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これからのメディアは「プラティッシャー」が鍵をにぎる

そろそろ仕事しないと、かぶりつく親のすねもなくなってきたので、昨日から本格的に働き始めました。

ずっと火種を探してて、見つけてようやく燃やす準備までできたので、ご興味あるかたはぜひお気軽にご相談ください!

『すぐに自分の提供した価値が顕在化されうること(=上のサービス)』が目の前にあると、ついつい『顕在化したときに初めて大きな価値って気づくかもしれないけど、いつ顕在化するかも分からないし、顕在化してもそこまで大きな価値じゃないかもしれないし、そもそも永遠に潜在したままかもしれないこと』の優先順位が下がりがちになります。

ぼくの場合は、それがこのブログですね。

特にぼくは前者の後者も見かけのやってることは同じ(=文章を書くこと)なので、それだったらすぐに価値が顕在化してくれたほうが、『やりがい』も感じやすいです。

でもぼくは同じ行為、特にそれが『書く行為』だからこそ、この個人のブログを続けていこうと思ってます。

なぜなら、このサービスがちゃんとワークすればするほど、ぼくは『他人の言葉』を書き続けることになるからです。

自分とは違う人に憑依して文章を書く行為ほど、『自分の言葉』を失うものはありません。

そして『自分の言葉』の喪失は、『自分』の喪失につながります。

ぼくは『自分』も守り続けていきたいので、今後もこうして『自分の言葉』を発散できる場所を守り続けます。

▼このあたりの話は、こちらのnoteに詳しく書かれてます!


ということで、今日は海外メディア動向!

今回のテーマは『動画定額サービス』です。

Netflix CEOのReed Hastingsさん(正確な発音わからない)が、『もしAppleが動画定額サービスに参入するなら、NetflixはApp Storeから撤退する』とコメントしました。

『するなら』っていう書き方をしましたが、Appleが動画定額サービスに参入するのはほぼ確実で、あとは近日中にされるであろう公式発表を待っているという状態です。

いま、アメリカでは日本以上に『動画定額サービス』が戦国時代化しています。(日本はアメリカのメディア事情から5~10年遅れていると言われているので、逆に日本でも数年後はこうなっている可能性が高い)

上の記事中で紹介されているだけでも、NetflixとAppleに加えてAmazon Prime, Hulu, WarnerMedia, Disney Plus, ESPN Plus, HBO, Showtime, Starz, and CBS All Accessなどなど、もう訳がわかりません。

それで、今日は『いまは動画がアツいんだ!』っていう話がしたいのではなく、『これからはプラットフォームとコンテンツの境界が、より一層なくなっていくなあ』ということを改めて思ったという話です。

いままでのメディアでは、『プラットフォームを運営する人』と『コンテンツを供給する人』が明確に分かれていました。

例えば、スマートニュースやグノシー、ライブドアニュースなどは、役割としてはプラットフォーム『のみ』です。

(もし自社コンテンツも製作してたらごめんなさい。ライブドアニュースは、1回だけ自社コンテンツを見かけたことがあります。)

それで、他のたくさん記事を作っているメディアが、スマートニュースやグノシーにニュースを配信(供給)しています。

両者がそれぞれの役割を果たすことによって、ぼくたちのもとにまでニュースが届けられるのです。


ただ、これからはどんどんと両者が一体化していきます。

例えばNews Picks。

News Picksは、他社メディアの記事を転載する『プラットフォーム』としての顔を持ちつつも、自社コンテンツもガンガン出していく『パブリッシャー(コンテンツを提供するメディアのこと)』の顔もあります。

そして、こうした両者の役割を併せ持つメディアのことを、『プラットフォーム』と『パブリッシャー』を合体させた造語として『プラティッシャー』と呼ぶのだそうです。

プラティッシャーはだいたいプラットフォームが自分たちでコンテンツを作るようになって『プラティッシャー化』するパターンが多いんですが、その要因に一部としては、広告依存モデルの限界(=コンテンツに直接課金してもらえるようになりたい!)やデータ・ノウハウの蓄積(=どんなコンテンツが人気なのか知ってるんだから、自分たちでも作れるんじゃね!?)などがあります。

これだけ聞くとプラティッシャーってめっちゃいいな!となるんですが、そこに立ちはだかる大きな壁は『パブリッシャーとの衝突』です。

つまりこれからは、より一層『プラティッシャーになりたい人』と、そこのプラットフォームにコンテンツを提供していた『パブリッシャー』とのガチンコバトルが、本格化するだろうなということです。

例えば今回の記事の例だと、プラティッシャーになりたいApple(=App Storeを運営するだけじゃなくて、自分たちでもサービスを作りたい!)と、パブリッシャーのNetflix(=そんなことするんだったら、おれたちの競合になるからもうApp Storeには出さないわ&Appleが始める動画サービスにうちのコンテンツを提供しないわ!)ということです。

でもだからと言ってパブリッシャーになりたい側の人も、気を遣ってずっとプラットフォームのままでいつづけても、その先の可能性が広がっていきません。

なのでこれからプラティッシャーを志向するメディアは、絶妙な舵取りが求められるだろうなあというのが、今日の結論。

今回の海外メディア動向は以上です!

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