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世界のエリートはなぜ[美意識を鍛えるのか]

『変化する時代に必要なスキル』
まず、当たり障りのない言葉が乱立している昨今だが、こちらの書籍に関しては『美意識の差がエリートと非エリートを生み出す』といってと過言ではない。

そもそも昔は日本企業にビジョンが必要なスキルではなかった!
変化する時代に美しいビジョンを語るなんて事は、時間の無駄だし、かえって競争力を毀損することにつながらない。

これは冷静に考えてみれば、納得がいく考えだが、実はまだ美意識なんて考えた事がビジネスマンが蔓延してるのが現状。

美意識を考えないで、惰性で走る方が、楽っちゃ楽だ。

美意識とセットになるレトリックは美的表現力になる。レトリックは詩的な美意識からくるものであり、ある程度のレトリック力を備われば、ヒトラーの様に国ごと変えてしまう力がある。ソクラテスも弟子のパイドロスが脅威的存在だったに違いない。そして現代社会でも存分に作用する、メタファーの引き出しは、本来もっている人間の美意識に訴求できるものであり、実際感情にダイレクトアプローチができる。この引き出しのセンスだけで食べていける人もいるだろう。なんの仕事にも応用できるのだから。

これらの効力が火を見るより明らかだが、社員の想像力より、生産性、機能性を重視する会社では使えないかもしれないが。。。

美意識を考えないデメリット、挙げればきりがなく思考停止の一助なってしまうので、私なりのメリットを簡単に挙げてみよう。

①観察力を高めることにより、豊かな気づきが得られる。

②既存のシステムを無条件に受け入れるという「悪」に人生を絡めとられる事を防ぐ。

③観察力を鍛えられる。観察眼とは、自信を俯瞰して見たり、群像の感覚を養える。

④結果を美的に想像する事により、よいクリエイティブな発想が生まれる。(絵画でも音楽でもそうだが、自身が何かを生み出すという行為は、非常に清し清しく気持ちがよい)

非常に簡潔だが、私自身の観点による感想になる。

これにレトリックユーモアを加える事が出来れば、所属しているコミュニティーでは無双状態なので、間違いない。

さあ、勇気を出して、観察力を養い、自分の言葉をアーティスティックにしてしまおう。

最後に、著者が本の締めに使った言葉を引用したいと思う。

世の中で通説 とさ れる「生産性」「効率性」といった外部のモノサシでは なく、「 真・善・美」を内在的に判断する美意識という内部のモノサシに照らして、自らの有り様を考えていただくきっかけになれば、著者 にとってこれほどの幸福はありません。

あと部屋を見渡して、そこに美意識があるか。なんて思うと自分が少し変化した様な感覚になる。これ本当。

書籍のレビューに関しては、週に一回の更新を目指していきたいと思う。




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