入院すると、本当に楽しみが少ない。
手術後は全身麻酔の副反応で吐き気に苦しみ、麻酔が切れるとキズ跡が強烈に痛くてウンウン言っていたが、それ以外はひたすら本を読んだり動画を見たり。
やっぱ一番の楽しみは食事だ。「病院食はマズイ」と言う話はよく聞くが、果たしてどうだったか?

結論から言えば『ええっ！けっこううまいじゃん!』だった。
みなさん、病院食は献立調理配膳全てにかなり制約があることはご存知か？

1.運動していないから、基本カロリー控えめ、塩分控えめ。
2.匂いが強いものはまわりに迷惑なため不可。
3.患者さんごとに適切なメニューを指定し適切な量を配膳。
4.費用は厚生労働大臣が決めた標準負担額460円以下。
5.食事の時間がずれることもあるのでレンジで温め直してもおいしいもの。
6.当然栄養バランスのとれたもの
7.毎食空きが来ない工夫をする

などなど。この制約下、普段と変わらぬおいしさを提供する栄養士さんと調理師さんはスゴイ！
片栗粉でトロミつけて塩分控えめにしたり、煮物とみそ汁とおひたしのダシを別にして味へんしたり、なかなかのものだった。

ちなみに、隣のベッドのおじさんは食事ごとに「マズイ、まずい」言いながら食べていた。日頃どんな食生活、いや、どんな生き方してるんだろ。
『マズイのはあなたの性格じゃあないの？』
と心の中でつぶやきながら、毎食おいしくいただきました。

本日の教訓
ごはんを食べる時は感謝とともに！