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2024.1.11【198限目】

3学期が始まりました

3学期は行事も多く、あっという間に卒業式・修了式がやってきます。書初め展・なわとび大会・参観日・6年生を送る会・卒業式等、行事を通してクラスがまとまっていきます。

3学期は子どもたちとの関係や保護者との関係も、気が知れて充実し、一年間のまとめをして、次の学年に繋いでいく大切な学期です。そして別れがやってきます。

ですから、いつも一日一日をより大切にしようと思うと共に、一年間の子どもたちの成長を嬉しく思う学期でもあります。


仲間との楽しい時間

毎年、長い休みの終わりころに、懐かしい仲間と我が家で食事会を楽しみます。今回は新年会のようなものです。

三人の仲間は現役で、主任をしている人たちです。いつもお弁当を買ってきてくれる人、お菓子を用意してくれる人、気に入った食材を持ってきて、私が気を使わないように準備をしてくれます。

話は尽きることが無く、近況や趣味や今はまっているものなどを話しながら、結局は子どもや学年経営・学級経営の話が始まります。

私はそれを聞きながら、懐かしくもありうらやましくもありますが、今その生活に戻れるかと言えば、全然だめです。体力も気力もついていけません。

現場の先生方は忙しく、大変ですが話を聞いていると、子供たちと一緒に生き生きとして働いている様子を聞きながら、頑張っているんだなあと思いました。

7日に集まって、8日が成人の日、9日が始業式です。帰り際に、あしたは成人の日で休みだけど、学校に行って3学期の準備をすると、言って元気に帰っていきました。


「働き方改革」について思う事

先生方は、子どもを育てるために色々考え、自分自身や学年や学校での創造や工夫が生きる授業がしたいと頑張っています。それを実現するために沢山の仕事をこなし、沢山の時間を使って頑張っていると思います。

「学校の働き改革」は、2019年にスタートしましたが、なかなか進んでいないので、昨年8月には、中央教育審議会から「緊急提言」が出されました。

その背景としては、深刻化する教員不足、講師不足や過重労働や過重負担があると思います。

しかも忙しすぎて同僚などへの支援やケアする余裕のない職場では、休職や離職も増えています。残された先生方は、さらに多忙なるという悪循環が生じてきます。代わりの講師も見つからないという学校もあると聞きます。

現役の先生方が、心身共に健康で、ゆとりを持って子どもたちと接することが出来、生き生きとした魅力ある職場にするためにも正しい「働き方改革」が、しっかり、速く進むことを心から願っています。

ほとんどの先生が、3学期の始まりを子どもたちと共に学ぶ喜びを思い浮かべながら始業式を迎えられたと思います。

どのような状況の人でも、無理なく働ける環境を整備し、教師と子どもたちが喜んで安心して学校生活が送れるようにするのが「働き方改革」であると思っています。

新年会で、やる気一杯の先生方と話をしてパワーをもらいましたが、どうか疲れすぎないように、心身を十分にいたわって、よりよい環境の中で教育活動が出来ますようにと願いながら見送りました。

私はこの(けい先生の知恵袋)の【1限目】にも書きましたが、教員の後輩や保護者の方に少しでもお役に立てていただけるように、充実させて発信していこうと2024年初めに気持ちを新たにしました。


【今週のけい先生】*担当:夫(父)

新年初めての絵画教室が土曜日に始まり、夫婦で参加しました。1-2月のメインテーマは昨秋の写生会での水彩スケッチを油絵で描くことです。

10日には近隣の恵比須神社にお参りをして、「福熊手」を授けて頂きました。

又11日けい先生は所属ゴルフクラブのレディス杯に参加して、成績はマアマアだったそうですが楽しかったと機嫌よく帰ってきました。


【編集担当より】
昨今、様々な業界で「働き方改革」が喫緊の課題としてテーマとなっています。医師、教員、物流などが、特に報道などでも目にすることがおおいでしょうか。

ビジネスにおいては、ここ10年くらいで働き方は大きく変わりました。新卒の頃(2002年)は、某R系の営業会社におりましたが、それこそ23時くらいから上司に「ちょっといいかな」と、ミーティングが始まっていました。退職する頃(2008年)には、年間の労働時間管理が始まりました。(人事からこのままいくと3月全部有給取ってもらうと脅されたのにはびっくりしました)

「働き方改革」においては、もちろん従業員が幸せに働けることが大事なことですが、それと同じように、顧客やサービス受益者の受け取る利益やパフォーマンスが向上することも大事です。生産性をより向上させることが必要です。

営業当時は、労働時間減らして売上を上げるとか無理やろと、憤っておりました(笑)が、本来的には、より生産性の高いシステムや組織を構築することが必要です。

「働き方改革」によって、
①従業員の満足度(ES)上昇により、顧客の満足度(CS)が上がる。【従業員の幸福度向上】
②顧客を起点とした、サービスモデルを再設計し、システムやビジネスモデルの再構築を行い、組織のパフォーマンスを上げる。【真の意味でのDX】
③企業のミッションやビジョンの達成のために、事業の選択と集中を行い、より競争力のあるプロダクト/サービスの開発を行う【事業のパフォーマンス向上】
といったことが実現できるとよいかと思います。

しかしながら、働き方改革があらゆる業界で一気に進むには、社会全体の「はたらくこと」についての意識が変わらないことには、なかなか実現しないです。既存の枠組みが既に疲労しきっていると考えています。(例えば、会議一つとっても無駄が多すぎます)

また人材の活用方法についても、再チャレンジができにくい社会であることは、あまり変わっていません。転職の支援をおこなっていますが、未だに先進的なベンチャー企業でも、転職回数の縛りが必ずあります。社会全体での個人個人のパフォーマンス向上が求められるかと思います。リスキリングや学び直しというのは、大変良い動きかと思います。(でも未経験でガンガン採用する企業は、ごく少数ですね)

政府や企業の努力により、「働き方改革」についての理解や啓蒙、土壌づくりが大きく進みました。様々な変化が見られます。また少子化が進むことにより、採用環境においての需給バランスが大きく求職者側に傾きます。コロナ禍で、デジタルやIT技術を使うことを日本全体が体験しました。人口減少により内需のビジネス規模が減少し、あらゆる業界での淘汰が始まります。若い世代の働く意識もこれまでの世代とはかなり違っています。

これまでの社会の在り方が、2024年以降の世界では、不具合を起こし始めるかと想像しています。「はたらくこと」についての意識が変容し始め、真の意味での「働き方改革」が進んでいくことかと願っています。

まずは、これまでと同じように採用ができない→事業が縮小する、といったことがいろいろな業界でおこるかと考えています。「働き方改革」は、人事戦略でもありますが、事業戦略としてとらえることが必要かと思います。

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