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お小遣いは創造性を消す #362

おはようございます。
ダンゴムシは触れないのに、まぁまぁデカいヘビを見つけて触りに行く嫁の気持ちがいまいち理解できない男、森下です。

だれか女心を教えてください。

みなさん子どもの頃のお小遣い制度はどんな感じでした?

森下家は毎週決まった金額をもらえるシステム(ちょっとだけね)で、それを何に使おうが自由にされてました。

なんもしないでも定期的にもらえるので特に自分から率先してお手伝いすることはなし。

なのでお小遣いで釣られるということもあんまりなく。

ですが、今日はそんなお小遣いでモチベーションを高めさせようとする方法はどうなの?というところを話していきます。

お小遣いで釣る

子供に手伝いをしてもらうためにおこ遣いで釣る事は良くある事だと思います。

勉強やスポーツで成績がよかったりした時に、ご褒美をあげる事もあるかと思います。

ご褒美というのはもうご存知の通り、外発的な刺激なわけでして、ご褒美をもらえるからやるというモチベーションはあんまり質が高くありません。

もちろんご褒美をもらうために短期的にみるとモチベーションが高まるんですけど、継続力としてはあんまりないんです。

しかもスポーツにしろ、勉強にしろ、お手伝いにしろ、自ら率先してやっていたにもかかわらず、ご褒美で釣るような事をしてしまうと、いろいろとよろしくない事が起きてくる事がわかってます。

子ども的にはお小遣いは欲しいんだろうけどね。

カールドゥンカーのロウソク問題

とある実験を紹介します。

こちらの絵は「カールドゥンカーのロウソク問題」として有名なものなのですが、これはこの絵の中のものを使って、ロウが机に垂れないようにロウソクを壁に取り付けるにはどうしたらいいか?という問題です。

この絵を使って、さあどうでしょう?この問題をとくためには、いわゆる固定概念を取っ払わないといけません。

正解はこちら。

最初の絵を見ると、箱はただの画鋲の入れ物としての認識しかありませんが、見方を変えればロウソクを立てるためのお皿にもなるわけです。

この問題を特には、既存の形からはみ出る創造性が必要という事です。

ブリストン大学の心理学者のサム・グラッスバーグはこの問題を、より早く解かせるために報酬を与えたらどうなるかを実験しました。

ご褒美で釣ったら、問題が早く解けんの?という事ですね。

2つのグループを作って、時間を測って調べます。
片方のグループには、「この問題の平均的な解答時間を調べたいから協力してくれ」とお願いだけしたグループ。もう片方は問題を早く解けたらお金をあげるよと伝えたグループです。

参加者全体の25%に入ったら5ドル、参加者の中で一番早かった人には20ドルの報酬をあげると約束しました。

さて、どのような結果になったでしょうか??

外的報酬は創造性を消す

報酬を与えた方のグループはどうなったのかというと、なにも与えなかったグループより、問題を解くのに平均で3分30秒も「遅く」なったんです。

単純に考えたら、報酬を与えると伝えたほうが「やる気」が上がって、問題を解くスピードが上がると思いますよね。

でも、結果としては真逆で報酬を与えると伝えたほうが遅くなっちゃった。不思議ですね。

なんでそうなったのかというと、報酬を与えると伝えたことで、早く問題を解こうということで頭がいっぱいになって、視野が狭くなってしまったから。

目の前にぶら下がった人参に鼻息荒くなって、突き進んでる状態ですね。フガフガ言って。

カールドゥンカーの問題のような、固定概念から外れたような、創造性が必要なことに対して、視野が狭くなってしまうというのは結構致命的です。

なので、なにも与えなかったグループより、問題を解く時間が長くなってしまったんです。

つまり、外的な刺激によってモチベーションを高めると、創造性がなくなっちゃうということになります。

ルーティンワーク的な作業に対しては外的な刺激によってモチベーションを高めるのはやり方によっては効果が出ますが、

そうではない創造性や主体性をもって取り組まないといけないことに対しては外発的な報酬は「逆効果」になり得るということです。

今後、外的な報酬でモチベーションを高めないとやってられなかった作業はロボット君が文句を言わずにやってくれることになっていくでしょう。

ということは、人間がやることは創造性や主体性を必要としたことです。これが出来ないと仕事ができない(社会的に必要とされなくなっちゃう)ことになります。

外発的な刺激でしかモチベーションを高められない人は、仕事を失う、必要とされる場所がなくなる可能性が高いということです。こりゃマズイ。

まとめ

・ご褒美や罰(アメとムチ)は外発的モチベーションを高める。

・外発的なモチベーションは一瞬は高まるが継続はしずらい

・外発的な報酬でモチベーションが高まると視野が狭くなり創造性、主体性が低下する

外発的な報酬や罰は他にもたくさんの影響を及ぼすので続きはまた明日にです。

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株式会社メンタリスタマネージャー
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(3歳)の3人家族。横浜在住。
家族、仕事、趣味についてとりとめなくつらつら書きたいと思います。


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