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旅RUNキュレーションVol.54(3年ぶり開催の高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン)

※有料設定にしていますが、ほとんどタダで読めます。

大会名
第11回高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン
https://www.gifu-marathon.jp/index.html
レース種類
ハーフマラソン
参加費(エントリーフィー)
10,000円
開催日
2022年4月24日(日)
開催場所
岐阜県岐阜市

コロナの騒ぎで一時は殲滅されたマラソン大会も徐々に復興してきている。岐阜県の一大大会「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」も3年ぶりのリアル開催だ。2014年に3キロの部を走ったことがあるんだけど、今回はハーフマラソンに出場! 宿泊を伴う旅RUNは1年1ヶ月ぶりです。

まずは大会前日、4月23日(土)に参加者受付のため岐阜県前のり。東京から中部地方への移動はもっぱら東海道新幹線のぷらっとこだまを利用している。時間は相応にかかるけどほんとにゆったりできる。僕は1000円増ししてグリーン車に乗ってるが、さすが日本の新幹線の快適さ。何時間でも乗っていられる。コロナ騒動前からだけどこだまのグリーンはいつもガラガラ。席が広くて快適なのもいいのだけど、人が少ないのが何より快適なのです。

そして名古屋駅到着。ここから在来線で岐阜へ移動。東海道線が遅延しているらしかったのだが、本数の多い路線は遅れてきたやつにそのまま乗ればいいだけなので影響なし。

岐阜駅に到着し、ここからぎふ清流ハーフマラソンの参加者受付へ。駅前にマラソン大会の関係者を配置してくれているらしく、わからない場合はここで聞けたりするっぽい。

岐阜メモリアルセンターというところがメイン会場なのでそこまで赴く必要があるのだが、距離にして3kmほどあるので路線バス利用。バス、人が多い。早めに並んだからなのか自分は座れたんだけど、キャパは全く足らずに積み残しで出発。大会当日はシャトルバスがあるが前日も相応の用意があって然るべきだな、と思う。コロナ騒動で感染対策が!なんて言いたいならね。混みすぎです。

さて、会場に到着。

まずはゼッケンの受け取り。入場時に検温されて、事前に準備したチェックシートを提出。するとピンクの腕輪がもらえるのでこれをつけて会場内を移動する感じ。館内でゼッケンと参加賞や大会要綱を受け取り、そこからずっと歩いて参加賞Tシャツを受け取って、さらに歩いてマラソンEXPOに向かう動線。

参加賞Tシャツ、英語で「マスクしろ」だとか「手を洗え」だとか書いてあって、個人的には絶対着ないやつだな。こんなのアピールしてたらコロナ騒動終わらないよ。小学生の手書きメッセージだけは嬉しい。「最後まであきらめずにゆう勝をめざせ」とのメッセージ、諦めずに走るけど、優勝は1時間過ぎたくらいで諦めるけどな!

マラソンEXPOはオープンエアなので気持ちいい。そして奥のステージでは高橋尚子さんと野口みずきさんがトークショーやってた。ちなみに2時間ほぼ台本なしのフリートークらしい。すげえな。あと、Qさんは本拠地でも立ち居振る舞い全然変わらないのな。おらが町岡山のヒロイン・有森裕子さんは地元おかやまマラソンだと毒舌がすごいよ!(褒め言葉)

今回、大会出走にはPCR検査が必要。事前予約制だが、会場で無料で受けられる。14時に予約していたのでその頃に会場内の検査場へ。ゼッケン番号を提示して名前を確認、唾液収集のキットをもらって、段ボールの仮説ブースみたいなところに座って収集キットによだれを垂れ流す方式。東京マラソンと違って現地で検体採取するあたりはちゃんとしてるよな。本人確認はそれなりにできるわけだし。

それにしても使い終わった漏斗をバイオハザートと書かれた袋に入れて捨てるのはなんか滑稽だな。

検査を提出し終えたのでホテルへ。会場から駅前に向かうのだがバスがまたもや大行列。これ長時間並ぶくらいなら3km歩いた方がストレスないな、途中で嫌になったらタクシーとか乗ればいいわけだし、ってことで歩き移動することにした。明日、ハーフマラソンを走ろうとしている人間が今日3km歩けないわけもなく、長良川を眺めつつ普通に歩けました。

そして昼に受検したPCR検査。なんと19時には検査結果がWebで見れるようになった。5時間で結果出るのすごいな。「検出なし」の文字!よかった。

ぎふ清流ハーフマラソン開催当日。身支度をして朝6時過ぎにホテル出発。当日に関しては岐阜駅から会場までの無料シャトルバスが出ているそう。名鉄岐阜駅とJR岐阜駅から出ていると大会要綱に書かれており、ホテルからは名鉄岐阜駅が近かったのでそっちから乗ろう!と思ってたんだけど名鉄岐阜前にはバスはおらず。結局、JR岐阜駅まで歩いたのでした。こちらにはたくさんのシャトルバスが待っており、迷うことなく乗れる。この時間帯、乗客がまだ少なく、満席を待たずに出発してくれました。


20分弱で会場の岐阜メモリアルセンターに到着。

案内通り歩いて、まずは手荷物預け。預け袋のサイズはゴミ袋ほどあり、1泊2日のカバンくらいであれば十分全部預かっていただけます。

東京マラソンだと手荷物預けがなかったので、旅ランだと手荷物預かりのコーナーはありがたい。朗らかな中学生?高校生?くらいの人たちが受け付けてくれました。みんな元気な感じの様子を見ると、テンション上がります。

ちなみに手荷物預けをする際に、昨日受検したPCR検査の結果提示と検温を求められる。PCR検査結果はスマホの画面を提示すればOK。結果OKであれば青色の腕輪がもらえ、これをつけておけば以後の健康チェックはスルーできる仕組み。
なお、腕輪の交換場所は複数あり。そしてPCR検査結果は見せたところで何かが「確認済み」のステータスになるわけでもないので、悪いことしようと思えば複数の場所で腕輪もらってそれを他人に配る的なことはできてしまいそう。この辺りの仕組みがちょっと緩いね。単なる「コロナ対策やってる感」であればこの程度で十分だが、ちゃんとやるならもう少し仕組みの再考が必要かも。
整列開始時刻までまだたっぷりあるので競技場のスタンドでのんびり。今日はハーフマラソンなので緊張感薄め。天気は曇りで、しかも涼しい。昨日くらいの天気予報だと晴れで暑くなるって感じだったので、あえてランニングタイツも履かずに夏向けの装いにしてみたんだけどそこまでしなくてもよかったかも。まぁ、涼しいのはありがたい。

整列開始時刻は午前7時40分。今回はBブロックがアサインされた。暇だったのでBブロック最前列を陣度った。
のんびり待っていると、なんと高橋尚子さんと野口みずきさんが「Bブロックの皆さん!3年ぶりの大会です!がんばりましょう!」とあいさつに来てくれた。これは嬉しい。こういう大会主賓的な人はスタート位置で挨拶するだけってケースが多いのに、Qさんはわざわざ事前に巡回までしてくれるのか! 感動。国民栄誉賞なのに全然偉そうなオーラも華美な飾りっけもない。嬉しいし、尊敬できる。なんだか走るのがすごく楽しくなってきた。

開始時刻近くなるとスタートゲートに向けて移動。ランナーが圧縮されて、意外と前の方からスタートできそうな位置取りになった。なお、今大会は一応スタートまではマスク着用を求められているが、ディスタンスどうのこうのは特段言われてない。だんだん普通のマラソン大会が戻ってきてる感。スタート前は生徒さんの吹奏楽の演奏もあったし。マラソン大会を吹奏楽で送ってもらえるなんてこれも2年以上ぶりだよ。

スタートは8時40分。なお、今大会はウェーブスタート方式だが、僕は第1ウェーブなのでそのままスタート! Qさんたちに見送られながら出発!

8年前の3kmマラソンの時は、長良川にかかる橋を越えて戻って終わりだったのだけど、今日はそれ以上走れるというワクワク。まずは岐阜駅に向かって走るコース。折り返す前くらいにトップランナーを目にすることができた。

岐阜市街を走ったのちは「清流」の名にふさわしく、長良川沿いを走るコース。素敵。晴れていたらもっといい景色だったのだろうけど、走るには曇ってるくらいがいいね。というか走ってる途中から雨が降っていた。昨日の時点では雨予報出てなかったんだけどな。でも、僕は水をかけながら走る類の人間なので走ってる途中の雨は別にどうってことない。
給水はスポーツドリンクと水。最初のエイドにはペットボトルのお水も置かれていた。接触を低減させたい人向けかな?

沿道応援はきっと自粛要請されてるんだけど、ちょいちょい応援してくださる人がいる感じ。田舎の大会くらいには応援してくれる人がいた感じ。声援してくれる人も多く、手を振り返すとちゃんと反応してくれる人も。これだよこれこれ。応援あってこそのリアルラン。

大会で走っているとたまに話しかけてくれるランナーがいる。コロナ騒動でそういう人と遭遇することも無くなったわけだが、今日は久しぶりに声をかけてくれるランナーさんがいた。「ゼッケン番号二番違いだね!」みたいなきっかけで声をかけてくれた方。嬉しい。マラソン大会はこうして声を掛け合いながら切磋琢磨して記録を伸ばす。これだよこれこれ。
ちょいちょい起伏がありつつも全般的には走りやすいコース。さすがは高橋尚子杯の冠だ。終盤はQさん練習の地、高橋尚子ロードも走れます。

最後はメモリアルセンターに戻り、競技場でフィニッシュへ。ゴールゲート付近ではQさんがランナー1人1人の名前を探して読み上げて応援してくれるというサービス。ランナーが多く自分の名前が呼ばれることはなかったものの、こういう心遣いは最高ですよ。

ということで無事フィニッシュ! タイムは1時間53分台。凡走だけどオフシーズンなので悔やんだりとかはありません。ただ、楽しく走るのみ。最高でした。

走った後はマスクを渡されるも、東京マラソンのように「マスクしてくださーい!」みたいなしつこい呼びかけは無し。フィニッシャーズタオルはビニールに包まれて渡され、VAAMドリンクは自分で取る方式。この辺りは感染症騒動に気遣った対応に見えた。でも、大会全体を通すとほぼ日常の大会に近かった気がする。

マラソン中からゴール後にかけて雨模様になっていたけど、意外と屋根のある動線だったので手荷物受け取りまではスムーズだったと思います。着替え場所に指定された長良川球場もアルプススタンド的なところで雨を凌げたし、よかったです。

岐阜駅戻りもシャトルバス。帰りはさすがに満席につめられたが、どんどんバスを出してくれる感じでグッド。たまたま並び順がよく座れてよかった。

今日の大会で、マラソン大会もさらに日常に戻れる兆しを感じてきました。今はまだいろいろありますが、ここからPCR検査が消え、健康チェックシートが消え、検温が消え、マスクが消え・・・で、早く本当の元の大会たちに戻ってほしいです。

今回の旅RUN費用

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