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賞歴なし、実力なし。30歳の僕がマンガ家になるまで。

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5歳のときに手塚治虫に出会って以来、僕はマンガ家になると決めていました。 小学校の卒業文集は「マンガ家になっている、未来の僕へ」という書き出しでした。 そんな僕は、世間体や集団意… もっと読む
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記事一覧

「はい、三省堂書店、ICU売店です。」

「はい、三省堂書店、ICU売店です。」

学生時代に2年間バイトをしていた書店が、今月で閉店することになった。

理由はご多分に漏れずコロナによる売上低迷なのだが、特にここで小売店の悲惨な実情や、政府の対応不足を嘆くつもりはない。ただこの書店は僕にとって非常に特別な場所だったので、twitterの140文字ではその想いを書き下すことができず、久しぶりにnoteの文書投稿ページを開くことにした。マンガ以外をアップするのは半年ぶりくらいになる

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新年の抱負が1つに絞れないのでビンゴにしてみた

新年の抱負が1つに絞れないのでビンゴにしてみた

明けましておめでとうございます。普段はマンガを描いています、うえはらけいたです。

さっそくなんですが、新年の抱負を1つに絞れる人って凄くないですか?
僕はあれもこれもやりたくなっちゃって、太い1つの軸で目標を立てる、みたいなことができない人間なので、長年「年単位でシンプルなビジョンを立てられる大人の男カッケェ…(でも出来ねェ…)」と思ってました。

…なので、去年からは開き直って目標をたくさんリ

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100日間マンガを描いたら、キャラクターがこちらに語りかけてきた

100日間マンガを描いたら、キャラクターがこちらに語りかけてきた

水島新司は、原稿を描き終えるまで、そのストーリーに出てくる試合がどんな結果になるのかわからないらしい。
浦沢直樹は、自分のマンガのキャラクターがいつも勝手な行動を取るので困ってしまうそうだ。
「左ききのエレン」のかっぴーさんはインタビューで、「脳内にいるキャラクター達が会話しているのを聞いてセリフに書いているだけ」と言っていた。

いや、さすがに無理あるでしょ

正直そう思ってました。物語やキャラ

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僕たちはそろそろ報われてもいいと思って。

僕たちはそろそろ報われてもいいと思って。

2020年が、もうすぐ終わろうとしています。

皆さんにとって、今年はどんな1年だったでしょうか?僕は長時間の在宅勤務で腰を痛めました。ずっと準備していた旅行の予定は、いつやってくるのかわからない「いつか」に延期になり、去年から楽しみにしていたライブが2つ中止になりました。好きだったラーメン屋はいつの間にか店を畳んでいて、好きな劇団は活動休止を発表し、そして、ここでは語り尽くせない悲しい別れもあり

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人生ビンゴの作り方

人生ビンゴの作り方

新年あけましておめでとうございます。
いつもは漫画しか上げてないので、「うわっ、喋った…」って感じだと思うんですが

今年の抱負をビンゴ形式で作ってみたのが思った以上に楽しかった、かつモチベーションを上げやすいなと思ったので、皆さんにも作り方を紹介しようと思って筆を取った次第です、ハイ。

名付けて「人生ビンゴ」

やりたいことや目標を25個書いて、1年かけてプレイできるビンゴを作るヤツです。普通

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最終電車

最終電車



先日自分の送別会があったので、少しだけそれにちなんで書きました。

「漫画家になるために時間が必要なので、転職します」という、
人によっては1ミリも理解できないであろう事情。
にもかかわらず
「作品出来たら早く読ませてね」
「編集者紹介しようか」
「早く有名になって自慢させて」
送り出す人たちの全員が全員、そんな温かい言葉をかけてくれました。

企業のモラルが顕著に表出する場面の一つは、退職希

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