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精神障害者保健福祉手帳 徹底解説

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精神障害者保健福祉手帳について徹底解説します。制度の概要、申請手順から、手帳を活用した生活支援・社会復帰事例、Q&A、専用スマホアプリのご紹介など。 手帳は持ってるだけ、申請に迷… もっと読む
全11項目で、手帳の全体が理解できるようになっています。 これから申請する、または家族に反対されて… もっと詳しく
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精神障害者保健福祉手帳 徹底解説講座

精神障害者保健福祉手帳 徹底解説講座

<はじめに>

「精神障害者保健福祉手帳」をご存知でしょうか。とても長い名前なので「精神障害者手帳」等と呼ばれたりします。
一定の生活上の困難を抱えた人に、生活するうえで必要なサポートを受けやすくするために、またサポートをする側が提供しやすくする目安のために設定されている福祉制度です。

障害年金のように、取得することで一定の金額を受給できるものではありません。
ただし、申請には主治医の診断書と精

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1.制度の概要

1.制度の概要

①根拠法精神障害者保健福祉手帳は「精神保健福祉法」の中に定義されています。
ただこの法律の中には、手帳の申請方法や返納についての定義がされているだけです。
手帳の制度目的は「精神障害者保健福祉手帳制度実施要領」に、以下のように定義されています。

4.手帳申請用の診断書

4.手帳申請用の診断書

診断書は主治医が作成しますので、申請者は関与しませんが、内容を知っておくと主治医との相談もしやすくなると思います。

6.手帳取得までのハードル

6.手帳取得までのハードル

精神障害者保健福祉手帳は、初診日(症状について初めて医療機関を受診した日)から6ヶ月以上経過すると申請することが出来ます。
前項でお話したように、デメリットは数千円のコストと申請の手間くらいで、メリットの方が多い制度です。

7.なんのために手帳制度があるのか?

7.なんのために手帳制度があるのか?

精神障害は永続するものばかりではありません。完治は難しくても、服薬しながら普通に生活できる方も多いです。
では、永続するわけでもない「障害」に、なぜ手帳制度があるのでしょうか。

9.手帳についてのQ&A

9.手帳についてのQ&A

【Q1】精神障害者手帳の申請から受け取るまでの流れを教えてください。

【A1】書類の準備→申請→交付までの流れは以下の通りです。診断書の作成も含め、3~4ヶ月程度かかると予想されます。

10.【手帳を申請しよう】申請準備 チェックリスト

10.【手帳を申請しよう】申請準備 チェックリスト

大変お疲れ様でした。とても長くなってしまいましたが、精神障害者保健福祉手帳の概要や活用方法についてご理解いただけているととても嬉しいです。

12.おわりに

12.おわりに

-精神障害者保健福祉手帳の申請に迷っている方へ-精神障害者保健福祉手帳は、
「精神障害者の社会復帰の促進と自立と社会参加の促進を図ることを目的」としています。