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グループ・コーチングできました + 無料モニター募集中

KEC 初のグループ・コーチングができました。10月末から6週間、土曜朝と日曜夜の2コース。ただいま、無料モニターとして協力してくださる方を募集しています。

前回の note で、TED字幕翻訳ワークショップの経験をもとに、グループの良さを取り入れた新しいプログラムを考えたと書きました。インスパイアされたことを表すべく、アイキャッチ画像をワークショップから引き継いでいます。このイラストは友人の Miki Imai さんが描いてくれたもの。ワークショップが終わってから使いどころがなく残念に思っていたので、復活できてうれしいです。

掘り起こすまですっかり忘れていたのですが、グループ・コーチングのアイディアが生まれたのは、実はずいぶん前のことでした。ファイルなどの日付から経過をたどると、ワークショップの開催が2015年8月~2016年7月。2016年春には上級言語コーチの資格講座でグループ・コーチングについて学んでいます。その後、2016年9月には「グループ英語コーチング案」と題したドキュメント上で、当時活発に動いていたニューヨークの教育系の仲間たちにお願いして意見をもらい、アイディアを練り上げました。そこには「2016年内にテスト実施。2017年初旬より一般募集開始。」と書いてあります。ワークショップをやって、「グループいいかも」となり、かなり具体的なところまで進めていたわけです。

が、そこから丸3年、ぱったり止まっていました。なぜか。

時期的に見て、その頃、新しいことをはじめる余裕がなくなっていたというのがあります。特に大きな要因は、私が研究者として行き詰まっていたこと。コーチとしてやりがいや手応えを感じれば感じるほど、研究者としての不甲斐なさに強く苛まれ、「コーチングに割く時間を減らして、研究にあてなければ」と焦っていたのです。結局、2つの顔のギャップにもがく日々はそこから数年間つづくのですが、いま思うと2016年後半はそのはじまりでした。

また、内容的にも固めきれなかったところがありました。じっくりみっちりなコーチングに、わいわい楽しいグループをどうやって取り入れればよいのか。当時の私はコーチングを職人的に磨くことを目指していて、理想が高くなりすぎていたように思います。個別の二人三脚でクオリティを追求しようとすると、グループの入る隙がない。解決策が見つからないまま、グループ案は記憶の奥へ追いやられていきました。

思い出したきっかけは、ここ数年日本でよく話題になっているリカレント教育について学んだことでした。働き方が多様化する中で、社会人の学びがより重要になってくる。もちろん、KEC のような小さな事業にできることは限られていますが、「大人の学び直し」という意味で共感できる点がいくつもありました。「双方向若しくは多方向に行われる討論」という認定要件が、「あ、そういえばグループやろうとしてたんだった」につながりました。

眠っていたアイディアを起こし、あらためてグループ・コーチングについて考え、カリキュラムをつくり、個別コーチングとの違いを書き出しました。通常プログラムをぐっとシンプルにして、個別を軸にグループみんなで一緒に進む。個別の部分はじっくりみっちりでなく、さらっと軽やかに。そのぶん、メンバー間のインタラクションや、仲間の学ぶ姿から学ぶ体験をしてもらいたい。3年前にはなかった視点と、いい感じのゆるさが加わりました。

おもしろいことになりそうな予感があります。あとは、一人でも多くの方に知っていただき、この新たな試みに協力してくれる受講生を集めること。集まってもらえるといいなぁ。お申し込みをお待ちしています。




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