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【詩】振り子時計

押入れを開けると 古い振り子時計が 仰向けに寝ている 仰向けの姿にも どこか 威厳があって 動かなくなっても そこに なくてはならない物だ

押入れを 開く度に 振り子時計が 時を告げる あの音を 感じる 振り子時計だけが 生み出す 音 かつて 当たり前のように きこえていた あの音は いつも 何かを 正すように 響いていた

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眠れない夜に

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