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エッセイ)鹿の声

鹿の声という話をご存知だろうか?
平安時代に作られた大和物語の中の話の1つだ。
昔読んだ記憶とネットで調べつつ書いてるので
多少の間違いや細かい設定のミスはご勘弁を。

ざっくり内容を書くと
浮気してる貴族の男がいる。
浮気をしており自宅にはあまり帰らず
浮気相手にぞっこん。
時代が時代なんで浮気は嫁も公認状態。

浮気相手の家にいる時に
山の方から鹿の声が聞こえてきて
浮気相手の女性が
「鹿って美味しいんでしょ?
一度食べてみたいなぁ」
と言っていた。

自宅にいる時に
同じシュチュエーションになって
嫁が「雌鹿が雄鹿の事を思って悲しく鳴いている
この雌鹿も好きな人に愛が届かず寂しい思いをしているのでしょう」
的なことを言う。

これを聞いて男は、
浮気相手は物事の情緒が分からず残念な女性だ
100年の恋も覚めてしまった。
逆に嫁はその辺の理解がありロマンチストで
やっぱり浮気相手より嫁のがいいと嫁の元に
帰っていくお話。

果たして、嫁は本当に鹿の声を聞いてこんな事を
思ったのだろうか?
これはあざとい女性の策略に
見事にはまってしまった残念な男の話だったのではないだろうか?

自分なら、もし水族館に行って
「お魚さん可愛い」とか
「故郷の海から狭い水槽の中に入れられて
 可愛いそう。でも私〇〇君家の水槽なら
 捕まってもいいかも」
なんて言われたら、かなり萎えてしまう。

逆に
「アジの集団綺麗だねぇ。帰りにお寿司屋さん
 行こうよう」
って言われた方が魅力的に感じる。

昨晩、他所のネコがさかりに来ていて
「アォゥアォゥ」
って鳴いてるのを聞いて鹿の声を思い出して
この記事を書きました。

「猫が鳴いてる。美味しそうだなぁ」
とは言ってませんでしたよ。
ウチの嫁は…。

追記
誰か1人位は鹿の話の写真が
トナカイだと突っ込んで欲しかった…。

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