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傷だらけの天使 (映画060)

「傷だらけの天使」

「傷だらけの天使」は1997年に公開された阪本順治監督作品です。阪本順治監督は1989年の「どついたるねん」が初監督、以来、現時点でおよそ三十作品も監督、しかも比較的にどの作品も高評価、キネマ旬報の年間ベストテンの常連で馴染みのある阪本順治監督です。高確率で楽しめる作品を届けてくれるので安心して鑑賞、山田洋次監督や北野武監督よりも知名度が低いのは検めて考えてみると過小評価されている監督かもしれません。代表作は「顔」、福田和子の事件をベースにしているので鮮烈、個人的には2002年に公開された「KT」も薦めたい作品、実話が元になっているのは「顔」と共通、ラスト・シーンの余韻は印象的ですがその点は「傷だらけの天使」と似ています。「傷だらけの天使」は豊川悦司が演じる主人公が親しみやすいキャラクターなのでショックの大きかったラスト・シーンでした。どう考えても死んでいるように思えて残念、撮影は青森らしいですが雪が積もる風景に死体というのは寒々しい場面でした。元々は萩原健一が出演した同名ドラマが元になっていてあのシーンは必要不可欠、でも、ドラマでは水谷豊が死んでしまうのでそのあたりは意図的に変えたのかもしれません。ドラマは萩原健一と水谷豊の関係が印象的で映画もまた豊川悦司と真木蔵人の関係がドラマと同じく微笑ましい関係でした。

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