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ファイナンスを学ぶとおもしろい

最近、新聞を読んでいて、いろんな企業の売上や利益が増えたとか減ったといった情報を読んでもいまいちピンとこなかったり、「へ~そうなんだ」としか思えないことがよくありました。

そんなときにふと読んだ記事で「ファイナンスを学ぶと、企業に関わるお金の動きを字面だけ追いかけるのではなく、その背景まで想像できるようになる」と書かれており、『ファイナンス』に興味を持ちました。

そこで、まずはインプットからということで『ゼロからわかるファイナンス思考』という本を読みましたので簡単にアウトプットしたいと思います。

この本を読めば、財務部門に所属していないビジネスパーソンがなぜ『ファイナンス』を学ぶと良いのか、そもそも株式会社の仕組みがどうなっていて、PLとBSのつながりがどうなっているか、などを学ぶことができます。
所々にマンガでの説明もあり、初心者にとってとても理解しやすい本でした。

ファイナンスとは

ファイナンスとは「企業の価値を最大化するために行う活動」です。
具体的には以下の4つの要素からなる一連の活動を指しています。

  1. 外部からの資金調達(集める)
    銀行からの借入れや債券、株式発行 など

  2. 資金の創出(増やす)
    ほぼ全員が関わるいわゆる事業活動(マーケティングや製品開発も含む)

  3. 資産の最適配分(振り分ける)
    研究開発、M&A、株主配当、自社株買い など

  4. ステークホルダーとのコミュニケーション(説明する)
    IRや株主への説明 など

PL脳とは

本書では目先の売上や利益を最大化することを目的とする短絡的な思考のことを『PL脳』と表現されています。
「売上や利益を引き上げること」自体は間違っていませんが、目先の損益計算書(PL)の数値の改善に固執しすぎると、リスクをとって投資するといった将来への積極的な姿勢を欠き、結果として成長に向けた道筋を描くことができなくなります。
まさに今の日本企業の多くがこのPL脳に陥っています。

ファイナンス思考とは

それに対して『ファイナンス思考』とは、企業が目先でより多くのお金を得ようとするための考え方ではなく、将来に稼ぐと期待できるお金の総額を最大化しようとする発想です。

PL脳と比べると以下のような違いとなります。

【ファイナンス思考】
 企業価値で評価、長期かつ未来志向、戦略的な経営
【PL脳】
 売上/利益で評価、四半期等の短期志向、管理的な経営

新聞記事とファイナンスのつながり

ファイナンスを勉強し始めてから、早速ファイナンスに関係しそうな記事がありました。

とくに以下の部分については、まさに日本企業が陥る「PL脳」について記載されており、ファイナンスで重要視される「資本コストや株価を意識した経営」が求められていることが理解できます。

日本の経営者には「株価は市場が決める」との考えが根強く、企業価値の改善を通じて市場評価を高める意識が乏しかった。

日本経済新聞「15日東証、「PBR対策企業」公表開始 市場評価高める経営迫る」

今後の学び

今後もファイナンスについて学び、企業の決算情報などをもとに、将来に向けてどのようなお金の使い方をしているのか、事業戦略や将来性はどうか等を読み解けるようになりたいと思います。


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