kazuyo usui 不妊カウンセラー・臨床検査技師

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妊活、不妊治療・卵子凍結・女性のキャリアなどについて発信。不妊治療退職経験 妊活・不妊治療・卵子凍結の個別相談やお仕事の依頼はこちらからお願いします。https://woman-lifestage-support.com/

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#10 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 産むも産まないも何人産むかも自分で決める

少し間が空いてしまいましたが、≪2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで≫9話までで私自身の経験や思いを綴ってきました。 最後は一般的な話になりますが、リプロダクティブ・ヘルス・ライツの考え方も含めて綴っていこうと思います。 第1話から読む 第9話はこちら リプロダクティブ・ライツの概念がまだまだ浸透していない日本リプロダクティブ・ライツという言葉を知っていますか? 正式には、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)と呼ば

    • 40歳以上の卵子凍結について思う事

      先日ネット記事で、あるクリニックの卵子凍結患者の7割が40歳以上であるという記事を見かけました。(現在は卵子凍結患者の多くが40歳以上という表現に変わっていますが…) 今まで40歳以上の方からの卵子凍結に関するご相談やご質問を受けていたこともあり、40歳以上でも卵子凍結を考えている人が一定数いることは知っていましたが、卵子凍結実施者の7割以上が40代という事に、驚きが隠せないのが本音です。 この記事では40歳以上の卵子凍結について考えていきたいと思います。 後半は、個人的

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      • #09 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで  時間が解決してくれること

        不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。 1話から読む 前回の話 第8話 「一人っ子は可哀そう」「2人目は?」周りからの悪意無き言葉や、プレッシャーに悩む人は少なくありません。 ただ、気が付けばこれらの言葉も聞こえなくなっていました。第9話ではそんな私の心境の変化について綴っていきます 他人の興味は一時的「一人っ子は可哀そう」「2人目はまだ?」このような言葉に辟易としている…という人もいる

        • 「生理にキラキラしたイメージもさわやかなイメージも必要ない」2020年のあの炎上から、生理用品のCMは変わったのか?

          こちらの記事は2020年8月に別サイトで書いた記事を加筆修正したものになります。 まだフェムテックという言葉がそこまで浸透していなかった2020年「生理は個性」と打ち出した花王のプロジェクトがSNS上で批判が巻き起こったことがある生理を「個性」と表現したことが原因だった。 以下は2020年8月に書いた記事をそのまま掲載しています。(最後のまとめは2024年に追記) 生理を「個性」で片づけてはいけない確かに生理は「個人差」が大きいのは事実だ。同じ女性同士でも、他人の生理の

        #10 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 産むも産まないも何人産むかも自分で決める

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        • 私の思いや経験
          19本
        • 卵子凍結
          4本
        • 書籍レポ 読書感想文
          1本
        • 臨床検査技師×わくわくPJ
          0本
        • リプロダクティブ・ヘルス・ライツ
          2本
        • ヘルスリテラシー
          1本

        記事

          #08 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 一人っ子を可哀そうという周りの言葉に思う事

          不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。 1話から読む 前回の話 第7話 認可保育園へ入園出来なかったことがキッカケでライフプランを再度考えなおし、認定不妊カウンセラーの資格を2017年末に取得しました(名乗れるのは翌年からでしたが) 認定不妊カウンセラーの取得が大きな転機となり、2人目妊活を終わりにしたのです。 周りからの声が気になる?2人目妊活中や不妊治療中に気になる事のひとつが、周りか

          #08 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 一人っ子を可哀そうという周りの言葉に思う事

          「不妊」という問題を自己責任で終わらせない 不妊で悩む人にやさしい社会をつくりたい

          「こんな社会だったらいいな」…から「こんな社会にしたい」そんな気持ちで不妊カウンセラーとして活動しています。 「自己責任」という言葉で片付けられがちな不妊の問題最近は少しずつ変わってきたようにも感じますが、「不妊治療=高齢=自己責任」こんな流れの記事や投稿を見かけることがあります。 最近では、「不妊治療=高齢=自己責任=卵子凍結」という流れになりつつあるようにも感じます。 不妊治療が話題になると ・好きな事がしたくて結婚・出産を先延ばしにしていたんでしょう・・・ ・自分

          「不妊」という問題を自己責任で終わらせない 不妊で悩む人にやさしい社会をつくりたい

          #07  2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 不妊カウンセラーを目指す 2人目妊活の終結に向けて

          不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。 1話から読む 前回の話 第6話 年少の学年まで待ったにも拘わらず、認可保育園に落ちたことから、気持ちは徐々に一人っ子にシフトしていきました。そして派遣で勤めていた健診センターも離職し、個人事業一つで行くことにしたのです。 ぷつりと切れた糸ダブルワークを必死になって頑張っていたのは、認可保育園への入所という目的もありました。 当時、0歳児や1歳児の待機

          #07  2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 不妊カウンセラーを目指す 2人目妊活の終結に向けて

          #06  2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 保育園落ちた 経済的な不安 仕事を辞めていなければ…とモンモンとする日々

          不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。 1話から読む 前回の話 第5話 不妊治療退職をしたことで、社会に居場所がなくなったと思った私は、2人目妊活を考えながらも、自分の居場所を求めていました。 そして不妊治療退職は社会の居場所だけではなく、他にも様々な影響を及ぼしていたのです。 社会に居場所が欲しい前回の記事でも書きましたが、社会に居場所が欲しく、子供が1歳を過ぎた春、私は健診の派遣スタ

          #06  2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 保育園落ちた 経済的な不安 仕事を辞めていなければ…とモンモンとする日々

          私達はどう生きたいのか?

          3月11日 東日本大震災から13年目を迎えました。防波堤や道路などハード面も復旧はおおかた完了はしましたが、被災者の暮らしをどのように支援するのか、まだまだ課題も多く残されています。 そしてこのような災害は東日本大震災だけではありません。1月01日に起きた能登半島地震をはじめ、多くの災害地域で長期的な支援が必要となっています。 亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、どのようにして継続的な支援を続けるのか、考えていく必要があるなと感じます。 そしてこのような大きな災害は、

          改めて考えたい 国際女性デーのあり方

          国際女性デーとは頑張っている女性にミモザを贈る日でもなければ、頑張れ!と応援する日でもない。 もちろん商品やサービスを売りつける日でもない。 しかし、年々国際女性デーが商業イベント化しているように感じてならない。様々なプレスリリースを見ていても、商品やサービスの宣伝がほとんど。 本来の国際女性デーはどこにいってしまったのだろうか?と感じることも少なくなかった。 この記事では改めて「国際女性デー」について考えてみたいと思います。 国際女性デーとはただ冒頭にも書いたが、日

          改めて考えたい 国際女性デーのあり方

          #05  2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 2人目妊活に積極的になれない 社会に取り残されていく不安

          不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。 第3話 第4話 1人目の子育て、ワンオペ育児に必死だった私は、2人目を積極的に考える余力はありませんでした。ただ私が2人目妊活に積極的になれなかった理由はそれだけではありませんでした。 第5話では私が2人目妊活に積極的になれなかった、もうひとつの理由について綴っていきます。 社会に居場所がない不妊治療退職から2年。不妊治療・妊娠・出産・育児と駆け抜

          #05  2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 2人目妊活に積極的になれない 社会に取り残されていく不安

          #04  2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 子育てで手一杯 2人目なんて考えている余裕はない

          不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。 第二話 第三話 第4話からは2人目妊活に対する私の葛藤について綴っていきます。 2人目の葛藤に関しては今までどこにも綴らず、自分の心の奥に眠らせていたため、一部時系列が曖昧になっている部分があります。 時系列に曖昧…それだけ過去の記憶になったんだなと、この記事を書き起こしながら改めて感じます。 ワンオペ育児に奮闘当時は今ほど、ワークライフバランス

          #04  2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 子育てで手一杯 2人目なんて考えている余裕はない

          #03 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 2人で決めた事 2人目は不妊治療をしない 自然に任せよう

          不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。 第一話 第二話 第3話はいよいよ2人目の妊活について考え始めます。 どうする2人目?不妊治療退職をした翌年の秋、私は33歳で第一子を出産しました。 かかった時間だけみれば、安産といえば、安産だったのでしょうが、産後血圧が下がり、ヘモグロビンも8以下まで低下した私の身体はまさに満身創痍の状態でした。 とてもじゃないけど、2人目について考える余裕はま

          #03 2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで 2人で決めた事 2人目は不妊治療をしない 自然に任せよう

          卵子凍結に行政が助成金を補助する危うさ

          最終的な数値ではないが、2024年1月中旬の時点で東京都の卵子凍結説明会参加者は7300人、その中で1650人が申請を既に行っており、申請者は今後も増える見込みだと言われている。 都が想定していた上に関心度が高かった卵子凍結。卵子凍結は自費診療のため、負担も多く補助金を待ち望んでいた人も多かったのではないかだろうか? そして何より都内クリニックの、卵子凍結に関する熱心なプロモーションも、関心度をあげるのに大きく貢献したのではないかと思う。 Instagram等のSNSを見

          卵子凍結に行政が助成金を補助する危うさ

          #02 ≪2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで≫ 日本の価値観は子ども2人が当たり前?

          不妊治療退職をして13年、一人っ子決断して6年。 そんな私が一人っ子を決断するまでの様々な葛藤に関して、綴っています。 第一話はこちら 第2話は、まさか自分が不妊で悩み、一人っ子を選択するなんて考えてみなかった、15年前の話しを綴っています。 年末、物置き部屋と化けしている、我が家の使われていない子供部屋をみながら、15年前のハウスメーカー巡りのことを思い出していました。 子どもは何人?なんて考えたこともなかった。 20代の私は結婚も出産も考えていない、そんな人生で

          #02 ≪2人目妊活 私が一人っ子を決断するまで≫ 日本の価値観は子ども2人が当たり前?

          妊活・不妊治療 一般書籍のお勧めが難しいわけ

          noteでずっと書きたかった連載記事のひとつが、妊活・不妊治療・ヘルスケア関連の一般書、専門書、漫画など感想のレポやお勧め書籍の案内 過去に読んだ書籍は内容が不確かなところもあるので、読み直しながら順次レポしシリーズ化していく予定です。 ということで書籍の紹介をする前に、自分なりの紹介の基準というか考えをここに書いておきます。 不妊治療の知識を得たいのであれば専門書がお勧め妊活や不妊治療の個別相談で、不妊治療の内容が書かれたお勧めの書籍を紹介してほしいと言われることが多

          妊活・不妊治療 一般書籍のお勧めが難しいわけ