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【初投稿】アサーション、コーピング、アイデンティティ ①

ストレス対処法には難易度順に防御、攻撃、体力の3つがある。広く一般にみられるアドバイスでは防御法であるコーピングについて語られることが多いが、攻撃(自己主張能力)であるアサーション、体力を高めるアイデンティティの問題についても触れたい。防御力のみを高めても、ストレス社会Japanではジリ貧になることは必至である。


こんにちは、リリィです。

臨床心理士として勤務していた経験を振り返ると、来院される患者さまのストレス源として最多、最有力なものといえば、やはり職場(学校)や家庭内での人間関係でした。

皆さまは、何かイヤなことがあったとき、どうしていますか。
あるいはお友達から相談されたとき、どんな風にアドバイスしていますか。

それではここで、ご自分なりのストレス対処法を少し考えてみてください。
なるべくたくさん挙げてみましょう。しょうもないものでも構わないので、数え上げてみてくださいね。


さて、いかがだったでしょうか。皆さま、いくつの対処法を挙げることができましたか。
一般的には、
気にしない、スルーする、酒を飲む、美味しいごはんを食べる、音楽をきく、漫画を読む、小説を読む、映画を見る、ドラマを見る、ゲームをする、カラオケに行く、友達と遊ぶ、誰かに話す、風呂に入る、寝て忘れる、
などなどありますね。
少し変わったものでは、爪を切る、せんべいを食べる、野菜をみじん切りにする、なんてものも。
こうした対処法はとても有効です。その日のダメージを和らげ、回復を促進しています。認知行動療法ではこうした対処法のことをコーピングと呼んでいます。

さて、コーピングをたくさん思いつけたら何か良いことがあるの?
一つ一つの質が大事なんじゃないの?
とお考えの方もいるかもしれません。
確かに質は良いに越したことはありません。しかし、それでも私は数も重要だと考えています。
その理由は2つ。
①最高品質の「友達と遊ぶ」コーピングしか持っていない方の場合、
そのお友達が偶然にも不在の際には、ストレスコーピングができなくなる。
最高品質の「爪を切る」は、爪が短いときにはできなくなる。
②日常生活のしょうもないことを、気分転換の切っ掛けにできる柔軟性をもっている。言い換えれば、自分の味方をたくさん見つけることができる。

このように、人は自分なりにストレスに対処して、毎日を過ごしています。
ところが、これで十分に翌日から戦える方もいらっしゃる一方で、なぜかダメージが蓄積する方もいるのです。
では、その違いはいったいなんなのでしょうか。

その答えは、次回へと続きます。
早く答えが知りたいという方にはヒントを差し上げます。
ヒントは、タイトルを見てみてくださいね。

それでは、また会いましょう。


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