樋口啓太

樋口啓太

最近の記事

【店舗の壁】ビアラボ ジョークンができるまで

このエントリは壁Advent Calender 2023の9日目の記事です。 今回の話も一般化などするつもりはなく経験談と自分なりの学びを書きます。 tl;dr; 最初はこんな壁だった空間が こんな素敵な壁のお店になるまでの話です。(ディスプレイはそのうち壁掛けになります。人生常に発展中) お店を作り始めるまで なぜ越後湯沢にクラフトビール専門店を作るかはこちらに書いた。要するにジョークンを継続させよりおいしいクラフトビール探求するために必要なためお店の開店を決めた

    • 【経営の壁】 越後湯沢にクラフトビール店舗をつくり始めようと思った話

      これは壁AC2023の2日目のエントリーです。みんな大人になった。 この話は私が経営しているJokun Brewing Labという規模的にはMicroより小さいNano Breweryに分類される(untappd基準)非常に小さい醸造規模のクラフトビール醸造所の話であり、他のブルワリーには当てはまらない部分もあります。 クラフトビールを飲んだことがある人の多くが「クラフトビールって高いよね?」と一度は思ったことがあるのではないだろうか。実際、都内のクラフトビール専門店で

      • ジョークンブリューイングの課題と進捗と新たな挑戦(2023年ver.)

        2021年12月以来のジョークンの進捗報告になります。あの頃は、まだまだ感染症の収束が見られない中でした。現在では、(感染が収まったとは言えないながらも)多くの人が、街に繰り出しておりアフター感染症を通り越して平時に戻ったという感覚にすらなってしまいます。 壁越えならず.. 何度かnoteにジョークンに関することを書いていますが、意外と「読んだよ」などと声をかけてもらえてうれしく思っています。そのため2022年の初めは情報発信沢山したいという気持ちもあったのですが、気が付

        • 進撃の巨人で読み解く「ルトワックのクーデター入門」入門編

          これは壁 Advent Calendar 2021の24日目の記事です (免責:この記事は自分が面白いと思ったものを紹介してだけであり、いかなる政治的意図もありません。また、いかなる学術的、教育的な価値はありません。内容には誤りを多く含まれると思います) 壁カレンダーと進撃の巨人2021年、ついに偉大な作品が完結しましたね。進撃の巨人は2009年に連載を開始して12年の連載期間を経て2021年に完結しました。作品が面白いことはもちろん、作者がほぼ同年代ということもあり、ずっ

        【店舗の壁】ビアラボ ジョークンができるまで

          アラサーの壁を超えるための食事とトレーニング習慣について考えたこと

          これは壁 Advent Calendar 2021の19日目の記事です (注意:この記事は個人で調べたことを書いたメモであり科学的な正確性は保証しません) アラサーと壁カレンダー壁カレンダーが初開催されたのは2015年12月のことで、その時私は生産研に着任したばかりの27歳だった。それから隔年開催していており、2021年12月現在は33歳になった。私も毎回壁カレンダーに寄稿しており、ある意味2年おきに今の自分を振り返える機会となっている。恐ろしいことだ。 30代になるバー

          アラサーの壁を超えるための食事とトレーニング習慣について考えたこと

          副業でクラフトビール醸造所を経営して感じた壁

          この記事は壁 Advent Calendar 2021の5日目の記事です。 はじめに私は現在、PFNという会社で研究開発をしながら、副業として新潟県十日町市でジョークンビールラボというクラフトビールの醸造所を経営している。創業の経緯としては2年前のAdvent Calendar 2019の1~8日目に書きましたので、ご参照はあまりしなくて大丈夫です。また、その後の2020年活動は年始にnoteにて書きました。 ざっくりといえば、大学院博士課程時代にアメリカで短期インターン

          副業でクラフトビール醸造所を経営して感じた壁

          天才発明家の背中を追いかけた日々 - 暦本先生のアイデア本出版にあたり

          「樋口君、ちょっと来てくれる?」 2013年3月のある日、当時駒場2キャンパスにあった暦本研の学生室で一人で作業をしているとき、指導教員の暦本純一先生がワクワクを抑えられないといった様子で、僕を作業室に呼んだ。「ちょっとこれ持ってみて」と指の関節一つ分くらいの小さいデバイスを手渡してきた。暦本先生がPCから何か操作を行うと、人差し指と親指で把持したデバイスから引っ張られるような感覚がした。暦本先生の顔を見ると、嬉しそうに「何か力感じない?」と聞いてきた。 これはその年のU

          天才発明家の背中を追いかけた日々 - 暦本先生のアイデア本出版にあたり

          2020年の醸燻酒類研究所活動の記録 醸造開始までの歩み

          昨年中は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。壁アドベントカレンダー2019にて2019年の醸燻の活動を書きました。2020年はこの世界情勢の中で様々なことがありながらも、クラフトビールジョークンというクラフトビール専門店を開店し、発泡酒製造免許を取得し醸造を開始することができました。簡単にですが、記録のためまとめます。 2019年12月 希望があった年の瀬ストレンジブルーイング様にて試験的に醸造をさせていただいたHazy IPAを下北沢のうしと

          2020年の醸燻酒類研究所活動の記録 醸造開始までの歩み

          Microsoft Researchへのインターンで研究者人生が変わった話

          「樋口君、ってこれ出してみます?」 2012年11月16日15時40分、指導教員の暦本純一先生からMicrosoft Research Redmondでのインターンシップへの応募を勧めるメールをもらったのがMSRインターンとの関わりのはじまりだった。初めての英語のCVをなんとか書いて、当時MSRアカデミックリレーションだった公野さんに送った。D1当時は研究業績はあまりなかった(恥ずかしいがマッチング良ければこれでも通るのかと知ってもらうために当時のCVのPublicatio

          Microsoft Researchへのインターンで研究者人生が変わった話