■アメリカ留学中のお話〜Part 3〜

アメリカ留学中、長期休みに入るとすぐに町を"脱出"し、旅に出た。私が留学していたワシントン州立大学周辺はどちらかというと自然のどかな場所にあり、遊ぶ所も少なかった…。(勉強にはうってつけ…苦笑)

シアトル、サンフランシスコ、オレゴン、ポートランド、ラスベガス、ニューヨーク、ボストン、コロラド etc...留学期間は9ヶ月程だったが、本当に色々な場所に旅に出た。

以前、私が日本での生活をサポートしたアメリカ人の友達にも長期休みを使って会いに行った。今回は、その時の話を少し綴りたい。

彼は真面目かつ礼儀正しく、いつも熱心に勉強していた。そんな彼をサポートすべく、私も全力でサポートした。何より折角のご縁で出会ったのだし、日本で良い思い出を作ってほしかった。
そんな一生懸命な気持ちが届いたのか、彼とは本当に仲良くなれ、アメリカへの留学が決まった時も自分ごとのように喜んでくれた。

そんな彼に、"学校が休みになるタイミングで会えるかな?"と連絡した所、"なら、うちに遊びにおいでよ"と言ってくれ、人生初の"ホームステイ"を経験する事に。

彼は連日車でコロラド/デンバーの名所を案内してくれ、毎日有意義な時間を過ごせた。彼は家族に日本滞在中の出来事を話していてくれていたようで、ご両親も私に感謝しているようだった。(論文の校正も引き受けてくれ、本当に助かりました…。)

丁度滞在中は感謝祭の時期にあたり、アメリカでは家族団欒(親戚もいた) でご飯を食べる習慣があり、幸運な事に私もその席へご招待頂いた。一緒に七面鳥をいただき、語らい、普段の生活では経験出来ない贅沢な時間を過ごさせて頂いた。家族の温かさも感じ、ちょっぴり日本の家族の事が恋しくなった。その時に撮った写真は今でも大切な宝物だ。

そして最終日、彼は私を空港まで送ってくれた。お土産まで渡してくれ、ギリギリの所まで見送ってくれた。さすがに涙腺が崩壊しかけた。彼が日本滞在中に私と過ごした最終日に見せた顔の理由がわかった。どれだけ感謝してもし足りない。想いは誰にでも通じる。そう確信した。

彼との交流は今なお続いている。

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