【番外編1】大いなる悩み。——『さよならデパート』の重版を決める。
ツイッターやインスタグラムをのぞいている人なら、作家さんが「重版決定!」や「重版出来!」と歓喜するさまを目撃したことがあるかもしれない。
想定していたよりも多くの人が作品を手に取ってくれ、出版社が「もっと売れる」と判断したわけだから、嬉しいのも当然だ。それに、印税収入も追加される。
一方、私のような資本の小さい「ひとり出版社」の場合は、増刷をすべきかそうでないかは大きな悩み事となる。
いや前提として、一生懸命作った本の反響がこうして数として返ってくるのは何よりの喜びだ。2,