小説

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ノート

【小説】雨宿りには白昼夢

憂鬱なのは雨のせいではない。
憂鬱なのは糞に似た人生のせいだ。

こんな日はどこかで一杯ひっかけよう。
折り畳み傘を開きながら決めた。

郊外の小さな駅ではあるが、家までの道すがらにはちらほらと赤提灯もある。

傘を打つ雨音のリズムは忙しない。
むしゃくしゃした感情をもう一度手にとって確かめる。

半年に及ぶ離婚調停で疲れきっているところにもってきて、今日は会議で部下と衝突した。
「和泉さんのやり

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