解像度がぐっと高くなりました。 今まで息をするように無意識で無自覚だったたくさんの事に気づけるようになりました。 そして自分の「持って生まれたもの」がいかに恵まれていたのかということ、私が努力して自分の力で成し遂げたと思っていたものはその実ほとんど私の努力ではなく、私の生まれつきの能力と環境によるものだったのだと理解できるようになりました。

          世界自閉症啓発デーに寄せて(2021年4月1日の日記)

          A very merry unbirthday to me!〜ケの日のケケケ

          先日NHKで放送されたこの単発ドラマがとても良かった。 「ケの日のケケケ」 感覚過敏の高校生・あまねの話だ。 45分の中にものすごくいろいろ詰まっていて、感想が発散してしまいそうなので、少しずつ書こうと思う。 この作品の何が良いって、まずタイトルが良い。 「ケの日」とは、「ハレとケ」の「ケ」。 ハレの日は冠婚葬祭や行事がある特別な日。 ケの日は、それ以外の普通の日常の日。 ケケケは主人公のあまねがご機嫌なときに「ケケケケケ」と笑う声。 つまり、「なんでもない普通の日をご機

          A very merry unbirthday to me!〜ケの日のケケケ

          明日から新年度〜カレンダーと手帳で見通しを持った生活を

          今まで七曜日式のカレンダーを使っていた息子。 娘の使っている巻物カレンダーを見て、 「4月からコレがいい」 と珍しく変更の希望を伝えてきたので、息子も巻き物カレンダーへ移行。 2ヶ月分貼ったよ! そして、息子の携帯用手帳も導入。 手帳導入の目的は2つ。 1つは、自分で予定を立てること。 通院やリハビリ等、相手と相談して次回の予定を決めるものは、だんだん本人と相手だけで決めてもらうようにしたい。 まだもちろん親が間に入って一緒に決めるけれど、ゆくゆくは本人と相手だけで決

          明日から新年度〜カレンダーと手帳で見通しを持った生活を

          私に必要なのはリフレッシュ、娘に必要なのは仲間はずれにしない説明

          平日夜に1人外出しましたー! BIG HORNS BEEのライブ! 朝ドラ「カムカムエブリバディ」の劇伴を担当していたことがきっかけで、友人に誘ってもらって時々聴きに行ってます。 2部公演の2部に行ったので開演は20:30。 普段ならもうお風呂入って寝る準備してるわ… 百戦錬磨の円熟味のある安定した演奏の中、遊び心も満載で、とても楽しいステージでした。 90分だったはずだけど、体感10分。 ビールもフードもどれも美味しく(高いけど) オトナの時間を満喫してきました! 明日か

          私に必要なのはリフレッシュ、娘に必要なのは仲間はずれにしない説明

          数学のセンスはあるらしい

          息子は日本語を操るのは苦手だが、数字は好きで算数も比較的得意だ。 ざっくり言うと、国語は小1レベルの文章がやっと読める程度だが、算数は小5で習う平均や割合の問題にも取り組んでいるという凸凹っぷり。 そんな息子は、「カレンダー」や「アルファベット表」といった文字や数字が規則的に並んでいる表や図が好きだ。 その流れで、「十二支」も好きで、12年周期で規則的に進んでいくというのがいいらしい。 今年は2024年。 4年に1度のうるう年ということで、彼の中でちょっと盛り上がりを見せ

          数学のセンスはあるらしい

          はじめてのいつどこメモ

          やっと使えた!いつどこメモ! 卒業式の日。 在校生は登校して、校庭で行われる「6年生を送る会」的な行事に参加して約30分で下校。 教室には入らない。 1年生の娘には初めてのこと。 こういうときこそ「いつどこメモ」だ! 実際には、手順はもうちょっとあったし、順序もこの通りではなかったのでリサーチ不足というか片手落ちというかだったけど、娘はニコニコして見ていて、 「教室には行かない」 「すぐ帰る」 というところがわかったみたいだからまあいっか。 いつどこメモのキモは、「終

          はじめてのいつどこメモ

          留守番の予定を知らせるのに「よていメモ」を使ってみた

          体調不良で息子が学校を欠席した日。 夫も私もそれぞれ外出の予定があり、息子が1人で留守番をしなければならない時間帯がありそうだった。 そのことを、よていメモで示して伝えてみた。 書き方はあまりうまくなかったなと思うけど、 「パパとママが時間差で出発して、2人とも留守にする時間がある」 「何時まで留守番しなければならないかは、現時点ではわからない」 というのは伝わったかな。 9時過ぎ。 パパからの「あとどれくらいかかりそうか」を知らせるLINEは、スマホの画面を息子に見せる

          留守番の予定を知らせるのに「よていメモ」を使ってみた