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喫茶店に来た80歳の超ベテランアマチュアギタリストの話

肩苦しくないジャズ喫茶。これがぼくがこのnoteで「いつもの喫茶店」と書くときに通っている店。ものすごい高い音響機材でレコードが聴けるとか、そういうのではなく、CDでJazzが流れてるだけだし夕方はラジオのときもある。

ここがJazz喫茶と名乗っているのは、土曜の夜にJazzのライブイベントがあるからだ。べつにマスターやママさんが演奏できるわけではないので、場所を提供してるってことだけれど。

コロナ禍に健康のためたくさん歩く目的として、カフェ・喫茶店を新規開拓してローテする活動の中で見つけた店なので、しばらく通ってママさんと親しくなってから、コロナ前はライブやってたんですよ、なんて話を聞いていた。

去年の2月だったか、やっとこライブを再開し、徐々にペースがあがり今はすっかりコロナ前の活気を取り戻して、毎週のようにライブイベントがあり、今日も先週に続いてライブイベントがある。

ぼくは喫茶店として利用しているだけなので、ライブの日はいつもより3時間早く夕方5時で閉店してしまうので困るけれど、マスターやママさん、コーヒーだけでなくライブのほうでも常連のお客さんとか、プレーヤーの人たちにとってはうれしいことなので、間接的にぼくもうれしい。

前にママさんからじっくり昔のことを聞かせてもらったのだけれど、当時の常連さんの中にバークレーだかアメリカの音楽学校帰りのミュージシャンがいて、その人の提案でライブをやるようになって、最盛期は毎晩のようにやっていたそう。その人は何年か前に亡くなってしまい、サックスを吹いているモノクロの写真が店に飾られている。

いまも、結構年配の、普段は見かけない人がカウンターでマスターとママさんと音楽話しをしている。今日は演奏しないが、80歳を超えたベテランのアマチュア・ジャズ・ギタリストかなにからしい。

コロナ前は舎人にあった店から頼まれて、機材は預かっておくから2ヶ月に1度演奏しないかとか声をかけられたけど、そこはコロナ禍で閉店してしまったとか。

ここは喫茶店だからなんとかやってこれたけれど、ライブ専門のところはだめだったねぇ、みたいな話をしている。どこの会場がなくなったとか、プレーヤーが亡くなったみたいなはなしが続いている。

なんだか昔なじみが店に来て、むかし話に花を咲かせて楽しそうにしている雰囲気のなかにいるのが、なんだかすごくうれしい。

ぼくは高校生の時にギターを始めて、何年かおきに弾いたりやめたりの繰り返し。初めてみたお客さんだったけれど、80歳を超えてまだアマチュアでギターなり楽器を人前で演奏するのを楽しみにしてるって、いいなぁ。

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