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20231019_新しいことと旧いことを組み合わせることの良さ_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想13


はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"破壊者は歴史的役割を終えて消える"までの部分を読んで感じた事を書いきました。

 今回の記事では"政治理念の新旧融合"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 秦の時代では伝統的な統治システムである封建制(功臣の一族に領地を与えて統治を代行させ、世襲させる制度)から郡県制(地方から官僚を派遣し、統治を行う制度)に移行するなど、法家による統治システムを強く進めた。その結果、儒学者たちを中心として反発が高まり、亡ぶことになった。
 漢では郡県制が根付いていた帝国西部(旧秦領)では郡県制を採用し、帝国東部(旧六国)では無理に郡県制を強制せず、封建制を採用した。一時の安寧を得た後、他性の王侯に因縁をつけて改易し、その後に劉氏一族を据える戦略をとった。漢が統一した約50年後、呉楚七国の乱を経て王の実権も奪い郡県制と変わらないシステムに組み替えた。
 また実際の統治は法家の理念のまま、儒教を官学とし、統治に都合の良い部分だけを採用した。

感想

 長く続けるためには、時代にそぐわないことに関しても極端に排除するのではなく、柔軟に対応することが必要だと思います。秦が法家を取り入れた統治システムをいち早く取り入れたという点はとても先見性のある優れた判断だったと思います。しかし、急激に変えすぎてしまったことにより、旧勢力の反発を高めてしまい、早期に滅亡することになってしまったという点は覚えておくべきだと思います。たとえ正しく合理的な判断だったとしても継続できなければ変更できないと思います。合理的な意思決定を重視してしまう人ほど注意すべきだと思いました。改めて、どんな事もやりすぎてしまうことは良くないことだと思いました。
 漢が統治システムと政治理念の新旧融合を上手く行ったことで、反発者を抑えながら統治できたという点を学ぶことができました。秦が急激に変えようとして失敗してしまった点を活かしていると思います。完全に移行するまでには時間がかかると思いますが、長い期間統治することで移行し終えることができると思います。古い部分と上手く組み合わせながら新しいことに移行していく、という柔軟性は大事にすべきだと思いました。"最初の期間だけ"や、"名目上だけ取り入れる"というものでも、全てを否定して変えることよりは上手く収めることができるのだと思います。旧勢力が根強い場合ほど、期間を長くし徐々に慣らしていく必要があると思います。物事を上手く進めるためには必要なことだと思いました。

最後に

 どんなに優れた判断でも急激に変えようとすると反発者も多くなってしまうと思います。旧勢力の影響が大きい場合ほど、上手く取り入れながら進める必要があると思います。新たなことと旧いことを上手く組み合わせる力も物事を上手く進めるために必要な力だと思いました。
 新しいことと旧いことを上手く組み合わせながら、物事を円滑に進めることができるように工夫していきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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