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【劇場公開映画の作り方】HIPHOP映画「唾と蜜」ウラ話<その3:ヒロインは君だ!>

🔥🔥🔥映画「唾と蜜」制作秘話🔥🔥🔥
⚡️⚡️⚡️EPISODE 3(ヒロインは君だ!)⚡️⚡️⚡️
💓ちょっと短めの、第3話ですっ!!!💓

前回はEIN君とはじめて会ったところまで。

EIN君に会った高校生RAP選手権は、4月2日。そこから、3日後にヒロイン役の子と会うことになった。ヒロイン役はもっと早くに決める予定だったのだが、これがまた大変だった。まず関西でベッドシーンを撮れる人がいない。いや、いないことはないが自主制作映画のベッドシーンとなればハードルは高い。手当たり次第探した、何人か他の子もオーディションしたがどうもしっくりこない。顔の可愛らしい人は他にもいたが、ヒロインである芸大生の奈緒の持つどこか世間ズレしつつも芯の強さをもった雰囲気を持った人にはまだ出逢っていなかった。

切羽詰まった僕は、仕事帰りの電車の中で見かけた人を「この人が、奈緒だ!」と思い込むまで追いつめられる。ここで声をかけなきゃ!いや、いきなりそんなこと言ってくる奴ヤバイやろ!そうや、同じ駅で降りたらそれは声かけろってことや!と思っていると、同じ駅で降りる彼女。えっ!マジで無理無理。じゃあ、降りる方向が同じやったら声かけよう。わっ!同じ北出口に行った。すごくオシャレでちょっと不思議そうな見た目が、イメージに近い。よし!と腹を決めて声をかけた。

「あの・・・」ダッシュで逃げられた。わー、そりゃ切羽詰まった顔で電車の中から後を付けてきたら逃げるわな。しかも、こんな地元で。。。あー、気持ち悪かったやろうな。駐輪場に自転車を取りに行きトボトボ帰ろうとした時、一度逃げた彼女が自転車を取りに戻ってきた。こっちに自転車置いてたのに、走って逃げるほど怖かったんや。「あのー」と声をかける僕に、ビクッと硬直。「ナンパとか変なんじゃないんですっ!!!」「じゃあ、何なんですか・・・」余計に怖がる彼女。僕は常にカバンに入れている企画書を慌てて引っぱりだした。「これ、こんなことしてまして!!」と説明するも、怪訝な顔で「あ、分かりました」とだけ答えてそそくさと自転車に乗って帰って行った。良かったー、誤解だけ解けた。でも、まだヒロインは決まっていない。

と、長々と書きましたがヒロインは別の方。4月5日にアポが取れたのは、モデル事務所。現れたのは、小柄な女の子。あった瞬間、「この子だ。」と思った。これは電車の中で感じた見た目の印象ではなくて、持ってる空気感と言うか自然体でそう思えた。カメラマンの四方田さんと一緒にオーディションしたが、四方田さんは僕が以前に会った別の事務所の子の方が良いのでは?と言っていたが、僕の中ではもう何の迷いもなくこの子だった。奈緒の正解は、僕の中にしかないのだから。ここのモデル事務所ではフォト撮影スタジオも兼ねており、女性の部屋設定のスタジオもあった。都合のいいことに、ベッドもある。早速、最初のベッドシーンをリハーサルしてみる。「おっ!」これは、いける!!僕が相手役をしたわけじゃないですよ!!!一人で演じてもらった。マネージャーの方が怪訝な顔で見守る。

テンションの上がった僕は、さらに要求。別室に移動して、「じゃあ、次は罵倒して!」「ちがう、もっと汚い言葉で!!」「もっと、もっと、いけるでしょ!」の煽りに、「臭いんじゃ、このブタ野郎!!!近づくなよっ!!」と彼女が叫んだところで、マネージャーが部屋に飛び込んできて「もう良いですよね、他の方も撮影に来てますんで!」とストップされた。でも、見つけた!!!さぁ、もう主人公とヒロインが決まればこっちのもんだ。まだ、決まっていないキャストもいっぱいあるけど、もうクランクインの日を決めて走り始めようと決めた。毎週毎週、走りながら考えれば良い。とかく僕は考え過ぎだ。自分でお尻に火をつけた方が良い。何とかなる、絶対上手くいく。はず。

これは後々に分かったことだが、ヒロイン役のかなたちゃんは実は元芸大生(短期大学)だった。そして細かい設定として、奈緒も“短期大学”の芸大生という設定だった。かなたは芸名だが、彼女の本名と「奈緒」にも微妙な符号があった。

最初のリハーサルまで書きたかったんですが、つい寄り道してしまいます。次回はリハーサルと第一回の撮影まで書きたいと思います。これぐらいのボリュームにして、ちゃんと2週間に1回UPできるようにします!!少し遅くなってスミマセンでした!!!

※日時が制作秘話を書いた3年前のままですね!ご了承ください〜。


⚡️⚡️⚡️EPISODE 4(初回リハーサル)⚡️⚡️⚡️


もしお気に召しましたらぜひサポートを〜!自主制作監督ですので「次回作の制作資金」や「ブルーレイ制作資金」などで活用させて頂きますっ!!