内発的動機付け

外発的 or 内発的?

ある行動に対して、
外的誘因が存在する→その行動は外発的に動機付けられている
       〃     存在しない→その行動は内発的に動機付けられている
という

例えば、給料を得るために働いている人は外発的に動機付けられていると言える。一方で、仕事そのものが興味の対象になっている人は内発的に動機付けられていると言える。

内発的動機付けにある特徴

内発的動機付けには以下の2つの特徴があるとされる。

1. 熟達指向
2. 自己決定性

1. 熟達指向
専門的知識や技能を今まで以上に深めたい、もしくは高めたいとする指向性のこと
(参考)モチベーションの内容理論

2. 自己決定性
自らが決定したことには責任を持ち、やり遂げようとする傾向
(参考)マグレガーのY理論


内発的動機付けに関する注意点

マネジメントの観点から内発的動機付けを捉えた場合、「アンダーマイニング現象」に注意が必要である。

アンダーマイニング現象
内発的に動機付けられている個人に対して外的誘因を刺激として強調すると、その個人の認知構造が変化し、内的誘因よりも外的誘因の方が優勢になってしまうという現象

一般的に、外的誘因(例えば金銭的インセンティブ)には限度があるので、外発的動機付けで与えられる刺激の程度も有限である。

一方、人を動機付けるためには、刺激の程度を上げ続けなければ人は満足しない。

この矛盾が起きた時、個人のモチベーションの低減につながってしまうので、内発的な動機付けの必要性が重視されている。

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