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組織を安定させ、企業が成長するためにこそ「従業員の心の健康」が重要だ。

経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォームKEIEISHA TERRACE。「イマ、ココ、注目社長!」では、各業界でご活躍中!いま注目の社長に、事業、経営、経営者とは、理想の幹部像などについてズバリお聞きしています。


「ウェルビーイングのスタンダードを創る」をビジョンに掲げ、企業を対象に「健康経営」を支援する株式会社メンタルヘルステクノロジーズ。産業医や産業保健師による役務提供、従業員の健康管理に関するクラウド型サービスを提供しています。創業者の刀禰真之介氏は2011年に起業し、一度は挫折を味わいながらも、昨年見事に上場を果たしました。投資家として、経営者としてのキャリアを背景に、組織運営の視点から「働く人の心身の健康」を語るエキスパートです。

(聞き手/井上 和幸)

刀禰 真之介氏 株式会社メンタルヘルステクノロジーズ 代表取締役社長

大病をきっかけに起業。投資する側から投資される側へ

ーー刀禰さんは30歳でメンタルヘルステクノロジーズの前身である株式会社Miewを設立されましたが、早くから起業の意志をお持ちだったのですか?

刀禰 学生時代は起業について漠然と考えていましたが、いざ社会に出てからは、考える時間もありませんでした。

20代の頃はコンサルティング会社、証券会社、投資ファンド、ベンチャーキャピタルを渡り歩き、月の労働時間が400時間を超えるような働き方を続けていました。それがたたって30歳のときに大病をしてしまい、しばらく入院を余儀なくされました。結果としてそのことが、改めて起業を考える契機になりました。

背中を押してくれた人は2人いて、1人は医者になっていた弟です。学生時代、私たちは「いつか一緒に仕事をしようね」と話し合っていました。弟が結婚することになって十数年ぶりに家族旅行に行ったとき「あの約束を覚えている?」と言ってくれたんです。

もう1人はよく一緒に仕事をしていたベンチャーキャピタリストで、彼から「新しいファンドをつくるから、君が投資先になってくれないか」と声を掛けていただきました。これが決め手となりました。

ーー投資する側から、投資される側に回ったわけですね。

刀禰 僕の根っこは金融にあると思っています。20代のときにコンサルタントやアナリスト、キャピタリストとして、おそらく1000社以上は分析してきました。「ビジネスモデルとは何か」ということを、自分の血肉にたたき込んだという自負があります。誤解を恐れずに言えば、ビジネス戦略の策定自体は思っていたより難しくありませんでした。ただ、それを実践するのは簡単なことではありません。

ーー投資家が経営陣に加わることはよくありますが、金融の考え方だけで事業が成功するとは限りませんね。ただ、事業家や経営者として、金融に根ざした思考ができることは大きな強みだと思います。刀禰さんは両方の視点をしっかりお持ちだ...

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