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~公認心理師試験対策~科目担当講師が薦めるオススメ参考書(心理検査編)


この記事を読んでほしい人

公認心理師になりたい人
公認心理師試験を受ける予定の人
この本に興味のある人

Plofile

こんにちは。武藤です。
普段は、乳幼児向けに発達支援を行なったり、学齢期の児童向けに特別支援教育を行なったりしてます。
要領の悪いところがあり、臨床心理士の資格をとるのにも結構苦労しました…笑

それはさておき✨
今回の投稿も、公認心理師試験の対策向け!!
心理検査を担当している講師として、公認心理師試験を受験予定の皆様にオススメな情報を発信しています☺️
これまでの投稿記事はこちら✨

  • 無料記事【適応行動の検査の本】↓↓↓

  • 無料記事【心理検査全般の本】↓↓↓

  • 無料記事【TEACCHの本】↓↓↓

今回オススメの参考書

『学級づくりのためのQ-U入門「楽しい学校生活を送るためのアンケート」活用ガイド』

このQ-Uというアンケート検査は、公認心理師試験第3回の問119の選択肢の中に出題されたキーワードです。
だから、試験を受ける方は知っておいた方が良い検査です!

Q-Uってどんな検査か知っていますか??

図書文化社から出されているこの検査は、「楽しい学校生活を送るためのアンケート(QUESTIONNAIRE-UTILITIES)」と言います。

当然、この検査は、子どもたちに実施し、回答してもらうことで、学校生活での意欲や満足度を評価することができます。
また、学級集団の状態を評価することもできます。
つまり、不登校・いじめの発生・深刻化を予防できたり、いじめにあっている生徒の発見に活用できたりします!
とっても画期的な検査なんです!!

1つめのポイント

Q-Uのポイントというよりは、この本のポイントです。
「検査に関する本で市販のものは少ない。」
心理検査の本て、意外と市販のものは少ないんです。
なんでかと言うと、心理検査の内容って一般に公開されてたら大問題です‼️
検査の内容、質問項目、何をするのかって、検査を受ける前にオープンな情報になっていたら、検査を受ける人は練習できてしまいます。
事前対策ができてしまうので、ありのままの結果が出なくなってしまうんです💦
また、検査結果をどのように解釈するのかなども、しっかりと訓練を受けている専門家でないと妥当な結論は出せません。
多くの検査は、心理などの特別な資格を持っていないと購入したり、閲覧したりすることができなくなっています。
そういう意味では、今回のこの本はかなり貴重なものです‼️
購入してもらってもいいですし、購入まで行かなくても、一度手に取って読んでみるととても勉強になります^ ^

2つめのポイント

「大事な分野のキーワードと推測される…。」
QーUを実施することでわかることって知ってますか?

「クラスの中に、不登校になる可能性の高い児童生徒がいるかどうか。」
「クラスの中に、いじめの被害を受けている可能性の高い児童生徒がいるかどうか。」
「クラスの中に、意欲が下がっている児童生徒はいないか。」
「クラス、全体が学級崩壊の恐れはないか。」
「クラスの雰囲気はどんな状況か。」

これらのことがわかります‼️

現状、教育現場では不登校の児童生徒の数は増加傾向にあります。
そのため、支援ニーズは大きくなるばかりです。
いじめ事案に関しても、近年減る傾向は見られません。
こういった中で、公認心理師試験ではニーズの多いところの出題を予想し対策していくことが大切です^ ^
行政が出すいじめに関する文書にも唯一、QーUは言及がありますよ☝️

3つめのポイント

「読みやすい構成の本。」
この本、1ページに一問一答形式になっているんです。
本て読み始めると、どこに大切なことが書いてあるのかなかなか見つけるのに苦労します。
特に、読むのが苦手な人、読解に時間がかかる人は尚のこと骨が折れることになります。

「QーUってどんな検査ですか?」
「この検査でどんなことが分かりますか?」

といったように、トピックスを質問形式で一つずつで挙げて、それに対する答えを、1ページに納まるようにかいつまんでまとめています。
めっちゃ分かりやすい
試験対策に、必要な所を重点的に読んで合理的な学習をしやすい

最後に

先にも書きましたが…
いじめの数も、不登校の児童生徒の数も、どんどん増えています…
コロナ禍の影響もありますが、学校で不適応を起こす子どもたちが増加しているのです
これからの時代、心理職のニーズは大きくなるばかりです。
実力のある、専門性の高い心理職になるためにも、数多の知識、膨大な情報の中から「今」何が求められているのかをしっかりと把握し、理解が深められると良いと思います。
試験対策や試験を通して、そして、専門職としての経験を通して、レベルの高い心理職が増えることを期待します