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日本沢山旅して来ました LOCAL JAPANESE FOLKLORIST 2023/11/05 START "日本の道" 毎週日曜23:32〜ON AIR全50回 pursuit of Happiness and being an expression of joy

最近の記事

親しく愛しいモノが滅びなくなっても悲しむ筋合いは少しもないだろう

素朴で力強い空の碧 つぎはぎだらけの花村安治の一銭五厘の旗 素晴らしい装丁と手に持った重さに惹かれた 美しい暮しを人は必要としている 国に貸しに貸しまくったその後は何もなかった戦争を経験した花村安治 暮しの手帖の初代編集長で半生全てを編集に行きた花村安治 戦後3年で暮しの手帖を創刊させ 日本の暮しに美しさとはを訴えていく 1文字1文1ページ、1枚の写真、装丁も全て力一杯の想いを込める なのでそれを犯す広告は一切載せない いいものはいい だめなものはだめ わるいものはわ

    • 夜が明ける

      豪徳寺に向かう小田急の車内の事 下北から女性が多く乗って来た 目の前に乗って来た女性に視線を向けると本を開いた 今僕が手に取って立ち読みしている本、同じ西加奈子の本を向き合って開いた 二人共、豪徳寺を降りる 女性の歩く背中を見ながら本の感想を想像していた 数日後、 読み終わった後 夜の渋谷を散歩した いつもどおりなるべく人がいない道を選んだ 泣き言言っても誰も助けてはくれない 昔、友人の父が僕にそう言った その時僕はフィリピンの離島でその言葉を聞き海を見ながらどう生きる

      • さびしさについて

        季節のおわりはじまり 出会い別れ 賑やかな場所静かな場所 無くしたり捨ててしまったり 拾ったり掴んだり 晴れやかな生きるかなしみ 見落としていた人生のおもろみ そんな山田太一を思い出すタイトルで手に取った 知らない物書き二人の往復書簡 かなしみの本意はわびしさやはかなさ 慈しみや愛するゆえの想いがある 琴線に触れる瞬き 冬山の静けさ寂れた寺の庭 人の営みから自然へと還る大きな流れの敬意にも似る そんな心象を生む 消えて無くなる手放し失う 死の観念は一概の喪失にはなら

        • ニッポン戦後サブカルチャー史

          NHKで昔やっていた宮沢章夫の日本戦後サブカルチャー史。 サブカルチャー、オタク、マイノリティ 60.70.80.90年代と戦後日本の復興とその社会の中で生まれたムーブメント。触れた人も多いと思う。 宮沢章夫を知ったのは、ファッション、音楽経由。 そこで知った原宿のピテカントロプスエレクトス、という伝説の、クラブ。 いとうせいこうやYMO、プラスティックスなど著名人が集った場所。 そのピテカントロプスエレクトスについて早稲田で講義をしていること知り、伺ったのは最初で最後の

        親しく愛しいモノが滅びなくなっても悲しむ筋合いは少しもないだろう

          記憶

          4年に一度の閏年の1日が過ぎ、3月が始まった 2月辺りは少しさびしいことを思い出す 2011/2/22のクライストチャーチの地震 もう13年経つ。時間は止まっていたように思っていたけど、記憶の中で変わる事ないあのころの笑顔のままに33歳になったんだなあと考えるようになった 僕も42になる。東京は10年目 今の仕事も10年 とても節目の年、2/22のコトを一週間経った閏年の2月最後の日に思い出した 年齢だけ重ねて、時間が止まっていたようにも感じていた 「お互い成長

          【二月の読書】エリックホッファーアフォリズム集

          主体性は与えられるものではもないので 自己に向き合って自ら与えていくしかない 道も行き方も行動も自尊心も与えられるモノはない 与えられるモノ、コト、情報、思想、感情 インスピレーションでは、 何をやればいいか、何をやりたいか、は与えてくれない 与えられた空虚な人生に夏目漱石も悩んだ 動機、衝動、本能は自己に向き合って 自らを知り、自らに自尊心を そして思いやりを外にも自己にも与える側へ "人間に関する思想で二百語以内で表現出来ない事はない" というホッファーのアフォリズ

          【二月の読書】エリックホッファーアフォリズム集

          Please save my earth〜僕の地球を守って〜

          ある時、毎晩同じ夢を見る どこかの場所で過ごす途切れ途切れの夢 夢の自分は知らない誰か どこかの場所での悲しい物語 目を醒ますと普通の日常 その日常に同じ夢を見る7人の人間がいる 近くもなく遠くもなくすれ違うこともない その7人は同じ夢を見て夢の中で会っている その夢は過去なのか今なのか未来なのか その夢は一体どこの場所なのか 毎晩見る同じ夢の物語は現実と同じように少しずつ進んでいく

          Please save my earth〜僕の地球を守って〜

          都内某所坂本図書

          見た情報をノートに書く 文字や絵でノートに書く 簡単にシェア出来る時代にそれが出来ない場所 都内某所 来た人だけが場所を知る 自分の言葉で残していく 書き写すだけでなく今までの表現や体験を引き出す 本に向き合う為の時間 ひたむきに静かな時間 定期的に来ている 物音や息遣いを気にする 共有する場で一定の静けさが保たれる スマホは閉じたまま 文字に向き合う 向き合うには暇というか時間が必要で 本の言葉に向き合うとは自分の内面に向き合う同意 没頭し時を忘れるとはいつまでも

          都内某所坂本図書

          自己信頼

          聖書と一緒で外側に価値や真理求めるなら これを読んでもただの自己啓発本 自分の内から湧き出た好奇心、動機、衝動を開放しているか 意思を持って行動しているか 経験し、内省し熟考し、 また好奇心、衝動に動き、動機が湧き出るのを自らに確認し、素直にまた意思を持って行動することの素晴らしさ そういうものがないと目新しいものとか外部への価値関心、引っ張られてる 自分を見失う 大勢の人混みに飲まれて 自分を否定し、または無関心になり 壁を作り、限界を立てて諦める マジョリティと個を

          沸騰時代

          アングラという造語が生まれた 新宿の60.70年代 戦後復興、2つの安保闘争 若かった日本社会とアーティスト 寺山修司、蜷川幸雄、唐十郎などの劇作家 横尾忠則、宇野亜喜良、イラストレーター フォーク、ジャズ、暗黒舞踏など皆血が沸騰していた 石黒健二がかつてそう言った 既成表現を壊そうと前衛で冒険的な演劇、芸術 蠍座、テント、天井桟敷 70.80年代に原宿に移りアングラからサブカルチャーへ 天井桟敷だけは70年手前に並木橋にあった 天井桟敷の創設メンバーや九条今日子の当時の

          在宅から出社を快く決める心得。

          "スマホを閉じ、外へ出よう" "直接人と話そう、人と会おう" "いいね!は直接言おう" "無価値な情報を振り返ろう" "今年も二週間が過ぎた。残された五十週間を人と話そう" "SNSから一方的に情報を得て、たくさんの人生の時間を消費したことを振り返ろう" "気になった事は自分で考えて人と会って話して思考を繰り返そう" 今回はまず自身へのメッセージを冒頭に共有。 新しいSNSの進化を考えるプロジェクトに本業とは別に触れている。 きっかけを与えてくれたアプリ開発者に

          在宅から出社を快く決める心得。

          日記(ヴィムベンダースを見た帰りに)

          懐かしい今 懐かしい日常 変わらない事がない未来 眠る過去 素晴らしき世界は親父の物語 パーフェクトデイズは僕の物語 いつもいる公園 子供達の遊ぶ姿 見守る親達 捨てられたゴミ 転がってくるボール いつも撫でさせてくれる馴染みの犬達と 優しい笑顔の飼い主さん 時々手を洗うトイレ 昔からいつも見る光景 時々登る盛土 ぶら下がる鉄棒 田中泯 名付けようのない動きをする公園 ボールを蹴る音 子供 鳥 親の声 車の音 いつも聴く環境音 今も布団で寝ている 朝 目が覚めると

          日記(ヴィムベンダースを見た帰りに)

          好奇心を考えた

          教養と知識の代謝 ソースとソース 物事と物事 興味と関心は別の道を繋げ 没頭させてくれる好奇心は変化する代謝する 見えなかったもの 見えるように 分からなかったこと 分かるように 繋がりを感じなかった事柄 繋がりを見る 今の世界から抜け 外に目を向け 場所を変え 価値観を俯瞰する 新しい刺激方向に進み 今は忘れる または前から飽きている 使われなかった経路は短くなり 新しいコトに向いていく 五感は開き 場所を高さを時間を変えて 色んなところへ向いていく 向ける意識は

          好奇心を考えた

          天災は初体験の人にやってきた

          今回の能登北陸の地震。 皆強く復興に向けて、前向きに動いている情報を見れて安心しています。 石川生まれの北陸育ち、生まれた記憶も過ごした記憶もないこの土地に20代に訪れて、 沢山の友人と楽しい思い出ばかりを作る事が出来ました。 また当事者でない人は、自分の無力に心配に心を落としていると思います。 それぞれできる事をコツコツと行動と気持ち合わせて送ることだけ続けていきましょう。 地震で無力を感じた経験が僕も二度ありますが、無力です。 クライストチャーチ。 遠い場所から被災

          天災は初体験の人にやってきた

          言葉を捨てる事と遺し方

          著名なサリンジャーのライ麦畑でつかまえて その一節に私も影響を残された一人。 これを引用した笑い男の言葉を若い頃良く反芻しました。 「僕は耳と目を閉じ口を噤んだ人間になろうと考えたんだ」 I thought what Id do was, Id pretend I was one of those deaf-mutes 誰にもなんにも話さないほうがいいぜ。話せば、話に出てきた連中が現に身辺にいないのが、物足りなくなってくるんだから。           ―P.332 L

          言葉を捨てる事と遺し方

          旅をしてこそ音楽は思い入れる

          旅をしてこそ音楽は思い入れる 出掛けてみると頭の中で鳴ってくる 目の前に入ってくる情報に集中力はなくなる 少しブランクになった思考に 情景が浮かび そこに自分を置く 通り過ぎる人風景 色んな声と音 混じりながら音楽は奥の方から鳴ってくる... きっと僕にとっての旅というものは 自分では気づくことができない感情を映し出す行為なんだろう 自身の感情を能動的に解放してくれるエンタテインメントであり 人は皆、旅を通して日々を生きていくための原動力を生み出していく ま

          旅をしてこそ音楽は思い入れる