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バターチキンカレーはデザートスプーンで食べたい

こんにちは。
今日も食日記ご覧いただきありがとございます。

途端に涼しくなり、今季すでに鍋開始しました。
毎日鍋を食べていた昨冬を思い出し、「やばっ、冬ながっ」となっています。


今日の食日記

今年の夏、もっとカレーを食べればよかった。
残暑甚だしい9月の初旬、僕は毎日こんなことを思っている。

カレーの香りは魔物だ。
目を瞑っていてもそっちに歩いていってしまうほど、カレーの香りは食欲を復活させる。
僕はタバコを吸ったことはないが、その一服するという快感はカレーの香りそ嗅ぐことと極似しているのではないかとさえ思っているのだ。

いつかの名古屋で出会ったタイカレーも忘れられないし、もはやだし汁だったサラッさらのスパイスカレーも忘れられない。
そんな僕がこの夏カレーに行き損ねたのは、数あるカレーに惑わされ、”自分が食べたいカレーがなんだったのか”がわからなくなってしまっていたからではないだろうか(このカレー感情は、果たしてキーマカレーなのか、スパイスカレーなのか)。

これを食べたい!がないと動けない僕は、結局カレーに踏み出せなかった。カレー欲をキーマカレーで満たせるのか?ビーフカレーで満たせるのか?そんな具合に。

とは言いつつ、一度だけ行ったカレー屋さんがあった。
カレーを食べたいというより、なんか米が食べたいと、謎に唸ったランチどき。
すぐに行けたのがカレー屋さん。まさか、バターチキンカレーをいただくとは思ってもいなかった。


今日のお店

駐車場に停める段階では、カフェにしか見えず早速間違えてしまったかとしどろもどろした。

そんな疑問なんてのは、扉を開ければ一吹きに。
カウンターにずらりと並んだスパイススタンドが、たちまちカレーなる現実に戻してくれた。

店主は女性が一人で切り盛りされている。
涼しげですっきりとした店内は、やはりカフェにしか見えない。

そんなことを思いながらぐったり店内を見渡していると、鼻奥までスッと通るカレーなる風が吹いた(このギャグもうしつこいか)。
温めるカレーの音とかおり、食い入るようにカウンターから出来上がりを見守り続けた。

眩しいぐらいにオレンジ色のバターチキンカレーが穏やかにぐつぐつしている。

と、カレー店には珍しい前菜サラダがやってきたのだから、また店主の気遣いのようなラインアップに心を打たれた。
有機サラダだから、さらに”元気でいてくださいっ”てメッセージを食を通じて勝手に受け取ってしまった。


眩しい太陽のようなバターチキンカレー

メインのバターチキンカレー。
パプリカパウダーのエネルギッシュなビビットオレンジに、笑顔が綻ぶ。

バターチキンカレーをお店で食べるのは初めてかもしれない。
そんな呟きをこぼしてしまいながら、食べた一口目、ビビッと強い稲妻が眉間を突き抜けたような感覚に陥った。

生クリーム仕立ての濃厚なコク。溶け出したチキンの旨味とスパイスの深み。
食べるたびに、次の一口を想像してしまう止まらない快感に、バターチキンカレーの美味しさを思い知らされた。

舌にずっしりと感じる濃厚さがあとを引く。濃くて迫力があって、いつまでもあり続ける。
そのカレーを食べるひと口ひと口はおちょぼ口でも足りるくらいに、少量だった(ちなみに、スプーンの上にミニカレーライスを作って食べるタイプ。1対1の割合を破ることはできない)。

それはデザートスプーンでもこと足りるくらいだった。

ぎゅっと詰まった旨味とコクって、本当に罪深いなぁ。
随所に挟んだ、トッピングのルーロウもこれまた絶妙な八角の甘優しい香りとスパイス感に腰を抜かした、、、

美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:Sugar(栃木県大田原市本町1丁目2701ー27)



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