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福岡県民のぼくが東京滞在して思った4つのことを帰りの機内で書く

今、羽田から福岡の飛行機に乗っています。機内ではネットが使えません。特にやることもないので、文章でも書こうと思います。

ぼくはこの2泊3日の東京滞在、仕事以外、人に言えるようなことは特に何もしませんでした。でも、人に言う価値のないようなことはたくさんしました。そして、いろんなことを考えました。考えたテーマはメモしていました。だから、それについて書きます。

飛行機の非常口座席はみんな避ける


基本的に人間は「どうせそんなこと起きないでしょ」ってことには鈍感だと思います。
たとえば、回転寿司は回ってる間、何されてるかわからないけど、みんなパクパク食べてたわけでしょ。でも、映像でちょびっと可視化されたら、急に「そんなことも起こるよね!」と気になって対策します。状況は何も変わってないのに。プールや温泉の中でおしっこする人がいるかもしれないけど、みんなで笑顔で入っています。

それが悪いとか良いとかではないんです。それが当然だと思います。ぼくもそうです。人間だもの。でも、飛行機の非常口座席って、めっっっちゃ避けるんだなと思いまして。

今回の飛行機、当日の空港でとるタイプだったんですけど、座席指定しようと思ったんです。「窓側がいいなぁ」と思ったら、もう全部埋まってて。......と思ったら、非常口座席だけキレイに空いている。そ、そんなに嫌??

ぼくが思うに、飛行機の座席で窓側がいい人って、かなりその望みは強いと思うんですよ。どちらか隣に人がいない方がいいとか、たまに機内の風景と違う景色が見たいとか。結構。精神的なもの。縛られるのが苦手な人。

それでも、非常口座席は嫌なんだなと。だって、緊急時で非常口座席の人が活躍するシーンなんて居合わせたことないし、非常口から脱出するような緊急着陸なんて全国ニュースでもかなり珍しいでしょ。なんか、全く気にしない人も多そうだけど、キレイに避ける。

でも、これ思ったんですけど座席表示の仕方がかなり特殊に見えるからかなって、思いました。面倒くさそうな感じがマークで可視化されている。でも、おかげでぼくが窓際に座れます。

あと、足元や膝上にすら荷物置けないのも、嫌っちゃ嫌か。

非常時にはぼくは活躍するつもりです。いつも案内書を見ると気が引き締まり、使命感に燃えていますよ。

なぜ東京の人は駅でイチャつくのか

なんで東京の人って、夜の駅とか電車でめっちゃイチャつくんですかね。いろんなとこ行きましたけど、東京だけ抜群に多い。あれ、何でなんですか?

昨日は東京駅の改札口でギューッて、抱き合ってました。顔と顔の距離近ぇー。イチャつくのダメとは言わんけど、そんなに??家でもそんなにイチャつくことなくない??それは個人的な問題か。

福岡でそんな人見ないですよ。公園とかにはいるけど。駅や電車では見ない。その、駅や電車って場所でやるのが独特だなって、思うんですよ。

別に「駅でいちゃつくのは決まってブス」みたいな人いますけど、そんなこともないんですよね、多分。フツーの見た目の人が、フツーにイチャついてます。結構、切実な感じのイチャつきもある。今生の別れかのようなイチャつき。今生の別れなのかもしれませんね。

別に誰の迷惑でもないので、そっとしておきましょう。お幸せに。

東京の「本場九州」みたいなお店にそそられる

コレ、自分でも歪んでるなぁ、と思うんですけど「本場九州」とか「博多料理」みたいな言葉に「トーキョー来たぜ」って感じで、コーフンしちゃうんですよ。福岡ではありえない表現なので。なんか「別の世界に来たぞ」って、気分になって嬉しいんです。それくらい、ぼくは福岡人です。

で、そんな店内で「博多ラーメン」とか「明太もつ鍋」を食べるのが好きなんです。昔から。

最初は大学生の頃、就活で六本木に行ったことがありました。「よっしゃ、いっちょ六本木ヒルズに行ってやろう」と、面接の後で観光することに。六本木ヒルズのトーキョー感に圧倒されていたら、見慣れた文字が見えたんです。

「本場豚骨 久留米ラーメン」

見間違えかと思いました。久留米?今、久留米って言った?久留米ラーメン?六本木ヒルズで??まじで?

ずっとソワソワしながら歩いていた六本木ヒルズが、「久留米」の文字を見た瞬間、急にホームグラウンドになった気がしました。故郷は久留米じゃないのに。

「久留米ラーメンだと?俺様が味を見てやろうじゃねえか」

肩で風を切って入店。ぼくはラーメンを注文しました。

「麺の硬さはどうされますか?」

かたで。

「あっ、ばりですね!」

いや、バリカタじゃなく、かたです!

「......あ、はい笑 ばりですね。ばり一丁!」

バリカタじゃないって言ってんのに。と思ったら、店内にはこんな貼り紙がありました。

麺の硬さが選べます
バリバリ
バリ
ふつう
ヤワ

「バリバリ」ってなんだよ。出てきたラーメンも、普通の豚骨ラーメンで、全く久留米っぽくないラーメンでした。

「なんだこれは」

いつも福岡にいるぼくからすれば、何かAIがつくったバグった世界のように見えて、これが面白いんです。

こんな感じで博多や長浜、久留米を謳うラーメン店は福岡の風習を独自ルールでなんかちょい違う感じに伝えてるお店が多いんですよね。

やたらと「粉落とし」をすすめる風潮もあります。福岡ではほとんど注文する人を見ませんが、東京では「粉落とし」と貼り紙がされてて、「博多の通は硬麺」「茹でてないと思ったら大間違い!博多っ子はこれが好き!」みたいな、より偏見を加速させる貼り紙がよく貼られてます。

「博多」「長浜」「久留米」「九州」という言葉をかなり無邪気に使います。めちゃフランク。今回の滞在でも「九州豚骨 博多長浜や」というお店でラーメンを食べました。トーキョーを感じる、いい名前です。

「博多天神」というラーメン屋さんも好きでしたね。こういうラーメン屋さん、決まって豚骨スープが豆乳みたいに真っ白です。もう、真っ白。福岡の豚骨って、白濁してても肌色のような色ですが、真っ白。そのまま食べると少し味気ないです。大抵「本場豚骨」「白豚骨」とか名前が付けられています。


そんで、濃い目に醤油を足したものを「豚骨」としてスタンダードに提供されてたりします。あとはラー油足したり、マー油足したりしてますね。

東京に住んでた頃、先輩に「福岡のラーメンって、味無くね?真っ白だし。あんま好きじゃない」と言われたことがありましたが、東京のラーメン店に行って、すぐに文化の捻じ曲げに気づきました。

逆に言うと、福岡ではなかなか食べられない味ですね。田舎にある食堂とかでラーメン頼むと出てくる感じのやつ。

それが嫌いなんじゃなくて、好きなんです。東京を感じるから。こんなしょーもないことを考えながら、真っ白のラーメンを一蘭より狭いスペースで肩をすぼめてズズッとやると、「トーキョーだなぁ」って実感するんですよね。変態かも。

富士そばが好き

東京って基本的に美味しいものが高くて、安いものが美味しくないと思います。字面にすると「普通じゃね?」って感じなんですけど、福岡って値段と美味さが全然比例しない街なんですよね。

福岡の人って、ホントに味にうるさくて、安くてもグルメを求めます。安くて美味しいものが豊かなので、安いんだからこの程度の味でいいじゃんを、絶対許しません。だから、安くて美味しい店がたくさんあります。

お店の人もプライドの持ち方が「ウチはこの味をこの値段で出すぞ」ってニュアンスもあったりして。サービス精神旺盛なんですよね。それが良いことなのかというと、ちょっと微妙とは思います。でも、最近はちゃんと値上げされ始めてるかな。それでも安いから、あまりたたかないでほしい。

ちょっと話逸れましたが、そんな感じだから東京で安くて美味しいもの食べるのはなかなか難しいんです。自ずとチェーン店に行く回数が増えます。そこで安心なのが富士そばです。

マックみたいに駅チカに必ずあるし、安くて、ちゃんと蕎麦が美味しい。カツ丼も好きだったな。ぼくの東京時代をささえてくれた、思い出の味なんです。今でも、東京出張の時は必ず富士そば食べます。普通に便利だからってのもあるんですけどね。

読んでくれてありがとう

アップする頃には福岡空港でした

打ち込み始めて40分。そろそろ着陸です。やっぱり文章を書くのは楽しいですね。なんだかんだ、書くの好きなんだな。良いセラピーになりました。

家族に空港に迎えにきてもらってるので、みんなでランチ食べに行こうと思います。では、ライターから単なるパパに戻ります。

ここまで読んだ方、凄い。新しいTwitterですね。もう友達だ。今度一緒に東京行きましょう。それでは、失礼します。

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