発達障害を3つの視点から考える①【2分で読めます】
発達障害のある人にも様々な特性,強み,弱みがあり,一人一人違います。
それをふまえた上で,発達障害の傾向について3つの視点から考えていきます。
今回は1回目。
「ズレ」についてです。
発達障害のある人には,周囲との「ズレ」を生じることがあります。
本人は,ズレようなんて思っていない。
むしろ正しいことを言っている,やっている。
「そんなことを言ったら,みんな嫌な気持ちになるよ」
「あなたの言うことはもっともなんだけど,それぞれ事情があるんだよ」
「え?今,それ言う?」
などと周りの人に言われても,本人はいたって真剣。
そもそも指摘もせずに,徐々に離れていく周囲の人たちの方が多いのでは?
発達障害のある人は困惑します。
自分は論理的に正しい,倫理的に正しい。
なぜ分かってくれないんだ?
分かってくれない周囲が悪い。
人間は複雑な生き物です。
表もあれば裏もある。
朝言ったことと,夕方言うことが違っている。
上司の間違った意見に同調する。
その矛盾に満ちた複雑さは,
生存と生殖という生物としての本能に当てはめれば
説明可能なことが多いのですが,
発達障害のある人にとっては,
まったく筋の通らないものばかりなのです。
その「ズレ」は,結果的に発達障害のある人にとって
不利益,不幸につながります。
なぜなら,発達障害のある人はマイノリティだからです。
世の中はマジョリティのためにできている。
たとえ,それが間違っていても,多数派の声が反映されることばかりです。
結論。
たとえ正しくても,周囲とズレていることで,苦しんでいる人たちがいる。
これが発達障害を理解する上で重要な要素の1つです。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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