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不安と健康食品・オーガニック・ニセ医学について。

不安なものはビジネス化しやすい。たとえば、皆健康には不安がある。将来病気になったらどうしよう、とか誰しも一度は考える。だから何とかしたいと思っている人は多いしお金で解決できるならば簡単だしそれで何とかしたいとも思ってしまう。

健康食品やサプリなどはそのもっともわかりやすい例かもしれない。効果があるならばと、多少高くても買ってしまう。だが、それらはあくまで食品である。普段の食生活を見直し足りないもの、不足しがちなものを補うならまだ良いのだがそれに頼ってしまう、薬のように考えるのは少し違うだろう。

『フードファディズム』という言葉をご存知だろうか?ある食べ物の栄養が病気や健康に与える影響を過剰に・熱狂的に考えてしまうことだ。一例をあげると「納豆が感染症予防に効く」といった考え方だ。それによって安心感を得るということは悪くはない。だが食べ物だ。薬ではない。また予防に効果があるということは、「納豆を食べていれば感染症にかからない」ということではないのだ。この辺を勘違いしてはいけない。

結局大事なのは生活習慣だし、栄養ならば取り方が大事だ。バランスよく食べれば身体に良いしそればかり食べるような偏った食べ方は毒にもなるだろう。食べる時間も大切だししっかり噛んで食べることも大切だ。だから、もしも病気や健康の影響と食べ物関係を考えるならばいろいろなことを検討する必要があるのだが単純化されすぎると本質を見失いやすい。(さらに言えば健康に与える影響を考えるならば食べ物のことだけでなく睡眠やストレスや運動など他のことも考えなくてはいけないだろう。)

どうしても単純化しやすいのはマスコミなどによって助長されるからかもしれない。なかなか難しい問題だ。またもう一つ難しいのは健康食品やサプリメントを取ることでの「プラセボ効果」だ。プラセボはカンタンに言うとサプリなどを摂取する安心感によって効果が生まれることだ。プラセボそのものは悪いことではない。だけどそのことで「効果があった!信じてよかった!」と、過大評価してしまうのは少し違うと思う。やはり情報をしっかり精査し吟味し、自分の頭で「何が大切なのか?」検討するほうがいいだろう。

・・・蛇足だが僕は偏った考え方が好きじゃない。オーガニックとかは好きだけど信者のように偏った考え方になるのは違うと思っている。例えば、玄米食は身体に良い。それは紛れもない事実だが「玄米以外は毒だから食べない」などとそれにとらわれてしまうのはどうだろう?逆にストレスがたまりそうだ。もちろんストレスがたまらない人もいるだろう。そのスタイルが合っている人もいるだろう。結局は人それぞれなのだ。

だったら、もっとニュートラルに「出来る限り玄米食」とか「出来る限り外食しないで自炊」とかの方が考え方としては柔軟だし楽しい。「~ねばならない」とか「これが正解だ」という考え方になった瞬間、それはもう違うと思う。

「ニセ医学」が好きな人もやはり偏った考え方の人がいる。薬を完全に否定したりひどい人になると製薬会社の製薬会社の利権陰謀論を持ち出したりもする。どう思うかはその人の勝手だが変な情報を広めるのはやめてほしいと思う。健康の嘘情報は被害が大きいのだ。ニセ医学にはまってしまうのもフードファディズムにはしるのも結局不安だから何かを信じたいのかもしれない。でも、あとでがっかりしたくなかったらまずはもっとニュートラルに考えるのがよいかもしれない。ベストよりもベターなチョイスができれば良い選択ができる。それからエビデンス(根拠)をちゃんと調べる。情報の選択の仕方を学ぶ。大事なのはそんなところだろう。

#日記 #人間関係 #悩み #思考 #ニセ医学 #健康食品 #上手に生きる


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