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思い出づくり

あなたと一緒に遠出した。
初めて24時間以上、丸1日ずっと一緒にいて、喧嘩もせずに笑って過ごした。
途中雨が降ったけれど、「それも思い出だね」って笑いあった。

とても楽しくて、とても寂しかった。

わたしたちに時間はない。

「また来ればいいよ」は、永遠に来ないかもしれない。
こんなチャンス、二度とない。
そう思っているからこそ、無理やり笑顔で楽しい思い出にした。

「楽しかったね。また来ようね」

次の約束もできないまま、頼りない未来に希望を託す。

いつかまた本当にこんな幸せな機会があるならば、そのときは晴れてくれるといいな。
晴れたことを喜べるくらい、あなたのことを大好きなままでいられるといいな。
そして、あなたもわたしのことを大好きでいてくれたら。

気持ちはおだやかに小さくなっていくものだから、やっぱり「次」は永遠にこないのかもしれない。

あなたとの思い出はいつも、とても楽しくて、とても寂しい。

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