楽観的×成長思考② #325

2020年4月3日 08:01

おはようございます。
早起きして身体を動かそうと思ったらおもくそ寝坊しました、成長期こと森下です。

前回は楽観的な人と悲観的な人はどこで考え方が分かれるのか的なことを書きました。

前回の記事はこちら
楽観的×成長思考①

今回はその続きでーす。

成功だけ褒めるとあきらめやすくなる

失敗や挫折に対して悲観的に考える人と楽観的に考える人の差はどこから来るのかと言う実験をオックスフォード大学の心理学者、キャロル・ドゥエックが行いました。

ドゥエックは中学生を対象に、「成功だけ褒められる」グループと「プロセスを評価する」グループの２つに分けて数学の問題を解かせました。

実験は数週間行って成功のみ褒められるグループは問題が解けた数にかかわらず、毎回ご褒美をもらいました。

一方、「プロセスを評価する」グループは問題をといた後、「もうちょっと頑張るべきだったね」とか「今回は少し解けた問題が少なかったね」と言ったような声かけを行いました。

その後、もう一度全員に数学の問題（優しい問題も難しい問題もある）を受けてもらった時に、「成功だけ褒められる」グループは難しい問題にぶつかった時にすぐに諦めてしまい、「プロセスを評価する」グループは難しい問題にも粘り強く取り組みました。

もし無力感を感じてしまうのが「過去の失敗」によるものだとしたら「成功だけ褒める」グループは諦めずに取り組むはずだがそうではなかったですよね。

逆に無力感の原因が失敗に対する「解釈」なのだとしたら、「プロセスを評価」したグループの方が粘り強く取り組みます。

実験からわかったことは無力感は失敗に対する「解釈」からきているということです。

固定思考と成長思考

以前の記事にも書いたと思いますが…（あんま覚えてない笑）、マインドセットには二つの考え方があります。

能力は固定されたもの（生まれ持ったもの、天性のもの）で変わることはないと捉える固定思考と、能力は努力次第で伸ばすことができると捉える成長思考です。

ドゥエックが行った実験は、成功だけ褒められたグループは固定思考になり、プロセスを評価されたグループは成長思考で問題に対して捉えられたからなんですね。

固定思考の人が挫折を経験した時は「自分はもうあかーん」「何をやってもあかーん」となってしまいますが、成長思考の人はできなかったのは自分の努力不足だっただけだから、トレーニングをすれば必ずできるようになると自分を信じられるんですね。

成長思考と固定思考の関係は楽観的と悲観的の関係と同じようなところがあって、成長思考の人は固定思考の人に比べて、学校や仕事の成績が良くて、心身ともに健康で、交友関係も広く良い関係を気づいている傾向が強いです。

成長思考が楽観を生む

成長思考でいると、ミスや失敗や逆境を楽観的に捉えられるようになります。ただ「なんとかなるっしょ」ではなくて、成長思考なので「自分が努力をすれば」というところがポイントです。

自分が努力をすれば、この状況はなんとかすることができる。と思えるということですね。

つまりただの楽観的なだけではダメで（成長しないので）、そこにプロセスや準備をすれば大丈夫という今までの努力に目を向けていけるようになると、楽観的に成長思考が加わって、困難な状況でも粘り強く、何度でも挑戦していくことができるというわけです。

継続力の強い人、何かを成し遂げる人というのは、みんな成長志向と楽観的な視点を持ち合わせた人たちということです。

まとめ

ミスや失敗をした時に「もうダメだ」と思ってしまう人は、ミスや失敗に対する解釈を変えていく必要があります。

その原因を、自分の能力が足りないからと考えてしまうと、もうそれはどうすることもできないものとして、諦めやすくなってしまいます。

そうではなくて、自分の努力や準備や工夫が足りなかったからと考えることができれば、ミスや失敗を成功の情報源として捉えることができるし、また挑戦することができます。

これがいわゆる「（自分が頑張れば）なんとかなるっしょ」という楽観的な考えに繋がっていくということです。

偉大な成果を収めてきた人たちは、みんな成長志向がゆえに楽観的でチャレンジャーです。

自分ができないのを生まれ持ったものがないからとしてませんか？
一番自分を信じてあげなければいけないのは自分ですよ！

参考文献：「GRIT やり抜く力」（アンジェラ・ダックワース）

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森下健（もりしたけん）
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子（3歳）の3人家族。横浜在住。
家族、仕事、趣味についてとりとめなくつらつら書きたいと思います。

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