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納得頂けるものを、納得いくまでつくる。【TANU WORKSさんと対談②】

褻mono店主が気になる方々にお話を伺う「店主対談」。
第2弾はエプロンを中心としたファブリック製品の制作・販売を行う
「TANU WORKS」さんがゲストです。

TANU WORKSさんプロフィール

繊維産業のまちとして知られる岡山県倉敷市にて、エプロンを中心としたファブリックの制作・販売を行うTANU WORKSさん。デニム生地や倉敷帆布などを使用し、オーダーメイドからオリジナル製品に至るまで、一つひとつ手づくりで制作されています。
TANU WORKSさんのInstagramはこちら

①そのファブリック屋、タヌキが目印。
②納得頂けるものを、納得いくまでつくる。←イマココ!
③「楽しくWORKする」をこの先も。

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必要としてくれる方の声に、できる限り応えたい

左:たぬ吉郎∞さん 右:たぬ花さん
お二人でTANU WORKSのご活動をされています

褻mono店主(以下、褻mono):TANU WORKSさんは、たぬ吉郎∞さんと奥様のたぬ花さんでご活動なさってますよね。お二人でお仕事の担当は決まっているんですか?

TANU WORKS たぬ吉郎∞さん(以下、たぬ吉郎∞さん):きっちり担当としては分けていませんが、大まかにはたぬ吉郎∞が製作、たぬ花が販売管理といった感じです。
たぬ花はシャーロックホームズの助手のワトソン君のようなポジションだと思って頂ければ分かりやすいかと!

褻mono:例えが面白いです(笑)。そんなTANU WORKSさんのご活動としてオーダーエプロンを受注される中で、どんなお客様からどんな用途での注文が多いですか?

たぬ吉郎∞さん:用途は様々ですね。
飲食店、ネイルサロン、美容室、学校といったお仕事でのご使用から、釣り、バイク、キャンプ、園芸などのご趣味としてのご使用もあります。
ファッションとして取り入れてくださる方もいて、嬉しい限りです!
皆様それぞれに適したデザインで、ご要望を考慮して製作しています。

褻mono:エプロンのニーズって、幅広いんですね…!
数あるファブリック製品の中から、あえてエプロンを軸にすることになったのは何故なんですか?

たぬ吉郎∞さん:普段から自分がファッションの一部としてエプロンを使用していたり、料理や作業中でも付けたりする中で「エプロンを付けている時間って意外と多いな」と気付いたんです。
であれば自分用のエプロンを作りたい!と思い立ち作り始めたのですが、そこからアイデアが溢れてきて、エプロンを軸に色々やってみようという考えになっていきましたね。

褻mono:なるほど。私は最初「エプロン=料理の時に着用する」ぐらいのイメージしか思い浮かばなかったので、TANU WORKSさんの活動を拝見する中でエプロンの活躍機会の多さを知って驚きました。ファッションの一部という考え方も面白いです…!

そんな幅広いニーズがある中で「こんな人に向けてものづくりをしたい」というイメージはあったりするんですか?

たぬ吉郎∞さん:以前、イタリア人の方から販売して貰えないかと何度もご連絡頂いたことがあって。何とかお送りしたかったのですが、このコロナ禍の状況や海外発送に対応できていない私達の状況も相まって残念ながら叶わなかったんです。
なので将来的には、TANU WORKSのエプロンが欲しいと言ってくださる方々全員にお送りできる環境を整えたいと思ってます。

褻mono:海外の方からもご希望があるなんて凄いですね…!
私もエプロンを実際に作って頂いた時は「とても丁寧にオーダーを聞いてくださるんだな」と驚きました。
ちなみに作って頂いたエプロンは、第一回のZoomでの店主対談時にも着用させて頂いて、今後も着用しようと思ってます(笑)。

たぬ吉郎∞さん:着用してくださったんですね!
初めてご連絡頂いた時に「Zoomでの着用を考えている」と伝えてくださってたので、それが実現したと思うと嬉しい限りです。褻monoさんのデザイン・色合わせ素敵でした。

褻mono:その説は本当にありがとうございました。
「ポケットはどうしよう」「背面をどうしよう」と悩むポイントも、TANU WORKSさんが親身に聞いてくださって、アドバイスやイメージ図を送ってくださったおかげです!

たぬ吉郎∞さん:こちらこそとても良い経験ができました。本当にありがとうございます!一着一着想いを込めて作っているので、届いた方にそう思って頂けることがやりがいに繋がって、もっと頑張ろうという気持ちになります。

褻mono用エプロンをご製作頂いた際、
「着脱をラクにしたい」という私からのリクエストに
TANU WORKSさんが送ってくれたイメージ図。
頭の中で拙いイメージしか描けない私にとって、とても有難かったです…!
やりとりを経て完成した褻mono用エプロン。めちゃ気に入ってます。

お客様のこだわりのために、納得いくまで作り込む

褻mono:今回、実製作のお話もお伺いしてみたかったんですけど。
エプロン一着にかかる製作時間って、お客様との打合せから完成まで、大体どのくらいですか?

たぬ吉郎∞さん:一着の製作時間はおおよそ1ヶ月~2ヶ月程ですね。
気長にお待ちいただけると幸いです(笑)。
オーダーメイドの醍醐味はお客様のこだわりだと思うので、せっかくオーダーくださったのであれば、可能な限りご要望を実現したいと思いながら製作してます。

褻mono:たぬ吉郎∞さんお一人での製作体制で、やはり一着一着手間がかかっているんですね。
だからこそエプロンが届いたときに「手づくりでこのエプロンができてるなんて凄い…!」と感動がありました(笑)。
エプロンを製作するときの工程や進め方はどんな感じなんですか?

たぬ吉郎∞さん:まずはお客様との打合せに始まって、使用生地や部品を確認、簡易的なデザイン画を製作し、認識合わせを行います。
その後、ご購入金額の話し合いや出荷方法、納期等の打合せも行います。
打合せ後に生地や部品の買付、製作に入りますね。
無事に完成したらお客様へ写真でご確認を頂いてお届け、という流れになります!

褻mono:なるほど。実際に流れを教えて頂くと、一着一着丁寧な過程を経て、エプロンが作られているのが伝わりますね…。

ちなみに以前、Instagramのご投稿でバッグなどのオーダー品もお見掛けしましたが、依頼があればエプロン以外のアイテムもご製作されているという感じでしょうか?

たぬ吉郎∞さん:バッグやテーブルクロス、コースター、美容師さんのシザーケースなど、エプロン以外でもオーダー頂いた場合は自分のできる限りですがご依頼にお応えして製作してます。経験を増やしてもっといろんな商品を作ったり、オリジナル商品展開に生かしていきたいです。

褻mono:エプロンを着る機会がない方も、相談すればTANU WORKSさんデザインのファブリック作ってもらえるかもしれないということですね…。それはいいな…。

エプロンも、エプロン以外のファブリックもしっかりTANU WORKSさんテイスト!

褻mono:デザインのことについてもお聞きしたいことがあって。
私は勝手にTANU WORKSさんのエプロンのアメリカンなカッコよさというか、男女問わずカジュアルに着用できるデザインが素敵だなぁと感じているんですけど。たぬ吉郎∞さんご自身としては、デザインについてのこだわりは何かあるんですか?

たぬ吉郎∞さん:僕自身、アメリカの古着が大好きで特に古いビンテージカルチャーに心を動かされた人間なんです。
デザインはもちろん当時の生地、糸、縫製法に至るまで、アメリカの古着が現在のデザイナーとしての教科書になっています。
商品によってこだわっている部分は違いますが、全てにおいて言えるのは僕自身が「これ欲しい…」と思えるまで作り込むことですね。

たぬ吉郎∞さんが大好きだというアメリカの古着。
(写真はたぬ吉郎∞さんが所有する、年代不明の希少なFFAジャケット)
そのアメリカンな魅力が、TANU WORKSさんのエプロンにも反映されている気がします。

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パート②はここまで!
パート③ではTANU WORKSさんの働き方について掘り下げてお聞きしていきます。
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