けい先生|教師生活50年|息子が編集※毎週金曜更新

教師生活50年の母親の経験を少しでも社会に還元したいと思いnoteを始めます。小学校や…

けい先生|教師生活50年|息子が編集※毎週金曜更新

教師生活50年の母親の経験を少しでも社会に還元したいと思いnoteを始めます。小学校や中学校、高校、特別支援学校で勤務しながら、3人の息子を育てました。教員の方や保護者の方に向けて少しばかりのご支援になればと思います。知恵袋や学級通信として、ご自由にお使いください。編集担当:息子

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【1限目】けい先生の知恵袋/自己紹介

はじめに プロフィールにも記載しておりますが、50年間教育に携わってきました母親の経験を、少しでも世の中に還元できればと考えnoteを始めることにしました。 ありがたいことに長きに渡り教師生活を過ごすことができた母親は幸せ者です。 天職に従事することができ毎日全力で教育に取り組む姿を見て、身内のことでお恥ずかしいですが、たいへん羨ましく思っておりました。 定年後12年間も教師として過ごせたのは、たいへんラッキーで天然記念物のようなものかと思います。  70の手習いでブ

    • 楽しく歳を重ねるために:叔母との別れと思い出

      2024.4.25【213限目】 大切な人から学んだこと 夫の叔母で、12歳年上ですがよくお世話になり、大切にしてもらいました。私の母とも気が合い、母を親のように思ってくれていました。 叔母は自分の子どもを育てている時は、自宅で日用雑貨のお店をして、子どもたちが大きくなった頃、婦人服のブティックを経営し、私もよく行事のある度に服を買いに行きました。 私の服はほとんどが叔母の店のものでした。買ってから2~3年経っても流行遅れということが無いぐらい、服の見立ては良かったで

      • 夏の暑さに備えて

        2024.4.18【212限目】  春風が心地よく、桜が散った後には、チューリップ・つつじ・芝桜・ハナミズキなど次々に咲きだし、あたり一面がぱっと明るくなる季節になりました。 新学期が始まって10日あまりが過ぎて、登校する子どもたちも落ち着いてきたように思えます。 近くの中学校の横を通りますと、1年生の制服が変わっていて、つめえり、セーラー服が、男女ともブレザーになっていました。 気象庁が、今月、25~29日に全国各地で、この時期として「10年に一度のレベル」の高温を

        • 春の一歩:運動から始める新たな季節

          2024.0411【211限目】 体を動かしたい とても過ごしやすい季節になりました。外に出ても暖かく、服も薄着になり、心まで軽やかになり、身体を動かしたくなる季節になりました。 昨日、お墓の花屋さんから電話があり、「竹の子を今日とってきました。」と、毎年竹の子を収穫したら連絡をいただきます。私はすぐに車で5分のお花屋さんに行って、朝取りの大き目の竹の子を3つ買いました。 お墓の近くなので我が家のお墓にお参りに行きました。行くまでの墓地の外周道路には、少し散り始めた桜

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        【1限目】けい先生の知恵袋/自己紹介

          新しいスタートです。/おかげさまで5周年

          2024.4.4【210限目】  今年は桜の花が、入学式に合わせて咲き始めました。私の住む校区では、中学校が4日、小学校が5日に入学式を迎えます。 子どもや親にとっては、卒園式・卒業式と同じぐらいの大切な晴れの日です。特に小学1年生にとっては、初めての学校生活のスタートで、期待と不安な気持ちで入学してきます。 子どもたちが、学校が楽しい。分からなことがわかって嬉しい。勉強が面白い。と、思って毎日登校出来るようにすることが、教師の一番大切な仕事だと思っています。 私は担

          新しいスタートです。/おかげさまで5周年

          noteを書き始めて4年が過ぎました/元気に年をとりたい

          2024.3.28【209限目】 先日お彼岸に、夫の実家のお墓参りの帰りに、勤めていた小学校の横を通りました。その日はちょうど修了式の日で子どもたちにとって1年が終る日でした。 私も4年前のこの日に、学校と先生や子供たちと別れ、あっという間に4年が経過しまた。 noteを書き出して4年間、教師生活時代に経験したことや、その時々のニュースなどから、思った事を心のままに書き、幸せな時間を過ごすことができました。 春になれば 春休みに入って、桜の花の便りを待っていますが、

          noteを書き始めて4年が過ぎました/元気に年をとりたい

          2024年度の「教師の働き方改革」

          2024.3.21【208限目】 卒業式 桜の便りも来週には聞けると言われています。昨日(春分の日)は、寒く台風のような風が吹きました。時々卒業式のあたりで、急に寒くなる年があります。とても寒かった卒業式を思い出します。 30年以上前の6年生を担任していた時の卒業式は、朝から寒く今にも雪の降りそうなお天気でした。 卒業生の名前を1人ずつ読み上げている時、気分の悪い子が出て保健室に運ばれるという寒い卒業式でした。昼からはみぞれまじりの雪が降りだして、忘れられない卒業式に

          女性の仕事と子育ての両立 ~国際女性デーに考える~

          2024.3.14【207限目】  3月8日が国際女性デーで、日本でも「女性の生き方を考える日」になっています。女性の仕事と子育てについて、先日Indeed Japanが、調査結果を発表されていました。 実際に子育てしながら働いている女性に「仕事と子育ての両立で困っていることがある」と、回答した人は、92.2%、一方「困っていることがない」という人は、わずか、7.8%、でした。 困っていることで最も多かったのは「子どもに十分に時間が割けない」「自分のために、使える時間が

          女性の仕事と子育ての両立 ~国際女性デーに考える~

          食に関する指導

          2024.3.7【206限目】  学校教育を通しての食育 食べるということは大切な事です。生命を支えるためには、一番大切な事ですし、食べる楽しみは生きる喜びでもあります。私は食べることが大好きなので、特にそう思います。 前回、給食での事故について書きましたが、学校での食育は給食の時間です。給食の時間には、食に関する指導をします。 毎月栄養士の先生は、給食が美味しく、楽しい時間になればと、色々と工夫してメニューを作ってくれています。 子どもたちは、メニューを見て好きな

          給食事故から考える

          2024.2.29 先日、しゃべりながら水を飲んでいたら、気管に水が入り、咳が止まらなくなり、息が出来ないぐらいつらく、その後もなかなか咳が止まらず苦しく、朝起きても喉の痛いのが治っていませんでした。本の少しの水が入っただけなのに、ひどい状態でした。 その2~3日後の26日の給食で、福岡県の小学1年生が、うずらの卵を喉に詰めて亡くなったということがおこりました。喉に詰めて、どんなに苦しかったかと思うと本当に悲しい出来事です。 どうして事故は起こったのだろう 私の場合は

          新しい学びがめざす子育て

          【204限目】2024.2.22 就学前の子育てで大事にしたい事 これからは、予測不応な時代だと言われています。多くの情報にあふれ、テクノロジーも進化していく時代に、子どもたちは入学していきます。 今の時期は親も子もワクワクしながら、また心配もしながらその時を待っていると思いますが、入学するまでは、あまり焦らず、目先の事だけ考えないで、子どもがどんな大人になって欲しいかを、長い目で子育てを楽しめたらと思います。 意欲を持つ子供に 子どもはたくさんの失敗をして育ちます

          学校が変わる「令和の日本型教育」

          2024.2.15【203限目】 3学期もあとわずか 3学期も半ばになり、あと1か月もすれば卒業式・修了式がやってきます。2月末には卒業生を送る会の練習や、1年間のまとめの時期に入り、あっという間に3学期が終ってしまいます。 地域の学校通信 先日、地域の回覧板に、小学校と中学校の学校通信の2月号が入っていました。 (小学校の学校通信より) 『令和6年度から冬季休業期間が長くなり、近隣市と同様に1月8日が3学期の始業式となります。改正の理由として「年間授業時数を大幅に

          不登校(3)子どもたちが楽しく学べる環境づくり

          2024.2.9【202限目】 日本の、小中学校の不登校が30万人にも達している現状は、深刻な問題です。不登校の割合としては、小学校で60人に1人、中学校では17人に1人が不登校(1クラスに2名)ということになります。 支援の重要性 不登校の理由は人それぞれ違います。 教師としては、子どもの変化を早く気づき、子どもひとり一人に合わせて対応し、子どもや保護者との話し合いを重ね、寄り添うことで、子どもの状況が理解できるようになります。そしてどうすればいいかが見えてきます。

          不登校(3)子どもたちが楽しく学べる環境づくり

          不登校(2) NHKスペシャル 話そう“学校”のみらい「不登校30万人から考える」から

          2024.2.1【201限目】 不登校の現状は 小・中学校の不登校、30万人の内、11万4000人が学校も相談機関でも支援が受けられない、子どもたちがいるという現状だそうです。 文部科学省の不登校の定義によると、病気や経済的な理由を除き、1年の内30日以上休んでいる状況を不登校といいます。 さらに「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因、背景により児童生徒が登校しない或いはしたくても出来ない状況である」として、「不登校を『問題行動』として判断してはならない」

          不登校(2) NHKスペシャル 話そう“学校”のみらい「不登校30万人から考える」から

          【200限目(御礼)】初心を振り返って/体育の授業で気を付けたこと

          2024.1.25【200限目】 ≪編集担当より≫ 2020年4月に引退した母に「まぁとりあえずやってみ」と言って、半ば無理やりに始めた【けい先生の知恵袋】もおかげさまで【200限目】を迎えることができました。 今では、皆様から頂くスキに毎週一喜一憂しているようです。 いつもご覧をいただき、誠にありがとうございます。 2024年は、このnoteをより皆様に楽しんでいただけるように、内容をより充実させていきたいと宣言()していますので、是非引き続きのご愛顧のほど、お願い申

          【200限目(御礼)】初心を振り返って/体育の授業で気を付けたこと

          震災からの復興を願って

          2024.1.18【199限目】 誰もが新しい年の平穏と幸せを願う元日に、能登半島を地震が襲ってから、2週間以上が過ぎました。 地震の規模は、阪神・淡路大震災の9倍に当たるともいわれています。振れは東日本大震災に匹敵するということです。大津波警報が出て、建物が倒壊し、火災で大きな被害があり、懸命な救助活動も続いています。 小学校が避難所になっていて学校が始まらない状態で、めども立っていない地域もあります。保護者や子どもたちは、家族の拠点をどこに置けばいいのか、転校するの