イツカ

過去にあったこととかなかったこととか。1980年代生まれのかに座B型。悩んでいるときほ…

イツカ

過去にあったこととかなかったこととか。1980年代生まれのかに座B型。悩んでいるときほど書きます。あまり書かないときは、順調なんだと思ってください。写真は自分で撮ってます。

最近の記事

所在なさ

なんでいつもこうなってしまうんだろう。 明け方に目が覚めて、そこから眠れなくなる。 あなたの寝顔を眺めながら、なんでここにいるのかもわからなくなる。 他人の人生。 他人の時間。 誰かの靴を履いているよう、と言った人はもういない。 自分の居場所は自分でつくるしかない。 そうわかっていても、求められたくて仕方なくなる。 わたしは何ができるんだろう。 わたしができることを必要としてくれる人はいるのかな。 わたしの頭が不安でいっぱいのとき、あなたはとても甘えてくる。 どこかに

    • 抱きしめたい

      きみの笑顔。 笑い声。 頭皮の匂い。 思い出しては胸が塞ぐ。 また、きみを抱き締めて、頭皮の匂いを思い切り吸い込みたい。 小さなきみのふとももを握って、この足でこれから歩いていく道のりに思いを馳せたい。 全部わたしが手放したもの。 きみの笑顔の先に、もう、わたしはいないんだね。 無邪気に駆け寄ってきてくれるきみにはもう会えない。 地面の小石を渡してきてくれるきみにも、もう会えない。 この瞬間も成長していくきみに、もう、会うことはない。 わたしがいなくてごめん。

      • 空っぽの家。 誰もいない部屋。 家具は半分以下になって、合鍵だけが手元に残った。 家族と使っていた鍵を合鍵と呼ぶのが正しいかはわからないけれど、とにかくそれは手元に残った。 広がった空間を見て、自分勝手にも泣いてしまった。 泣けて仕方なかった。 自分の決断が、いよいよ現実に姿を現した。 もう本当に戻れないところまで来てしまった。 これからはひとりで生きるしかない。 あなたの隣にいても、わたしはこの先ずっとひとりだ。 寂しさに堪えられるかな。 厳しさに負けないかな。 自

        • 新生活

          あなたとの生活を始めた。 たくさんの眠れない夜を越えて、いろんなものを諦めた。 自分の可能性、家族の笑顔、世間の見る目、本当にたくさん諦めた。 今はあなたの笑顔で忘れられているけど、この先も穏やかな気持ちでいられるかはわからない。 いつか、後悔する日がくるかもしれない。 焦がれる時間は日常になった。 わたしにとっては新しい生活の始まりだけれど、あなたにとっては恋の終わりかな。 あなたも後悔しないようにね。 これからよろしく。

        所在なさ

          遅刻

          約束に遅刻したら、あなたも遅刻していて、笑った。 駅に走った自分が滑稽で。 あなたはいつも、そうやって笑わせてくれるね。 ムキになっているわたしは、滑稽だね。 あなたみたいに、悠然と遅刻したいよ。 あなたはむしろ、待たされたいのかもね。 あなたを待たせるほど、わたしに余裕はないよ。 でも、本当に余裕がないのは、あなたの方かもね。 そう言って、少しでも余裕を保とうとするわたしは、やっぱり余裕がない。

          対話

          あなたとたくさん話したい。 聞いてもらいたいことも聞きたいこともたくさんあるよ。 黙っていても伝わることはあるけれど、それでもやっぱり、言葉にしたい。 一瞬で考えが伝わる方法は、幸か不幸か存在しないから、わたしはあなたとたくさんの時間を過ごして、考えていることを少しずつ伝えていきたいよ。 応えてもらえるかどうかはわからないけれど。 応えてもらうために無理をすることは、もう、やめにするね。 わたしはわたしでしかないし、でも、あなたといることで変わっていくわたしも含めて、

          変化

          髪を切った。 明日あなたに見てもらいたいから。 あなたに一番に見せることはできないけれど、一番に喜んでもらいたくて、真っ先にメッセージを送った。 こんな些細な変化を喜んでくれるあなたの存在が嬉しい。 髪の長さよりも変わったわたしの内面を、あなたが気がついてくれることも嬉しい。 全部、あなたが変えたこと。 髪を何センチ切っても変えられないところを、あなたは変えた。 でも。 あなたは出会ってからずっと変わらないね。 それはわたしの思い過ごしかな? 自惚れても、いい

          あなたの家に泊まった。 おやすみを言って抱き合って寝て、目が覚めると目の前にあなたの顔がある。 寝ぼけた笑顔、ちょっと乾いたキス。 あなたの肌の匂いを深く吸って、安心してまた目をつぶった。 おやすみとおはようがつながったみたいで、とても嬉しかった。 今はまた、ただの日常。 目が覚めると、スマホの中にあなたを探す。 着た服も着なかった服も、あなたの家の匂いがするから、名残惜しかったけど全部洗った。 もうあなたの匂いはしない。 ほとんど消えたキスマーク。 またあんな朝が

          嫉妬

          嫉妬した。 あなたが他の誰かと楽しそうにしていたから。 嫉妬したって伝えたら、「気持ちがわかった?」って返された。 「ずっと、幸せなんかじゃない」って。 わたしは何をしたいんだろう。 あなたに何ができるんだろう。 あなたを幸せにできるのは誰なのかな。 わたしを幸せにできるのは、わたしだけだよ。

          距離

          あなたと付き合っていることを、周りは知らない。 友だちに囲まれているとき、わたしたちは互いに敬語で会話する。 さっきまで抱き合っていたのに、今は手もつなげない。 あなたとの間に空間があることに、いつから違和感をもつようになったんだろう。 抱き合って空間を埋めて、気持ちを確かめあって。 信じて甘えて、空間ができても大丈夫になって。 そのうち互いにすれ違って、空間がどんどん開いていって。 わたしたちもそのうち、そんな風になるのかな。 わたしは自分を信じていないから、こ

          手がかり

          あなたと過ごす休日。 久しぶりにまとまって一緒にいられる時間。 おはようとおやすみを言える嬉しさ。 時間は止まってはくれないけれど、戻ったりもしないから、こうして笑顔で過ごした時間が確かにあったっていうことは、ずっと変わらないんだね。 時代の変わり目をあなたと迎えたことも、この先ずっと変わらない事実。 あなたといつまで一緒にいられるかわからないけど、あなたを思い出す大きな手がかりが1つ増えたことを、今は喜びたいよ。 こんなわたしだけど、次の時代もよろしくね。

          手がかり

          思い出づくり

          あなたと一緒に遠出した。 初めて24時間以上、丸1日ずっと一緒にいて、喧嘩もせずに笑って過ごした。 途中雨が降ったけれど、「それも思い出だね」って笑いあった。 とても楽しくて、とても寂しかった。 わたしたちに時間はない。 「また来ればいいよ」は、永遠に来ないかもしれない。 こんなチャンス、二度とない。 そう思っているからこそ、無理やり笑顔で楽しい思い出にした。 「楽しかったね。また来ようね」 次の約束もできないまま、頼りない未来に希望を託す。 いつかまた本当にこん

          思い出づくり

          好きなところ

          あなたの声を出さずに笑うところが好き。 乾いた空気の流れる音で笑う。 あなたの首筋が好き。 無駄な肉がついていなくて薄い皮膚に血管が浮かんでる。 あなたの背中が好き。 凛と立つ後ろ姿に意志の強さを感じさせる。 あなたはたまに「どこが好き?」って聞いてくる。 咄嗟に答えられないけれど、好きなところはたくさんあるよ。 わたしだけが気がつく、あなたの魅力。 他の人はどこを好きになったんだろう。 わたしがあなたを1番よく見ていた証を残したい。 こんなこと言ってる時点

          好きなところ

          手のひらを見つめながら

          よく手のひらを見る。 わたしには良妻賢母線があるという。 自覚は全くないけれど。 小指の側面には運命の人の数だけ皺が刻まれているらしい。 刻まれる場所は年齢と聞いて、あなたと出会ったのはいつだったか、手のひらを見つめながら必死で考えた。 手のひらに刻まれた皺を数えながら、あなたを好きになった必然性を探してる。 自分に言い訳を探すみたいに。 わたしは恋に落ちただけ。 手相の通りに、落ちただけ。 選択の余地なんてきっとなかった。 そう思いたいだけなんだと思う。 あなたに

          手のひらを見つめながら

          迷い

          優しくするかそっけなくするか。 待つか待たないか。 笑うか見つめるか。 あなた好みのふるまいをしたくて、いつも迷う。 でも、迷いは覚悟のなさの現れだから、きっとあなたはいつもガッカリしているね。 迷ってごめん。 迷うわたしもわたしなのだと、いつになったら笑えるんだろう。 笑い飛ばせなくてごめん。 オトナにふるまえるようになるまでは、もう少し待たせてしまいそうです。 もっと自分を諦めたいな。 自分のこともあなたのことも諦めて、全部わかったような顔で笑いたい。 そし

          ごめんとありがとう

          付き合っていた人と別れるとき、「ごめんね。ありがとう」と言ったら、「ごめんねもありがとうも聞きたくない」と言われた。 そのときは、本当に、何を言ったらいいかわからなかった。 今ならわかる。 「大好きだよ」って言えばよかったんだね。 だから、あなたに大好きって言うときは毎回、「ありがとう」と「ごめんね」と「さようなら」を心のなかで言ってるよ。 どの大好きが最後になってもいいように。

          ごめんとありがとう