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アメリカ4,800km車で大陸横断(アメリカ経由で引越しカナダNB州→AB州)

前回2023年3月、仕事がきっかけでカナダの大西洋側にあるNew Brunswick州へAlberta州から車で引越しをしました。
その際は、アメリカへ入国できるESTAもなく、色々な食品も社内にあり確実に全てを持ってNew Brunswickへ引越しをしたかったので、遠回りになりますがカナダのTrans Canada Highweayを使って横断しました。

その際の記事は以下のとおりです。

今回は、カナダのアルバータ州へのNB州から再びロードトリップしました。アメリカ合衆国のメイン州から入国しノースダコタ州からカナダへ再度入国(帰国)するルートに関する記事をまとめてみました。

2023年版【水曜どうでしょうアメリカ大陸横断】とも云えますね。


【カナダからアメリカ経由のロード・トリップで引っ越し。】

New Brunswick州での生活中にESTAを取得し、何度もアメリカはメイン州へ買い物やレジャーなど頻繁に国境を越えて入国していました。

理由は、豊富な商品と安いガソリン代、道路も整備されているなどアメリカ入国は多くのメリットがありました。

そういう背景もあり、アメリカへ陸路での入国するハードルが心理的に下がっていて、マイルやガロンなどアメリカの単位も気にせず運転できるだけの自信はありました。

アメリカへ持ち込めるものやDUTY関連も何度か入国してわかってきましたし、New Brunswick州の自宅から車で30分ほど走れば、CBSA(カナダの国境サービス局)へアクセスできる立地だったこともあり恵まれていました。

なので、直接CBSA職員へアメリカを横断し再度カナダへ帰国する(二国間を跨る)引っ越しについて質問もできました。

【アメリカ合衆国を経由する際に念のため必要だった事。】

CBSA職員曰く、カナダから持ち込む自分の所持品を証明するものが必要になるかもとのことでした。

特に  (貴重品)valuablesとpersonal exception(免税対象の持ち込み品)など免税できるものとを区別できるようにすることが大事でした。

区別ができる(カナダから一緒に自分とやってきた所持品を証明できる)モノを持っていないと、再度カナダへ入国時に課税対象になるか申請不備など面倒なことが起こるかもとのことでした。

対処法は簡単で、アメリカ合衆国へ入国する前に自分でリストを作成する又は写真に収めると良いとのこと。

例えばPCならシリアルナンバー付きで写真を取るなど、ハッキリと自分のモノをアメリカでの購入品と区別できるようにしていると良いとのことでした。

カメラも貴重品でアメリカ合衆国で買えばDUTYの対象です。シリアルナンバーは底面にあるので二枚写真を撮っています。

僕は持っていませんがロレックスといった高級時計などは結構CBSAでも入国審査で注意して見ているようなので、貴重品に関しては事前にリストまた写真をとってCBSA職員に掲示できるように保存することをオススメします。

結局、アメリカ合衆国ノースダコタ州からカナダ入国時はいつもように職員から質問され、目的や購入品や危険物など確認されるだけで、数分でカナダへ帰国できました。 
写真など準備していましたが、万が一が起こることなく良かったです。

テレビもアメリカ合衆国のほうがセールで圧倒的に安かったのでNB州で生活した際に購入しました。なので購入時と今回の2度もカナダへDUTYを払いたくないので写真に収めました。シリアルナンバーは背面にあるので2枚写真を撮っています。

【アメリカ合衆国での運転ルート。事前準備】

今回は前回のTrans Canada Highwayでの経験から、ざっくり旅程とコースをGoogle mapを活用しながら選定しました。

時期的に7月は夏なので、3月のような雪道などタフな路面状況でないと仮定して、毎日2−3回給油しながら10時間ほど走れるようにしました。

今回は西へ向けて進むので更に時差3時間分が行程で増えることになります。これを活かしてガンガン進めるだけすすむことにしました。

また、アメリカ合衆国は、カナダと比べて人口も5−6倍以上多い国で、カナダのオンタリオ州の国境寄りや東海岸などノースダコタ州へ入るまでは、20−30分ごとに街があります。
これは長距離ドライブで大きなメリットでした。

カナダのようにガソリンスタンドとコンビニやファストフード点が並ぶだけの休憩所だけでなく、ちゃんとした街にストップできます。

毎回WalmartやREIなど大型チェーン店で買い出しなど楽しみながら
長距離ドライブ中の休憩ができた。

何かあれば車の整備もできますし、助けも呼びやすいです。さらに休憩毎にショッピングモールなどでクーラーを浴びながら休憩もできます。

【Googlemapでのオフライン保存。携帯ローミングサービス】

僕は、”PUBLIC MOBILE”というカナダのMVNOを使っています。ここでは、オプションでUSAへの携帯ローミングサービスをしています。

15日間3GBと無制限の電話とテキストで$30というカナダのプランがありました。試しに使ってみたのですが満足できる内容とサービスでした。

https://www.publicmobile.ca/en/ab/plans

最初に”PUBLIC MOBILE”のオンラインアカウントでAdd−ONを購入します。Wi-Fiかカナダの電波が届くうちにローミングサービスをONにし、アメリカ国内でネットワークする会社としてアメリカ合衆国大手のTmobileまたAT&Tにすれば、そのまま使える優れものでした。

後述するようにメイン州もカナダとの国境の町Calaisを抜けてBangorまでの山道で電波が無く、道中にローミングオンにしたのですが、iPhoneのネットワークからTmobileすら見つけられませんでした。
Bangorのマクドナルドでbreakfastを買った際に初めてネットワークが繋がり、そこからは問題なくカナダに戻るまで使えました。

またカナダと同様にアメリカ合衆国も電波が届かない・弱い場所(カナダNB州からメイン州Bangorまでの区間など)があるので、Google Mapで事前に走る区間のオフラインマップをダウンロードしておきました。

これは、複雑なFree way区間(Toll roads、有料区間でないハイウェイ)を出たり入ったりする東海岸やシカゴ周辺など走るために必要でした。

携帯ローミングサービスの電波がないと間違えて走った場合など、うまくマップに反映されない可能性もあります

【実際にアメリカとカナダで走った都市や街での行程について】


大まかながら今回車で走った軌跡のマップ
  • Manchester (CT州)7月9日

東海岸のメイン州にあるFreeportにあるアウトレットモールを堪能し、その後はひたすら南下し到着した町です。Freeport outletsはLL Bean旗艦店やPatagoniaのアウトレット店など意外と僕にとって良い店選びがされていました。Patagoniaアウトレット店は、今回の旅程でFreeportにだけにしかなく、もっとちゃんとウィンドウショッピングすれば良かったかもしれません。

この区間は朝が10℃くらいだったので濃霧からはじまり、昼からは台風が来たような豪雨と曇を繰り返し、思ったより大変なドライブとなりました。
Toll roads(turnpike)を避けるために無料の州道など駆使し、Google Mapを頼って走ることができました。BOSTON周辺では、6車線以上あるハイウェイがあったり都会を感じました。

  • Akron (OH州) 7月10日

この区間はアパラチア山脈の北側を抜ける道でした。僕は既にカナディアンロッキーを走ったことがあるので北アメリカ大陸の二大山脈の横断を達成しました。
中高生時代の地理の時間にみた資料集の世界を20年ぶりくらいに堪能できました。

北側はそこまで標高も高くないので、色々な街が山間部に点在し、NYやBOSTON、Chicagoへ行く人達との交差点となりました。
交通事故やRoad workで若干旅程を押しましたが、なんなくクリアできました。


  • Chicago (IL州)7月11日と12日

Chicagoで有名な電車。線路の下は道路。

ここでは延泊してChicagoの電車CRTに乗ってダウンタウン観光やChicagoで最大級のアウトレットモール、アメリカのUNIQLOめぐりをしてみました。
やはりアメリカ第三の都市と言われるだけあって都市圏も大きくChicagoに入るとわかってから90km以上走ることになりました。
半径100km以上ある都市圏だと云うことがわかります。
竜巻警報と重なったりミシガン湖と平野の地形による自然の脅威をしる機会にもなりました。

為替的にカナダで買うよりアメリカの方が高くChicagoでは買いませんでしたが、UNIQLOは日本っぽくて楽しいですね。

因みにCanmoreの近所Calgaryで今夏にUNIQLOが初オープンするらしいので待ち遠しいです。

竜巻警報
ディナータイムと重なる時間帯で、5分遅ければ近郊のショッピングモールは緊急閉店し何も買えない所でした。
  • Minneapolis(MN州) 7月13日

ダウンタウンを通り抜けるようにハイウェイを走ったので交通渋滞に遭いました。今回の僕の旅程で、都市らしいアメリカの都市は終了です。

最後にアメリカでの旅で楽しんだウィンドウショッピングをしました。Nordstorm RackなどのオフプライスストアやREIなどのアウトドアストアを巡ってみました。

ハイウェイの入り口にも信号機があり、車のハイウェイへの侵入調整がされていたり、街の規模以上に車が多い印象でした。時間があれば観光してみたい場所でもあります。

  • Minot. ( North Dakota州 ) 7月14日

ここはノースダコタ州の北部で空軍基地もあったり発展中の街でした。色々揃っていますし、カナダのマニトバ州にも近いだけカナダの人々に少し雰囲気が似ていました。

アメリカ空軍のレゴ・ブロックでできたマスコット


アメリカは、やはりカナダに比べるとドアを開けた際の譲り合いが無かったり、何かとギスギスしている感があります。Calais やMinotなどカナダに近い場所は、カナダっぽいコミニケーションがあるなと感じました。


建物内に遊園地があるのがアメリカらしい。

ノースダコタ州最大の街Fargoで”SCHEELS”といアウトドア系ショップに寄りました。Bass pro shopのように動物のリアルな標本・模型や小型遊園地が設置されており子どもから大人まで楽しめる施設でした。

Stella2500、カナダのトラウトフィッシングなどで気軽に使える番手。ほしいけどUS$800は中々手を出すのが難しいし、今回の旅程で免税対象外となる価格。

因みに釣具ブランドSHIMANOのフラッグシップモデルリールのStellaが売っていて感動しました。

  • カナダBrooks (AB 州)7月15日

先述の通りカナダでの入国審査が5分ほどで終わったので、予定より長くハイウェイを走りCalgaryまで一気に行きたかったのですが、Calgaryは生憎のハイシーズン+週末最後のStampedeの季節と重なり、閑散期の5倍以上と宿代が上がっていたので200kmほど手前のBrooksでストップオーバーしました。


Alberta州に近づくつれてロッキーの山火事による煙が漂ってきました。空がどんよりした感じになります。

Alberta州がカナダでも最も安いガソリンを販売しているのですが、それでもアメリカに比べると10−30セント/L以上高く久しぶりガソリンが高いなと感じました。
今までいたNB州やバンクーバーのあるBC州と比べると圧倒的に安いガソリンを売るAlberta州なのですが、7日間アメリカを走ったおかげで金銭感覚が狂ったようです。


7月16日は、最終目的地のCanmore(AB)へ向かいました。

ここからは3年以上住んだアルバータ州なので、勝手知ったる道です。気軽に週末ドライブの感じで走り抜けました。

一応、2週間で5000km近く走ったのでCalgaryでエンジンオイルの交換をしたかったのですが、今回の旅程では思うほどエンジンへの負担が少なかったようでした。

整備士の方曰くまだまだオイルはクリーンとのことでした。
なので更に1000kmほど走ってみて後日交換になりそうです。

アメリカはUS、Interstateなどハイウェイが充実していると感じました。基本的に片道2車線ばかりなので走りやすいです。

Trans Canada Highwayはオンタリオ州などで片道1車線かつ20−30km以上のオーバースピードで煽ってくるのでストレスフルになることもありましたが、アメリカではその心配が少なかったです。

基本的にアメリカでは、警察の見張りも多いので5マイル以上スピード超過する人も殆どいませんでした。

時速70マイル(時速120km)区間がMinneapolisを抜けてノースダコタ州で見かけるようになり、回転数が爆上がりし燃費が著しく悪くなりました。

それ以外の区間では110km以下で走れたこともあり燃費もよく、ガス代もカナダと比べて安く走れ、気軽にトイレ休憩や気分転換もでき快適な旅でした。

是非カナダで太平洋側から大西洋側へ引っ越しする際はアメリカ合衆国の横断をオススメします


カナダでも有名なや野生動物のアメリカバイソン。

【今回の走り抜けたアメリカの州。】

  1. Maine

  2. New Hampshire

  3. Massachusetts

  4. Connecticut

  5. New York

  6. Pennsylvania

  7. Ohio

  8. Indiana

  9. Illinois

  10. Wisconsin

  11. Minnesota

  12. North Dakota

以上の12州になります。

50州もあるアメリカは日本の47都道府県並みに制覇の難易度が高そうです。因みにユーコン準州でカナダ永住権とるまで居たので、ご近所のアメリカ合衆国、アラスカ(Alaska)州も走ったことがあります。

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