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社会人デビューから1年6ヶ月の間に読み漁った本~ひと・社会・テクノロジー系12冊~

社会人デビューから読み漁ったシリーズ第3弾です。
「ひと・社会・テクノロジー」系とくくってみました。

第1弾(ロジカルシンキング系)はこちらです。
第2弾(いきざま・いきかた系)こちらです。

話題になった本もいくつかありますね。
テクノロジーの本はどれも新しい発見があって、飽きさせません。
新しい時代に対応していくためにも、知識として知っておきたいです。


『サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福』
ユヴァル・ノア・ハラリ・柴田裕之 (訳)/河出書房新社/2016年

『サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福』ユヴァル・ノア・ハラリ・柴田裕之 (訳)/河出書房新社/2016年

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認知革命→農業革命→科学革命を人類史という視点で記述されています。特に、認知革命について「虚構が協力を可能にした」など初めて聞いたのでおもしろく読むことができました。圧倒的情報量でグイグイ読ませてきます。

『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』
ヤニス・バルファキス・関美和(訳)/ダイヤモンド社/2019年

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経済を身近に感じる助けとなる本です。人が農耕をはじめた太古から、経済の仕組みや必然性が説明されています。「農作物の生産によって、経済の要素となる「余剰」がうまれた」などわかりやすく、解説されていました。

『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』磯田道史/NHK版新書/2017年

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歴史学者が「司馬遼太郎作品」を取り上げて、体系的に戦国時代から昭和までの日本史を学ぶ本です。司馬遼太郎って何がすごいのかも分かりやすく解説されています。吉田松陰(予言者)→高杉晋作(実行家)→山県有朋(権力者)という流れが現代への示唆にあふれていると思いました。

『FACTFULNESS10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング (著), オーラ・ロスリング (著), アンナ・ロスリング・ロンランド (著)上杉周作(訳)関美和(訳)/日経BP社/2019年

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「事実を基づく世界の見方」を教えてくれる本です。「文化や宗教のステレオタイプは世界を理解するのに役に立たない」は衝撃でした。今までの積み重ねによるイメージは、「古い」ことに気づかされました。だから、学びを止めてはいけないなって。

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 新井紀子/東洋経済新報社/2018年

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「ロボットは東大に入れるのか」のプロジェクトと「読解力」調査と分析についてまとめられた本です。読解力の調査結果で多くの人は適切に読めていないことを指摘しています。大規模な研究成果なのに、わかりやすくておもしろい。知的好奇心を駆り立てられました。

『AIに負けない子どもを育てる』 新井紀子/東洋経済新報社/2019年

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『AI vs~』の続編で、読解力に絞って考察された本です。リーディングスキルテストの体験問題を解いてみましたが、ちゃんと読もうとするとこんなに疲れるのかと思いました。読むって難しい。。。でも、この作者の文章は読みやすくて好きです。

『人工知能の核心』 羽生善治・NHKスペシャル取材班/NHK出版/2017年

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将棋の羽生善治さんの考察に、NHKスペシャル取材班の補足が加えられた本です。AIの登場で、将棋の「矢倉」という戦法が激減したなど、将棋の話をベースにしつつも、AIの特徴が現れていて、読みやすかったです。AIのすごさも知ることができましたが、限界もあることを知りました。

『幸福な監視国家・中国』 梶谷懐・高口康太/NHK出版新書/2019年

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テクノロジーと社会の関係を鋭く書いた良書。安全とプライバシーの考え方の違いが反映されているような形で、テクノロジーの利用の仕方が日本と中国で違うことに気づかされました。テクノロジー利用にも文化が反映されていて、国民性が出る。技術は文化とも衝突することを学べたのは収穫です。

『ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来』 ユヴァル・ノア・ハラリ・柴田裕之 (訳)/河出書房新社/2018年
『ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来』 ユヴァル・ノア・ハラリ・柴田裕之 (訳)/河出書房新社/2018年

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サピエンス全史の作者が人類の未来について描いた本です。「飢餓、疫病、戦争を克服しつつある人類は今後、不死と幸福、神性の獲得を目標にするだろう」と述べられています。生物工学、情報工学にも言及されていて、「想像」が「創造」されていくところを垣間見れました。作者の知識量と論理展開力が異次元。。。

『素晴らしい新世界〔新訳版〕』 オルダスハクスリー・大森望(訳)/早川書房/2017年

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1943年に出版された古典的SFです。「1984年」でジョージ・オーウェルは「欠乏」を描いていますが、「素晴らしい新世界」でオルダスハクスリーは「飽和」を描いています。「真綿で首を締める」世界での息苦しさ。知らないこと・気づかないことの危険性を示唆しているのかもしてません。未来はディストピアではないはず。

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よい本にたくさん出合うことができました。よい本に出合うコツの1つは、思うに、「おすすめされた本を忘れないうちに読むこと」です。紹介した本は、SNSで誰かが紹介していたり、職場の先輩などにおすすめされたりした本が多数あります。

もし、おすすめの本があるかと聞かれたときに、スッといえるとよいなって思いました。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。

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