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ADHDと授業と人生と(マルチタスクの話)

どういう記事?

ADHDとマルチタスクの関係を私なりに分析した結果を思いつきで書いた記事です(←ADHD特有の衝動性)

気づきのきっかけ

私は学校で授業を受けるのが苦手です。
先生が言っていることに集中するとノートが取れない。ノートを取ると先生の話を聞けないし、書くのが遅いから授業内で書ききれない。
ADHDはマルチタスクが苦手。知ってはいました。が、重要なことを考えていないなと。
それは「マルチタスクの定義とは?」という問題。

1日に2つの作業を同時に進行することだろって?じゃあ作業ってどれくらいの粒度でとらえるの?

これに気づいて思考したことから気づいたことをいろいろ書いていきます。

マルチタスクのマクロの側面

ではまずはマクロの側面から。
かなりな極論ですが、私は人生というレンジで見たとき、おそらく3つくらいしか優先すべきことを持てない。そう感じました。

いきなりスケール上げてお送りしております。ついて来れてるでしょうか・・・?

なんでこんな考えに思い至ったかですが最近、学校でゲームを作るプロジェクトがありました。
この時、プロジェクトに全力投球した結果どうなったか?
・睡眠時間は平均4時間以下
・食事は1日1~2食でプロテインとかカロリーメイトでながら食い
・入浴が2日に1回とかそのレベルになる
・ゲームプロジェクト以外の授業課題をすべて無視

どうでしょう?中々ひどいと思いませんか?
別にわざとじゃないんです。ただ、こうしないと一つに集中できなかったんです。

人生で外したくない2つの目的

私には特に外したくない目的、目標が2つあります。
・自分の目指す人物像を目指す
・自他ともに愛する(愛 = 相手を知ろうとする、敬意を払う、相手に配慮する、相手を尊重する)
この2つが私の絶対枠です。

最後の一枠分は余っていて、3枠目にプロジェクトが入った結果
食事、睡眠などが後回しにされてしまったという訳です。

これが意味するのは私は同時に複数の目的を持てない。ということです。
これも難しいのですが、全く同時期に複数の行動をできないのかと聞かれるとそうでもないんですよね。
定型発達の人でも受験勉強中はゲームに没頭したりは(本気なら)しないでしょうし。
ただ、この振れ方が極端なのが私なのだと思います。

次はミクロの側面

マクロの側面として人生を取り上げました。
一番大きい時間軸の目線ですからね。対比にはちょうどいいかと思った次第です。
で、マクロの次ということで今度はミクロです。

授業は4対1のハイスピードバトル

授業を受ける。これはかなり大変です。非ADHDの人は普通に受けてますけど、私からするとまさに神業。
授業は「先生の話を聞く」+「ノートやメモを取る」+「授業内の問題を解く」+「授業の内容を理解する」
という4つの作業が秒単位で高速で切り替わりながら進んでいくタスク
と言えます。
4体の強力な敵が高速でスイッチしながら絶え間なくアタックしてくるのです。なんで捌けるん?っていつも疑問に思ってます。

以前読んだ本に答えがありました。ADHDは作業の集中対象の切り替えが苦手だそうです。

そう、マルチタスクが苦手な理由の一つは「意識の切り替え機能が弱いから」らしいのです。

私の場合、授業内で出た知らない用語に引っかかってそれが解決できるまでスタックしっぱなしになる感じです。「わからないから飛ばそう」ができないんですね。
わからない用語や概念を理解したころには授業の進行ははるか先。追いつくのはかなり大変です。

「ADHDだから」「できないから」って言っててもしょうがない

できないものはできません。でも、それをそのままにするのは甘えだと思うのが私です。
今までも工夫で対処してきました。私の対処方針は基本「弱点は道具でカバー」と「分散化でカバー」です。
弱点の根本的解決は基本無理だったり莫大なコストを要します。なので、道具の利用やリソース消費を分散化することでカバーします。

授業への対策

授業での問題は4つ近いタスクを高速で切り替えながら進める必要があることが原因である。と私は予測しました。
ここから対策方針は以下の2つになりました。

  1. 切り替え頻度を大幅減らす

  2. 切り替えるタスク量を4つから削減する

具体的にはどうするか?

|内容の理解について|
まず、授業内で登場するであろう単語、用語をあらかじめインプットしておくという方法を取ります。
手段はすでに私の学習計画の記事に含んでいますが、Ankiを使ってインプットします。
Ankiはスマホでもできるので、これで電車での移動時間などの授業以外の時間に負荷を分散できます。

え?触れたことがない分野の知識をどうやって事前に網羅的にピックアップするのか?ですって?
これは今流行りのChatGPTでリストを生成します。
生成したリストの内容をAnkiのカードにして学習するというわけですね。

|ノートについて|
これはそもそも取りません。前のアルゴリズムの授業ノートを取りましたが、内容覚えてないですしね。
ノートはあとで見返すためのもの。なぜ後で見返すのか?知識を思い出すためです。ならそれはもうAnkiのカードを回すだけで対応できています。

|授業の問題を解く|
これもカットします。
代わりにAnkiで得た知識を自分で説明して正しいかチェックしてもらったり、問題を出してもらってそれを解いたりします。「自発的に」です。
説明の正当性、問題の出題の両方ともChatGPTで行います。
自発的に行うのが大事です。また、自分がわかりやすいトピックなどを背景情報として問題を出してもらうことでより自分との関連性を高めてモチベーションを引き出します。

授業では未知の解決のみを目的とする

見出し通りです。
授業の切り替えはこれで大幅に減らせるはずです。
となれば授業の使い方は「まだ知らない知識があるか聞いて探す」の1つだけです。
ここまで絞れば私も授業を受けることができる・・・はずです。たぶん。

余談:ADHDの特性の悪側面は走ればなんとかなる(かもしれない)

以前、「脳を鍛えるには運動しかない!」という本を読みました。
この本の中でADHDと運動の関連性が語られていましたが、その中でADHDの原因は「前頭前野の活動が鈍いこと」とされてました。で、運動が改善に役立つのは運動によって前頭前野の活動が活性化するからだとも書かれていました。
ということでこの本を読んで以降、ちょいちょい途切れていますが、走り続けています。
今は週2回、1回10㎞のペースです。
効果のほどはまだ正直分かりませんが、数年単位の継続で変わる可能性があるので、途切れないように続けていくつもりです。

おわりに

すごく自信満々に書きましたが、まだ実践中であり、立てた仮説も間違っているでしょう。素人ですから、そんなもんです。
ただ、私がNoteを書き始めた理由が「私の仮説と実行が成功/失敗どちらでも、誰かにとって参考になるかもしれない」と思ったからなので、成否は置いておいて書くだけ書いてみようと思った次第です。
続報でこの記事の結論をいつか書くと思います。その時に結論として書いた記事がほかの人にとって役立つ参考資料になればいいな~と。

それと、上に貼った運動の本の著者であるジョン・J・レイティ博士の最新著書のADHD 2.0の日本語訳が発売されていました!
ずっと和訳を待ってたので素直にうれしい。
まだ買ってないですが、ぜひ読みたいと思います。
この記事に立ち寄ってくださったADHDで困っている方。とても実践的な良書らしいので、ぜひお近くの書店で探してみてください!

こんなところで今回はここまでです。
実践を続けて続報を書けるように頑張ります!

では!

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